魂にふれる——大震災と、生きている死者 【増補新版】

著者 :
  • 亜紀書房
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本棚登録 : 80
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750516899

作品紹介・あらすじ

悲しいと感じるとき、亡き愛する人を感じたことはないだろうか。
悲しいのは、亡き人が近くにいるからだ、そう思ったことはないだろうか。

西田幾多郎、鈴木大拙、田辺元、井筒俊彦、小林秀雄、柳田國男、池田晶子、須賀敦子……。
日本思想史に連なる人々との「対話」を通過して、「死者の哲学」が立ち上がる。
若松英輔のエッセンスが詰まった初期の代表作に三篇の新原稿を加えて編む。


2011年の3月11日、君は大切な人を亡くした。
——その前年2月7日、ぼくも妻を喪った。

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  • 亜紀書房 - 魂にふれる 大震災と、生きている死者 【増補新版】
    https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1001&kw=魂にふれる

  • 悲しむ生者と寄り添う死者

    生きがいについて
    ああ今日もまた一日を生きて行かなければならないのだと、耐えがたい苦しみや悲しみ、身を切られるような孤独とさびしさ、どうしてなんのために生きて行かなければならないのだろうか、いくたびも自問せずにいられない

    魂にふれる
    健康な人間が病者に「元気きになって」と言う。励ましのつもりだろうが、元気になることが関係を結び直す条件だと聞こえる暴力的て冷酷な言葉。
    苦しむ者は、多くを与えるものである。支える者は、恩恵を受ける者である。
    病者が望んでいるのは、理解でも共感でもない。
    死者は、悲しむ生者に寄り添っている。私たちの魂を見ている。死者は、ずっとあなたを思っている。

    人は誰もが魂魄を宿している。死後、魄は大地に戻るが、魂は死ののちもいのちを保ち続けると古の人たちは考えた。そうした不滅のものを私たちはいのちと呼んできたのではないだろうか。
    いのちを感じ直すとき、必要なのは沈黙である、祈りである。

  • まず,表題作を読んで欲しい.

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著者プロフィール

批評家、随筆家。1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代――求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡智の哲学――小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄――美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年第16回蓮如賞受賞。その他の著書に『悲しみの秘儀』(文春文庫)、『種まく人』『詩集 美しいとき』(亜紀書房)、『学びのきほん はじめての利他学』『学びのきほん 考える教室――大人のための哲学入門』『14歳の教室――どう読みどう生きるか』(NHK出版)など。

「2023年 『新約聖書 福音書 2023年4月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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