急行「北極号」

  • あすなろ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751519998

感想・レビュー・書評

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  • うん、完全に読む季節を先取りし過ぎました。

    そっかぁ、Xmasものだったかぁ(>_<)

    お昼に「銀河鉄道の夜」を読んだんです。
    そしたらこの表紙、「SL」。
    「銀河鉄道の夜」+「SL」=私の頭の中は「銀河鉄道999」になった訳で...
    そしたら手にしちゃいますよね^^;

    でも、最後の終わり方はステキでした♪

    少年の日の素敵な奇跡は大人になった今も色あせることはない。それは、心から信じているから・・・。サンタクロースを待つ僕のもとに現れたのは白い蒸気に包まれた汽車、急行「北極号」。僕はその謎めいた汽車に乗り込み、クリスマス前夜の幻想的な旅が始まる。森を抜け荒地を抜け、山を越えて汽車は北へ北へと進み・・・。

    内容(「BOOK」データベースより)

    サンタを待つ少年のもとにあらわれたのは、白い蒸気につつまれた謎めいた汽車。その名は―急行「北極号」。クリスマス前夜のミステリー。1986年度コルデコット賞受賞。

    内容(「MARC」データベースより)

    サンタを待つ少年のもとに現れたのは、白い蒸気に包まれた謎めいた汽車。その名は急行・北極号。少年の日に体験したクリスマス前夜のミステリーを描いた絵本。コルデコット賞受賞作。河出書房新社87年刊の改訳版。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    オールズバーグ,クリス・ヴァン
    1949年、アメリカ・ミシガン州生まれ。ミシガン大学、ロードアイランドデザイン学校で彫刻を学ぶ。彫刻と絵画は、ホイットニー美術館や近代美術館に展示されている。『急行「北極号」』で1986年度コルデコット賞受賞

    村上/春樹
    1949年、京都府生まれ。早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 電車好きの息子のためにと目に留まって借りてきたのは、季節外れもいいところのサンタクロースもの。
    同時に借りた『おおきな木』と同様、これまた村上春樹さん訳だったのは本当に偶然。

    ちょっと長めの物語。
    クリスマスの夜に子どもたちだけを乗せたSL北極号は、北極にあるサンタクロースの街「北極点」を目指す。
    そこでは、今年最初のプレゼントを選ばれた1人の子どもに手渡すセレモニーが行われる。
    主人公のぼくは幸運にも最初のプレゼントを貰えることになったが。。。

    きっとまだ信じている息子にとって、クリスマスがさらに待ち遠しくなるようなわくわくする物語。
    主人公の欲しがる、控えめだけど価値のあるプレゼントにセンスを感じるし、失くしてしまったと思っていたプレゼントの顛末や、その物が象徴する子ども時代の特別時間のオチも清々しい。

    偶然手にした2冊の村上春樹さん訳の絵本。
    どちらも「子ども時代の純真さ」に焦点が当たる側面があったが、『おおきな木』は些か哲学的で大人向けなのに対し、こちらは直球勝負の爽やかさを感じた。

  • この時期、何年かに渡って幼い子供に読み聞かせしてきました。今夜は四年目だと思います。漢字が多いのでまだ自分で読むことはできませんが、読み聞かせていると絵に注目しながらも、なんとか目で文章を追いかけることができる様な、、、

    毎年クリスマスが近づくとこの本を一緒に読んできました。きっとその時その時で彼のストーリーの印象は異なるのでしょうね。

    彼も間も無く自分で読める様になります。あと何年だろう?いつまでもこの絵本のことを覚えていてほしいな。

    今はまだサンタクロースを信じているのかどうか?信じていてほしいのだけれど。私が彼の歳には既に信じていなかった。私は面白くない子供だったのですね。

    彼は私とこの本を読んだ時間を覚えていてくれるでしょうか?

  • 2003年発表。

    クリスマスイブの夜、
    眠らずにサンタクロースを待っていた1人の少年。
    彼は不思議な体験をする。
    北極行きの急行列車が家の外で自分を待っていたのだ。
    行き先はサンタクロースやトナカイがいるあの幻想的な世界…。

    サンタを信じる子供だけが体験する
    不思議な旅を描いた
    86年コルデコット賞受賞の美しい絵本。


    今回は村上春樹の訳が楽しめる改訳版での登場です♪


    この絵本最大の魅力は
    蒸気機関車の質感を上手く捉えた
    パステル調のあたたかで美しい絵。

    映画を観ているかのような
    様々なアングルからの静かで力強いカット。

    まさにため息が出るほど
    美しく幻想的に描かれた絵は、
    ページをめくるのも
    忘れてしまうほどの
    素晴らしさです♪


    読み進むうちに
    あなた自身が
    少年と同じく列車に乗り込み、
    窓の外を降る厳寒の雪を
    自分自身も目を輝かせて見ている、
    そんなワクワクとした
    気分をくれます。


    そして村上春樹氏が手がけた、
    少年や少女だった頃の心を呼び覚ます
    宝石のような言葉。


    あのトム・ハンクスが1人5役を務めた
    アニメ映画
    『ポーラーエクスプレス』の
    原作でもあるけど、

    個人的には
    絵本だからこその格調高い味わいに溢れた
    コチラの絵本を強くオススメします♪



    不思議な旅行を終え、
    サンタから
    トナカイの首輪の鈴を受け取った少年。

    大人になると
    トナカイの鈴の音は
    聞こえなくなってしまうという。


    『ぼくはすっかり
    大人になってしまったけれど
    鈴の音はまだ耳に届く。
    心から信じていれば
    その音は
    ちゃんと聞こえるんだよ』


    コレに尽きます。
    (自分はなぜだか
    ここで涙がこぼれました)


    大人になった
    あなたは
    サンタクロースを
    信じていますか?

    誰もが子供だったことを
    忘れていませんか?


    そんな大人たちにこそ
    読んで欲しい
    クリスマスにピッタリな
    本当に美しい絵本です(o^-^o)

    • MOTOさん
      この絵本、大、大、だ~い好きですっ♪

      もちろん、トム・ハンクス主演の映画のほうも観ました♪
      いい加減、分別のある大人だと自負していたけれど...
      この絵本、大、大、だ~い好きですっ♪

      もちろん、トム・ハンクス主演の映画のほうも観ました♪
      いい加減、分別のある大人だと自負していたけれど、
      「北極号…もしかして家の前に来るんじゃないかしら?」なんてクリスマスの夜に耳を澄ませて外の音を聞いていたりして。
      (そして時々冬空眺めに出たりもして。)

      あ~♪
      久し振りに鈴の音を聞きたくなっちゃったなぁ~
      良いタイミングで良い絵本の紹介有り難うございます^^♪
      2012/12/07
    • 円軌道の外さん

      MOTOさん、
      コメントありがとうございます!

      いやぁ〜なんて素敵な御言葉(笑)


      自分は引きこもりの子供たちに
      ...

      MOTOさん、
      コメントありがとうございます!

      いやぁ〜なんて素敵な御言葉(笑)


      自分は引きこもりの子供たちに
      ボクシングを教えていて、
      そこで絵本を紹介したりもするんです(笑)

      読んであげるんやけど
      思い入れのある本は
      先に感極まって
      ウルウルきちゃうから
      ホンマ大変です(笑)(^_^;)


      今は夢を見れない、
      夢を信じることができない大人が増えてますよね。


      でも信じる気持ちを放棄したら
      夢なんて叶えられへん。

      ファンタジーを信じ抜く心こそが
      ホンマは悪意の拡散を防いで、
      戦争をなくしたり

      なりきり力となって
      夢を現実にするんやと
      自分は思います☆


      だからMOTOさんは
      そのままでいいんです(笑)

      いい大人だって
      夢が見れることを
      凛として子供たちに伝えていって欲しいです。


      自分も見えないものを
      信じることができる子供たちを
      一人でも多く育てていきたいです(^_^)


      2012/12/08
  • クリスマスの絵本。

    小学校低学年向けを探していて、ちょうど良いかなと思います。
    静かな、サンタさんを信じるお話。まだ低学年なら信じているのかな。

    汽車と雪はクリスマスに合いますね。

  • 毎年この時期になると、どうしても乗車したくなる
    『急行 北極号』

    さすがにもう、私の所へは迎えに来てくれないので、
    こちらから出向くしかない。

    雪が舞う、灰色の空。
    ぎゅむ、ぎゅむ、と路面の雪が踏み固められてゆく音…

    (図書館通いも冬はしんどいなぁ~)
    きゅん、と心細くなる。

    でも、そんな季節だからこそ、
    あの鈴の音が聞きたい。
    「しゅうっ」という蒸気の音が聞きたい。
    暖かい車内に招き入れられたいのだ。

    だが。

    (あっ、貸し出し中か。)
    今年はちと、出遅れてしまったようだ。

    冬の陽はあっ、というまに暮れる。
    ふわりふわりと舞う雪は、
    (空を、ちゃんと見せてくれないよなぁ~)

    もしかしたら、何かが飛んでいることを、
    誰かがそこにいることを、
    (隠してるんじゃない?)

    なんて、アブナイ妄想巡らせながら
    遠回りして帰る。(ブクオフに寄るため。)

    (毎年
     毎年・・・

    この時期に呼び出されたんじゃ、他の人を迎えに行けないから。)

    『MOTO家専用 急行 北極号』
    ブクオフの絵本棚のなかで、その汽車は私の為に(?)待機してくれていた♪

    乗車チケットは105円。

    いつのまにか『銀河鉄道』の乗車切符がポケットにはいっていた
    ジョバンニのように、
    (乗りたい・・・)と、思う気持が奇跡を呼んだのか?

    なんて、ニヤニヤしつつ銀貨を探った。

  • クリスマス近くなったら
    読もうと積読していた

    ありがちな物語のような気もするけど
    挿絵と相まって不思議な余韻が残る絵本

    ブックオフにて取り寄せ

  • 私にとって初めてのオールズバーグ作品はこの本だった。
    訳者の名前に違和感がありすぎて、読後すぐ図書館の棚に戻してしまったのだが、改めて読むとそんな些末なことは気にならないほどの名作だ。
    クリスマスの奇跡を描いたお話で、パステルで描かれた幻想的な挿絵がとにかく美しい。
    プレゼントとしても良いし、やや長いが高学年向けのお話としてもおすすめ。
    大人にとっては、子どもの頃に夢見たことを、甘酸っぱい思いで回想する本になるかも。

    雪の降るクリスマスイヴ。
    サンタクロースを信じている僕のもとに、真っ白な蒸気に包まれた急行「北極号」が現れる。
    僕が乗り込むと、車両の中は僕のようなパジャマ姿の子どもでいっぱい。
    幻想的な旅の終着駅は北極点。そこではクリスマスのおもちゃが作られていた。。。

    親子間や夫婦、子どもたち、貧しいひとたちの身の上に起こるクリスマスの奇跡のお話というのはままあるが(あ、クリスマス・キャロルという名作もあるわ)サンタクロースの存在を信じる少年が主人公というのが、このお話の最も大切な点。
    まるで少年の夢のような旅の果てに、サンタクロースからもらったプレゼントいうのが、トナカイの首につける銀の鈴。高価なものでも大きなものでもないというのが素敵なところ。
    一体それはどんな美しい音色なのだろうと、読み手の想像力を刺激させる。
    さて、私にもその銀の鈴の音色は聞こえるのだろうか。
    聞こえた時も確かにあったはずなのだが。

    旅の途中の描写もそれは不思議で美しい。
    「銀河鉄道」のような切なさは微塵もないのも嬉しいところ。
    最終ページには、作者のメッセージも添えられている。
    「心から信じていれば、その音はちゃんと聞こえるんだよ」
    86年に、オールズバーグはこの作品でコールデコット賞を受賞。
    「ジュマンジ」「ザスーラ」と共に、こちらも映画化されている。

  • サンタさんを待つ少年の元に現れた
    白い蒸気に包まれた列車、急行「北極号」。

    大好きな"ポーラーエクスプレス"の原作絵本。
    静かに降り積もる雪と子供の頃のサンタさんへの
    夢と憧れ、わくわくが詰まりつつも、
    優しく穏やかに北極点を目指す旅に
    噛みしめるような喜びと幸せに包まれる。

    極力少なく抑えられた文字での表現と
    優しさと寂しさと子供の頃に感じた
    正体の分からない不安が美しい絵から
    無限にいろいろな感情を運んでくれて
    読むたびに思い出すこと、感じることがあって
    とても大好きなクリスマス絵本。

    信じることはとても簡単でとても難しい。
    疑うことはいともたやすく飲まれやすい。
    信じる力を失うと沈黙してしまう鈴。
    幸せだから信じていられるのではなく、
    信じているから鈴は幸せに響き続けるんだろう。

    • nejidonさん
      あやさん、こんにちは♪
      いつもたくさん「お気に入り」をくださってありがとう!!
      この本、クリスマスの名作ですよね。
      私も大好きで、この...
      あやさん、こんにちは♪
      いつもたくさん「お気に入り」をくださってありがとう!!
      この本、クリスマスの名作ですよね。
      私も大好きで、この季節になると読み返します。
      村上さんは、正直なところ苦手なのですが(笑)、これは読みます。
      文字数が意外に多いので読み聞かせには不向きですが、
      自分でじっくり読むにはいいですよね。
      あやさんも読まれたのが嬉しくて。
      コミックは、最近では「リアル」の13巻を読みました。
      2013/12/06
    • 山本 あやさん
      nejidonさん∠♡

      nejidonさん、こんにちはー[^-^]

      名作ですよね~っ♡
      映画もすっごく大好きですが
      この原作...
      nejidonさん∠♡

      nejidonさん、こんにちはー[^-^]

      名作ですよね~っ♡
      映画もすっごく大好きですが
      この原作、ほんとたまらないですよねっ。

      日本人のイメージする華々しいクリスマス
      とはイメージを異なった、厳かな雰囲気が
      大切に守られつつ、わくわくしていく
      あの高揚感がたまらないです♡

      コミック、全部積読分も読んでしまおうと思いつつ…
      活字が恋しくなったとのと、続けると
      コミックスばかりも疲れちゃうもんですね[´ー`;]

      なので、あんまり縛りを決めずに
      ゆるゆると楽しもうと思ってます。
      なんだかA型典型の行動の自分を打破したいです[笑]
      2013/12/06
  • 鈴をもらうことを希望するところが好き。そして、それが聞けるのは信じている人だけというところが素敵。絵も素晴らしい!

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