ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズV 3)

  • 亜紀書房 (2025年3月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (380ページ) / ISBN・EAN: 9784750518701

作品紹介・あらすじ

★【推薦】寿木けいさん(遠矢山房オーナー・エッセイスト)「命知らずでシャイな男が人を、城を、街を動かした。知らない土地で女一人で古い家を買った私には、深く響きました。」



\ 年間維持費6000万!/

ハリウッドの映画プロデューサーが、ひょんなことから先祖ゆかりのイギリス北部の城館を復興することに。



ショパンが演奏し、バイロンが暖炉を寄贈し、ジョン・レノンがロックしたご先祖の館。ボロボロの城を修復し、街ににぎわいを取り戻すため、陽気なアメリカ男が立ち上がる!

待ち受けていたのは、カビ、崩落、侵入者、そして財政難──まさに廃墟同然の建物との格闘だった。

次々と襲いかかる試練を乗り越え、夢を実現しようと奮闘する、笑いと涙の感動ストーリー。

みんなの感想まとめ

異文化交流と歴史的建物の復興をテーマにしたこの作品は、ハリウッドのプロデューサーが自らの先祖にゆかりのあるイギリスの城館を再生する奮闘を描いています。著者は、崩れかけた邸宅を守るために現地の人々と協力...

感想・レビュー・書評

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  • ワイン片手に家系図サイトをながめていた著者は、自分の祖先がイギリスのお屋敷(お城)に住んでいた事を知る。ポップウッドという珍しい名前だった事で、たどり着いたお屋敷だ。
    以降、今では崩れかけたお屋敷を文化財としてよみがえらせようと、東奔西走する事になる。

    イギリスとアメリカ、同じ英語という言語を使う国ではあるけれど、大英帝国の歴史とハリウッドのプロデューサーという立場は、まったく違う常識と価値観のようだ。ある意味、同じ言語でであることが余計に違いを感じさせるのかもしれない。
    歴史あるものを大事に後世に伝えていこうと協力を惜しまない英国人。ようやく軌道に乗りかけた時に、コロナによる世界的なパンデミック。それを乗り越え、ポップウッド・ホールのリノベーションは続いているようだ。
    楽しんで読んだ

  • タイトルだけで読むのを決めたけれど後悔なし!面白かった。日本だとこういう歴史的建造物を個人でどうこうするのはあまりないし、あっても小さいので国の違いを感じた。あとイギリス人の性格も思ってたのと違った。異文化って理解し合うの難しいね。まだまだ前途多難でどうなるの!?な訳者のあとがきにびっくりしながら終わるけれど、進展は知りたくなるなぁ。

  • ハリウッドでいけてる暮らしをしていた40代独身の著者がなんやかんやでイギリスに先祖の邸宅があることを知り、朽ちかけた邸宅を残すために現地で守ってきた人々と協力して大工仕事をしたり諸々の申請を通したりする話。
    現地で邸宅に手を入れてくれていた職人気質のボブと、元葬儀屋の上品なジェフ(どちらも高齢)が良い味を出している。あと邸宅仲間ともいうべき邸宅持ちの人々も良い。

    アメリカとイギリスの言葉や風習の違いが興味深かった。
    あとちょびっとだけど私の好きなおばけの話(イギリスの邸宅にはつきもの。つきものだけに)もあって良かった。著者は先祖の霊だと思っているみたいだけれど、妖精さんの可能性も捨てきれなくないですか?

  • 世の中には2種類の人間がいる、みたいなことを言うつもりはないのだけれども、あぁ、自分とは違う種類の人だなぁ、とつくづく感じた本だった。
    そりゃ、ハリウッドのプロデューサーなんだから、そりゃそうだという気はするけれども、自分がメジャーかつメインストリームであることを疑わないタイプというか。

    ここでいう「メジャー」は、本当に多数派かどうかよりも、世の中で多数派とされているかってことだよね、とつい皮肉ってしまうのは、多分自分がそこに乗り切れなかったコンプレックスからくる卑屈さだと思う。

    ご本人もいろいろあって、その苦労や大変さは分かるのだけれども、生来の明るさもあるんだろう、なんとなく「自分が生きて・見てきた世界が正しく」て、「話しかければ受け入れて」もらえて、「輪の中心で生きていける」という、いわゆる“陽”な感じが、まぶしすぎる。

    今回は、彼自身のミドルエイジクライシスを乗り切る物語とされているし、実際、これまで持っていたものを手放して、イギリスに移っていろいろやってるんだから、その行動力は尊敬するけれども、陽の人は、ミドルエイジクライシスの乗り越え方も陽なんだ……という、知らなくていいことを知った気分。

    イギリスの、自分のルーツがあったお城を再生するにあたって、色々な困難にぶち当たって、その都度「思いもよらない!」「こんな大変!」となるのだけれど、大変さはさておき、まぁそういうぶつかり方をしたらそれはそうでは、とか、むしろなんでうまくいくと思った?とか、もうちょっと調査や根回しをした方がよいのではとか、そんなことが多くてなかなかなかなか……。

    肝心の“セルフリノベ”も、もっと自分で手を動かす過程が書かれているのかと思ったら、そこはそれほどでもなく、あくまで職人さんの周りで掃除したり、ちょっと手伝ったりという範囲で、正直ちょっと物足りない。

    なんなら補助金が下りてから、業者を使う手配をするとか、その後のお城の活用法を企画するとか、そっちのが活き活きしてるよね。
    本業だしね……とは思うけれども、そこから脱却するための城再生プロジェクトだったのでは、みたいな、なんかこう、感想が堂々巡り。

  • ハリウッドのプロデューサーとして
    セレブ寄りの生活をしていた著者。
    母方の祖父の苗字を名前としてもらったが
    その名は実は英国の由緒ある貴族を
    ルーツに持つものだった。

    ネットサーフィンでエゴサに近いことをして
    その事実を見つけるのが現代っ子だなぁ。
    ちょうど父親を亡くして気落ちしている
    家族の心を癒すためにも
    遠く離れた英国のお城をリノベするぞ!

    と、息込んだのは良かったけど
    日本の古民家再生でも大変なのに
    あちらさんはデカい「お城」ですから。
    常駐して少しずつ補修してくれるボブや
    歴史を紐解いてくれる郷土史家のジェフ
    そして古いものを守りたい地域の人々の
    愛やらチャリティ資金やらやらで
    なんとか計画は進んでいきます。
    アメリカ人の目から見た英国の要素もあり
    それも含めておもしろい本でした。

  • かつてショパンが演奏し、バイロンが暖炉を寄贈し、ジョン・レノンがロックした、様々なエピソードに彩られた館だが、後継者の息子が二人とも亡くなり、直径の子孫はゼロ。館は荒れ放題となり、お宝を狙って不応侵入者が入るものだから、ますます館は悲惨な状態に。

     ひょんなことから、アメリカで番組制作をしてたホップウッドの末裔が、この城の事を知る。祖父と父を亡くしたばかりで消沈していた母を励ます目的で訪れたら「おらが街の領主様が戻ってきた!」と大歓迎。イベントに呼ばれるわ、やんごとなき方々と面会するわ、あのダウントン・アビーの製作者であるリアル貴族ジュリアン・フェローズとも面会。

     なんとなく荒れ屋敷に責任感を感じたにわか領主様は、ボロボロの城を修復し、街ににぎわいを取り戻すために立ち上がる。しかし、自分の城を直すのに、いろいろと許可が必要であったり、途中で投げ出したら刑罰に処せられたりといろいろと理不尽が降りかかる。ましてや、昔の素材を使った修復も難しいし、修復技術を持った技術者も少ないため高額に。つまりは金がものをいう。そしてやはり、TIME IS MONEY!迷えば迷うほど資産もかさんでいく。

     そんなこんなで困難ばかりかと思いきや、「これドラマ?」みたいな、土壇場の逆転あり、まさかの友情あり。もっと驚くことには、コロナ禍を越えて、このリノベプロジェクトはまだ続いているということだ。後書きまで必ず読むべし。平易で読みやすいお城リノベ実録記。

  • ハリウッドで暮らす映画プロデューサーが、ちょっとした趣味だった家系図サイトの閲覧から自分の先祖がイギリスに城を持っていたことを知り、すぐに訪問、やがて仕事を捨てて移住、城の修復に携わることになり…というフィクションみたいなノンフィクション。
    陽気で不器用なアメリカ人の著者、歴史好きの元葬儀会社の老人ジェフ、口が悪いが腕は確かな修繕工ボブのトリオが中心となって話が進むのだが、みんなキャラが立っていて面白く読み進められる。
    しかし朽ち果てて崩壊寸前の城の厳しい現実、地元の若者が侵入してさらに城を破壊したり、なにより莫大な修繕資金の調達という大問題があり常に綱渡りのような状態ではらはらさせられっぱなし。
    最後には資金をある程度獲得して屋根を修繕し、整えた部屋で70年くらいぶりのクリスマスパーティーを開催するところで終わって明るい展望を予感させるのだが、あとがきによると地元区議会に著者に反対する勢力があらわれ、現在城への一切の立ち入りが禁止されてしまっているらしい。当然修繕は中断しているというショッキングな話がさらっと書いてあるのでびっくりした。読んでいる途中では、今はさらに修復が進んでいるんだろうな〜とわくわくしていたのでしょんぼり。
    著者のXのアカウントをのぞいたら今は区議会と裁判をしているようだが、事がうまく進むよう祈るばかりだ。これを乗り越えて、また本を書いてほしい。

  • ふむ

  • 表紙からは軽いノリのセルフリノベ系ノンフィクションかと思いきや、実際はアメリカ人がイギリスにある先祖ゆかりの城を復興することになり、次々と襲いかかる試練を乗り越えて夢を叶えようと奮闘する物語。苗字の「ホップウッド」を残すために、名前を「ホップウッド」にしてしまうという発想がユニークで面白い。本で読むより、映像で見てみたい。

  • いい話で終わるはずなのに、そんなオチとはの現状にビックリ。

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著者プロフィール

翻訳家/エッセイスト、1970年静岡県生まれ。滋賀県在住。ブッシュ大統領の追っかけブログが評判を呼び、翻訳家になる。現在はエッセイストとしても活躍。
著書に『家族』『はやく一人になりたい!』『犬がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(亜紀書房)、『兄の終い』『全員悪人』『訳して、書いて、楽しんで』(CEメディアハウス)、『義父母の介護』『村井さんちの生活』(新潮社)、『ある翻訳家の取り憑かれた日常』(大和書房)、『実母と義母』(集英社)、『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、他。
訳書に 『ゼロからトースターを作ってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(新潮文庫)、『黄金州の殺人鬼』 『ラストコールの殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』 (早川書房)、『射精責任』(太田出版)、他。

「2026年 『家族と私がうれしいごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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