外は夏 (となりの国のものがたり3)

制作 : 古川 綾子 
  • 亜紀書房
3.91
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本棚登録 : 66
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515939

作品紹介・あらすじ

推薦・若松英輔
「居場所を見失うことは誰にでもある。ひとはそれをふたたび、おのれの痛みのなかにも見出し得る。そうした静かな、しかし、燃えるような生の叡知がこの作品集を貫いている。」

汚れた壁紙を張り替えよう、と妻が深夜に言う。幼い息子を事故で亡くして以来、凍りついたままだった二人の時間が、かすかに動き出す(「立冬」)。
いつのまにか失われた恋人への思い、愛犬との別れ、消えゆく千の言語を収めた奇妙な博物館など、韓国文学のトップランナーが描く、悲しみと喪失の七つの光景。
韓国「李箱文学賞」「若い作家賞」受賞作を収録。

韓国で20万部突破!!
韓国文学の騎手が「喪失」をテーマに紡ぎ、2018年、韓国の最大手書店「教保文庫」で『82年生まれ、キム・ジヨン』に次ぐ小説部門第2位となったベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • “言葉を使わないと寂しいし、言葉を使うともっと寂しい日が続いた。”(p.148)


    “「過去」は通り過ぎて消え去るものじゃなくて、積もり積もって漏れ出すものなのだと思った。これまで自分を通り過ぎていった人、自分が経験した時間、押し殺した感情などが現在の自分の眼差しに関わり、印象に加わっているのだという気持ちになった。”(p.179)


    “そういう頭の切れるところというか、機転が利くところに惚れたけど、その一方であなたがいとも簡単に要約して判定を下すたびに不思議と反感を覚えた。それが他人をもっとも簡単なやり方で理解する、一個人の歴史と重み、脈絡と奮闘を省略する、とても愛らしい合理性のように見えて。”(p.206)

  • やられた、やられた、やられた!
    短編集なめてた。
    最後の『どこに行きたいのですか』は泣けた。
    配置って大切。
    ワタシが好きだと思ったのは『立冬』『向こう側』そして一番は『どこに行きたいのですか』。
    喪失をこんな風に書けたら。
    誰かの生きている人生を見せてもらった。喪失って色んな捉え方がある。
    やっぱりキム・エラン作品好きです。
    友だちにも紹介したら速攻買いに行って読んで泣いているらしい。

  • 短編集
    犬の話が・・・悲しい
    どれもこれも悲しいんだけど

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著者プロフィール

韓国・仁川生まれ韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。2002年に短編「ノックしない家」で第1回大山大学文学賞を受賞して作家デビューを果たす。2013年、本書収録作「沈黙の未来」が韓国で最も権威ある文学賞「李箱文学賞」を受賞。
邦訳作品に『どきどき僕の人生』(2013年、クオン)、『走れ、オヤジ殿』(2017年、晶文社)がある。

「2019年 『外は夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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