日本外食全史

著者 :
  • 亜紀書房
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本棚登録 : 152
感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (664ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750516837

作品紹介・あらすじ

食欲と人物ドラマが織りなす、おいしい歴史。

江戸の昔から、日本人の胃袋と心を満たし、人と人のつながりを生み出してきた外食。
高級フレンチから寿司、天ぷらからファミレス、カレー、中華、ラーメン、B級グルメにアジア飯……。

高級から庶民派まで、より良いものを提供しようと切磋琢磨した料理人たちのドラマがあった。
温かさと幸福を求めて美味しいものに並ぶ人も、何があっても絶えたことはなかった。

個々のジャンル史をつぶさに見ていくと、一つの大きな共通する流れが見えてくる。
コロナ禍によって変容を強いられる外食産業の希望のありかを、歴史にさぐる。

読めばお腹が空いてくる!壮大な絵巻物。

感想・レビュー・書評

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  • 日本における外食の歴史を網羅。
    それは食の歴史でもあり、料理人たちの奮闘の道のりでもある。
    プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅
    第一部 日本の外食文化はどう変わったか
      第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
      第二章 外食50年  第三章 ローカルグルメのお楽しみ
    第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
      第一章 和食と日本料理  第二章 和食になった肉料理
      第三章 私たちの洋食文化
      第四章 シェフたちの西洋料理
      第五章 中国料理とアジア飯
    エピローグ コロナの後に
    主要参考文献、索引(主に人名と店名)有り。
    多くの資料から抽出した、日本における外食の歴史を纏めています。
    日本の外食の歴史は、紆余曲折の道のりでもありました。
    メディア・・・映画や本、マンガ、雑誌、TV番組等が導く、
    食の流行、料理人への注目は、日本の食のグルメ化への流れ。
    外食元年は1970年(昭和45年)、大阪万博の年。
    そこでの多様な外食体験と様々なチェーン店の誕生。
    外食は、よそ行きから日常へ。
    ローカルグルメと旅ブーム。B級グルメの発見。
    日本料理の定義と歴史。庶民の居酒屋と食堂、定食屋。
    江戸時代から続くファストフードな、蕎麦やうどん等。
    牛鍋やとんかつ等の肉食の始まりと発展。
    庶民の洋食はファストフードやファミレスへ。
    西洋料理は、ホテルや本格的な各国料理へ。
    中華料理から町中華、ラーメンへの道。
    カレー、イタ飯、ビストロ、韓国焼肉、アジア飯・・・etc。
    日本の多彩な外食の歴史を彩るのは、多くの店と料理人たちの
    切磋琢磨の歩みです。彼らの奮闘ぶりがあったからこその、
    今日の外食の姿が出来上がったことも、知ることが出来ます。
    また、文中には数々の本やマンガ、映画等のあらすじや情報が
    掲載されています。それらも外食史の一端として楽しめました。

  • 外食の歴史は古いです。

    しかし日本人総グルメ化し、産業となった外食
    の歴史は、ここ50年くらいしかない、という
    説に異論を唱える人はいないでしょう。

    では50年前に何があったのでしょうか。
    そう大阪万博です。

    この大阪万博で、現在のロイヤルホストの前身
    であるいわゆるファミリーレストラン、ファー
    ストフードなど、日本人にとって「未知」の味
    が登場しました。

    そこから数多くの「ブーム」を経ながら現在の
    外食産業にたどり着いています。

    この本ではその外食産業の全てを扱っていると
    言っていいです。

    現代の日本では、あらゆる料理を外食すること
    ができますが、本当にその全ての料理の外食に
    おける変遷を網羅しているのです。

    そして現在のコロナ禍における立ち位置につい
    てもです。

    600ページからなるこお全史は、全史本の歴史
    にも残るであろう一冊です。

  • プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅
    第1部 日本の外食文化はどう変わったか
    第2部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
    エピローグ コロナ時代の後に

  • 外食の歴史は長いようで短いが、今日、外食した事が無い人は極めて稀のはず。それほど我々に身近な外食にフォーカスする事は、必然文化史や社会史にも通じるし、あの頃こんな○○ブームが流行ったなどと、当時の自分を思い返すような読感があった。

  • p149 鶴岡市 イル・ケッチァーノ

    p476 グランメゾン東京のモデル 御殿山 カンテサンス

  • 日本の外食について、近世以前にも遡り、様々な角度から記されている。とはいえほぼ戦後、特に高度成長期以降が主なので、まさに我が人生史って感じで回顧に浸る。コミックは『美味しんぼ』より『包丁人味平』世代だ。テレビじゃ『料理の鉄人』観たなぁ。地方で伝播が遅れていることもあり、コンビニやら外食チェーン店が急増するのは大学生のころから。オーナーや料理人の人生を通し、その普及の経緯を伝えてくれる。ところで、メモってる限りサラメシ除いて今年の我が外食回数は132回で、88店舗を利用している。コロナ禍で控えていてこれだ。よもやよもや。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50257557

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756940

  • 383.81||Ak

  • もう、お腹いっぱい。読んでも読んでも終わらない、日本の外食を創った人列伝です。料理人満漢全席。レストラン曼荼羅。でも、一番すごいのは外食にまつわる本の網羅性かも。著者本人の食事体験も語られますが、それは味付けぐらいなもので基本は先人たちが書いてきた本から料理人たちの人生模様を抜き書きして一覧にしているところ。スターシェフもいれば名もなき偉人もいて、そのそれぞれが自分がどんな料理を顧客に提供しようとしてきたのか、という格闘の個人史であるのです。「食」という感覚的な体験を「本」という文献で構築する、という手法に敬服しました。表紙のオムライスのおいしそうなサンプルに惹かれページを開きましたが中身は超こってり、です。日本の「飲食業」が1964年の東京オリンピックと1970年の大阪万博を経て、「飲食産業」に変わっていったということはよく言われていることですが、1970年代の不況、1990年代の不況、リーマンショックに見舞われながら、「飲食産業」のあり方も変化し続けていることもよくわかります。そのマクロな変化は、ミクロな一人ひとりの料理人のイノベーションから派生していることもよくよくわかります。そういう意味ではエピローグに書かれている「コロナ時代の後に」で書かれている小さな事例は、大きな変化を起こす種なのだと思います。「飲食産業」はこれから、産業という捉え方ではなくWellbeingのレイヤーで考えるべきものになっていくのかもしれません。近いミライの飲食産業革命のための助走路がこの全史、かも!

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著者プロフィール

作家・生活史研究家 食を中心にした生活史やトレンド、ジェンダーなどを研究。主な著書に『母と娘はなぜ対立するのか』『「和食」って何?』(共に筑摩書房)、『料理は女の義務ですか』『小林カツ代と栗原はるみ』(共に新潮社)、『日本外食全史』(亜紀書房)、『平成・令和食ブーム総ざらい』(集英社インターナショナル)など。

「2021年 『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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