プロ野球 FA宣言の闇

著者 :
  • 亜紀書房
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本棚登録 : 39
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750516707

作品紹介・あらすじ

団野村氏、推薦!
「この本を読んだすべての選手たちに。自らの権利に目覚めてほしい」


制度施行から27年。
現実からの乖離が叫ばれる「FA制度」をどう改革すればいいのか……。

——選手の流動化は球団にとってマイナスではない。
抜本的な「FA改革」が生み出すその潮流こそ、プロ野球界にプラスの循環をもたらす最大の鍵なのだ。


9割の選手が「宣言しない」、その真相に迫る!!

感想・レビュー・書評

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  • 裏側で働いて人たちのインタビューはとても面白かった。

  • 著者の中島大輔氏の前著「野球消滅(新潮新書)」で指摘している通り、野球は競技人口の減少に歯止めがかからない。その要因は一概には言えないが、「野球はお金がかかる」、「お茶当番など親の負担が大変」などの問題が指摘されている。一方で、指導者側の問題として、①選手への過負荷による故障や怪我、②ドカ食いの強要、③怒号罵声、④エゴイズムによる勝利至上主義など、旧態依然とした体質は、旧大日本帝国軍人の精神論が引き継がれているようにも感じられる。一方で、サッカーの競技人口は安定し、人気を博している点など、今後の野球を含めたスポーツはどうあるべきか。

     本著は、プロ野球のFA宣言について、歴史的経過など議事録による記録がないなかで、当時の関係者や当事者から丹念なヒアリングを行い、歴史的経過を追って検証する。そして、日本国憲法第22条第1項で保障されている「職業選択の自由」が極めて限定されている現在のプロ野球選手の「職業選択の自由=球団選択の自由」について、FA宣言の課題や問題点、アメリカのFA制度との対比も含めて、広く論じている。プロ野球を含めた野球全体の課題を検証し、誰もが楽しめる野球の将来展望を考える

  • ファンの方にも制度導入の背景など新しい視点で楽しめると思いますが、選手も球団フロントもリーグスタッフも、スポーツビジネスに関わる全ての方に参考になると思います。
    もっと当事者意識と危機感を持って、より良い業界にしていきたいですね。

  • FA制度を導入に動いた方にしっかり取材されていて、とてもわかりやすく、また読み物としても面白かった。本書でも述べられているが、制度導入時に選手側の考慮が足りなかった部分も大きく影響していたのだろうと思う。実際、制度導入に関わった選手の話は殆ど出てこず、球団側の人の話が殆どだった。
    元広島の木村昇吾氏の取材が自分も知っている出来事だったので1番面白かった。「身の程を知らなかったから知りたかった」、「このままジョーカーとしてのプロ野球人生で良いのか」という趣旨の話にちょっとぐっと来た。この意識って何をするにしてもかなり大事だと思う。
    まずは通して読んだので、改めてじっくり読みたい。それに加えてファン目線で何かできることってないのか少しぐらいは考えてみようと思う。

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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学卒。スポーツ・ノンフィクション作家。
2005年よりセルティックの中村俊輔を4年間スコットランドで密着取材。帰国後は取材対象を野球に移し、「日経産業新聞」「週刊ベースボール」「スポーツナビ」「スポルティーバ」等に数々の記事を寄稿。19年から文春野球コラムで西武の「監督」を担当。
著書に、『人を育てる名監督の教え』(双葉新書)、『野球消滅』(新潮新書)、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した『中南米野球はなぜ強いのか』(亜紀書房)がある。

「2020年 『プロ野球 FA宣言の闇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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