彼の手は語りつぐ

制作 : Patricia Palacco  千葉 茂樹 
  • あすなろ書房
4.23
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本棚登録 : 94
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751519844

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの南北戦争が舞台の過酷な物語。

    最後の一ページの一文「どうか・・・」で、揺れているにもかかわらず、押しとどめていた感情が堰を切ったようにあふれ出してしまった。

    歴史は教科書の中にあるのではない。

    誰かが誰かに、大切なものを手渡してきて、想いを繋いできたからこそ、「今」という時、「私」という存在があるのだ。

    私のレビューなぞ、何の役に立つだろうか・・・。
    でも、これを見た、どなたが、本書を手にするきっかけになれば、と願うばかりである。

  • 初心者向けよみきかせ講座で知り、図書館で借りた。

    奴隷制度の是非をかけた南北戦争の中で
    であった二人の少年、「Pink and Say」のおはなし。

    これは、よみきかせに、向いているのか?
    高学年から中学生向けだろう。
    「たとえ奴隷でも、自分のほんとうの主人は、自分以外にはいない」。
    胸がきゅうっとする。
    後から考えると、なぜだろう?ということが、歴史にはある。
    つらいときを、たしかに生きていた人たちがいる。
    人は、死んでも誰かの記憶の中にあるかぎり、消えない。
    「ピンクス・エイリー」

  • 語り継いでいかなければならない、たくさんのこと。
    そのひとつを形にした絵本です。

  • [江戸川区図書館]

    一応絵本仕立てではあるし、冒頭の方ではその要素が強いけれど、実体験したおじいちゃん(実際は曾祖父ぐらいの先祖)自身の語りとして本編が始まると、多少文字も多く、本レベルになってくる。

    舞台は南北戦争のアメリカ。南北線戦争そのものの凄惨さではなく、同じ北軍(リンカーン率いる奴隷制度解放軍)側のある二人の少年兵士の出会いと別れ。副題だか、始まってすぐだかに説明があるように、二人の少年のうち、主人公は"字の読めない"白人少年で、もう一人は"字の読める"黒人少年。通常は字など読めるはずがない黒人でも自分たち自身の環境に不満と不安を持っているからこその逆境に対する気持ちからで、彼はこの戦争について主体的に参加している。自分たち黒人の現状と未来を勝ち取るために。一方白人少年は、戦場が嫌で逃げ出そうとして撃たれたところだったらしい。助けてくれた黒人少年の実家に運び込まれ、そこで傷の治りを待つ間、束の間の平穏の時を、戦場に戻りたくない葛藤と共に過ごす。

    通常は黒人少年の視点か、黒人少年について描かれることが多いのだろうけれども、伝聞(家族世代間による言い伝え)によるノンフィクションという発祥もあって、黒人少年と同じ立場(軍)でありながらもその人種的背景と戦争への思いが異なる白人からの語りとなる。

    表題と絵から平和、もしくは戦争についてと思い本をめくり、一瞬にして字(説明)が増えた時点で、内容はともかく読み聞かせには使いづらそうとも思ったが、話自体はさほど南北戦争や奴隷戦争などの、"政治的"視点に触れず、二人の少年の交流というか、白人少年の心の葛藤となっていて、理解はしやすいはず。

    先日からの件で江戸川区図書館には大分愛想が尽きてなるべく今後は利用したくないし、他区図書館で借りてきて読み聞かせに使えないか再検討してみよう。

  • 戦争は、どうあろうともだめです‼︎

  • 奴隷制度、文字読める黒人少年ピンクス・エアイリー、読めない白人シェルダン・カーティス
    娘のローザの娘のエステラの息子のウィリアムの娘のパトリシア
    南北戦争、北軍
    リンカーンと握手した手
    ピンクスは収容所で殺される

  • 南北戦争で北軍の兵士だった二人の少年の実話。
    生き残った一人とその子孫がもう一人を語り継いできた。

    ピンクス・エイリー

  •  南北戦争に北軍の兵士として参加した少年、セイとピンク。生きて故郷に戻ったセイの子孫に語りつがれた2人の少年の物語。

  • 南北戦争中に白人と黒人の少年の間で結ばれた切ない友情の話。戦争の残酷さを改めて実感しました。

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著者プロフィール

Patoricia Polacco(パトリシア・ポラッコ)
作家、イラストレーターとして活躍し、日常の問題をテーマにした作品を多く手がけ、これまでに45冊もの児童書を出版している。 全国の学校を訪問して講演活動も行っている。本書『ふたりママの家で』は、講演活動を通じて、レズビアンマザーの親を持つ何人もの子供たちと出会い、こういった伝統的な形ではないかもしれないが素晴らしい家族を持つ子供たちのために、さまざまな家族の形を讃える本を書く必要を感じて誕生した。日本で翻訳出版されている絵本には『ありがとう、フォルカーせんせい』(岩崎書店)、『彼の手は語りつぐ』(あすなろ書房)などがある。

「2018年 『ふたりママの家で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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