- 本 ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751519752
感想・レビュー・書評
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とても素敵な絵本だった。
ちょっと変わっていて周りから浮いてしまう男の子。ひとりぼっちのウエズレー。
彼が夏休みの自由研究に自分だけの文明を作り、文字を発明するお話だった。
読み進めるうちに、気持ちがわくわくするのを感じた。
絵柄から受ける温かく力強い印象も良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変わり者の少年、ウエズレーの物語。そんな彼が思いついた夏休みの自由研究は、自分だけの文明を作ること。自宅の庭という身近で限られた場所を舞台に途方もなく広がっていく研究は、ウエズレーの飽くなき探究心と共鳴するように読んでいてわくわくした。まっさらなところから考え、工夫し、手を動かし続ける彼を見ていると、自分も何か行動したい、創造したいと思わされる。人の心を動かすエネルギーが詰まった素敵な絵本。
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自分を貫く人生の素晴らしさを味わえます。
主人公はまわりとちょっと違った子ども。夏休みの前、すごい自由研究をひらめきます。庭に咲いた新種の作物をきっかけに、研究気質な主人公は育てることに没頭。そこから機械をつくり、服をつくり、言語をつくり、果てには文明をつくります。
夏休みの間で開花した文明には、いい意味で笑ってしまいます。こんな夏休み羨ましい。
周りにあわせて自分を変えず、むしろまわりが自分に合わせて変わってしまう。新しいことを成し遂げるとはこういうことなのかもしれないなと思ってしまいます。-
2025/02/16
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爽快な気分になる本。
他の子とはちょっと違って「ひとりだけはみだして」「いつも浮いてる」ウェズレー。
夏休みの研究に、自分だけの作物を育て、自分だけの文明を作ることに。
常識を打ち破るウェズレーのカッコイイこと!
こういう子がどんどん育つ世の中になったら最高だね。
フライシュマンは草木や自然に関する絵本が多いな。
ケビン・ホークスの絵もいい。 -
お話の文だけなら、ただのいじめられっ子オタクの妄想話。そうさせない力がやはり「絵」にある、とほとほと感心いたしました。「そんな雑草抜いちまいな!」というご近所さんがすでに負け惜しみじみて滑稽に見える!
似た話といえば、ドクターストーンも一から文明を作っていく(再現していく)ような話ですが、やはり学問をやるからには文明を作らないとな〜と改めて確信しました笑
壮大な計画を丸ごとリーダーすることを経験したら、そりゃあ性格も変わりますよね。
夏休みの感想文にオススメ!低学年には心情の理解が難しいかもだけど、高学年なら、スカッと出し抜きたい同級生くらいいるんじゃないかな。
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もうもうもうもう、素晴らしかった。
そして今の時代っぽかった。「風の時代」っぽさ。
「自分の文明をつくる」って、人間のすべてなんじゃないでしょうか。
そしてそのアドベンチャー感は、
こどもごころにも、本音と建て前に疲弊したおとなにも爽快です。
同調圧力がはびこる社会に、生きにくさを感じているあなたへ。
ちいさな絵本や「ひだまり」さんセレクト、”10才までに読みたいこころが豊かになる110冊”より。 -
2年生から6年生のクラス読み聞かせに使いました。
低学年の子は、純粋にワクワク。高学年になり、周りを気にしてる子には、自分は自分でいいんだと思える本。
子供たちが大好きな本です!
いじめられていた男の子が、あるとき、庭にオリジナルの種を植え果物をつくり、オリジナルの文字や時間軸、作った植物でベッドや遊び道具を作って。すると、今までいじめていた子たちが・・・
読んでてワクワク。大人になると、こんな自由な発想でてこない。
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夏休みの自由研究で、独自の文化を創り上げる子ウエズレー。凄いし素晴らしいな。でもなんか、ウエズレーが持ってる選民意識を端々に感じて、物語のわくわく感が半減した。友達にはなれないタイプだな。もし自分が先生で、自分のクラスの子全員がウエズレータイプだったら、ストレス感じまくって病気になるやもしれない。イエスキリストとか、ブッタとかもこのタイプだったのかな⁈うーん。。
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夏休み課題の読書感想文、自宅にある本の中から娘2年生が「これにする」と持ってきたのがこれ。
絵本ですが、ウェズレー少年が自分だけの文明をつくるっていうテーマはなかなかに深く、娘の感想文はまだ稚拙ながらこの作品を選んだことに感心しました。
自給自足から始まり、ビジネス、政治にまでつながるストーリーには、世界を理解するヒントがあるのかも。 -
「自分の文明をつくる」という壮大な発想にドキドキ、ワクワク。ひとつの植物からありとあらゆるものを生み出していく様子に、「いいなぁ」と羨ましそうな感想を持っていた息子。夏休み前に出会っていれば、自由研究の課題も少し変わったかもしれない。(R6.11.2 8歳)