ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)

  • あすなろ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751521113

感想・レビュー・書評

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  • 約20年ぶり、小学校の朝読書以来に読んだ。読書好きになったきっかけの児童文学。
    背表紙は色あせても内容は色あせていなかった!

    村に水が流れてこなくなった理由を調べるため、ローワンと6人の村人たちが竜が住む山に登っていくという王道ファンタジー。
    挿絵の雰囲気も相まってノスタルジックな雰囲気を感じる。やせっぽっちのうさぎくんと呼ばれているローワンの成長がみられるのもいい。

    エミリー・ロッダは多様性を意識してこのシリーズを書いたそう。
    海外で発刊されたのは1993年、日本が2000年。
    当時学校ではダレン・シャンとかハリポタの方がメジャーだったけれど、私は断然『ローワン』と『セブンス・タワー』派だった。
    しばらく児童文学中心に読もうかな。

    • コルベットさん
      natsuさん、こんばんは。いつもありがとうございます。児童文学いいですよねー♪私にとって読書って、やっぱり子どもの頃に学校の図書室で借りて...
      natsuさん、こんばんは。いつもありがとうございます。児童文学いいですよねー♪私にとって読書って、やっぱり子どもの頃に学校の図書室で借りてきた児童文学のワクワクが原点で、こういう作品すごく惹かれます♡(*^^*)
      2024/10/02
    • natsuさん
      コルベットさん、こちらこそいつもありがとうございます^ ^感想楽しく拝見しております。
      古い本を話題にする機会がないのでこの場で。
      原点の本...
      コルベットさん、こちらこそいつもありがとうございます^ ^感想楽しく拝見しております。
      古い本を話題にする機会がないのでこの場で。
      原点の本は、本×場所(図書館とか)が混ぜ合わさって成り立ってるなと今回読んで思いました!子供の頃の記憶を辿りつつ、新たな視点で見えることもあって、懐かしいけど新鮮でした☆
      2024/10/02
  • 話の展開も無理なく、おもしろかったし、何より主人公のローワンのキャラクターが好きだった。臆病でも、自分の大切なものの為に困難に立ち向かえる者が本物の勇者なのだと思う。

  • 登場人物たちが思いがけずきつい感じで、気になる場面は多々ありましたが、それでも面白くてどんどん話を進めることができました。
    てっきりシリーズかけて川の秘密を探るかと思いきや、1冊完結型なので読みやすかったです。

    機会があれば他のシリーズも読もうと思います。

  • 主人公は内気で臆病なバクシャーの世話係の少年、ローワン。
    魔女にもらった枝が手がかりになって、6人と一緒に冒険に行くことになる。
    魔法の地図、魔女、蜘蛛、洞窟、氷、竜などファンタジーの王道要素が盛り沢山。でも、ひと味違うのが主人公が臆病な男の子であるというところ。そして冒険する仲間は職業も粉屋、織物屋、家具屋などバラバラ。ローワンとは親と子ほど、年齢も異なる。生活も、勇気を出す理由も、苦手なことも、それぞれ違う。
    ファンタジー作品の中で、年齢や性別を超えたその人の役割やその人が持つ強さと弱さを描き切るところ、冒険へ行って帰ってくる安心感が大好きな作品。

  • 子供の頃にハマった児童文学の一つです。ワクワクする冒険ファンタジーです。

  • 感想
    小さく弱気・臆病なローワンが、大好きなバクシャー(架空の動物。多分ウシみたいな存在)を守るために、ドラゴンがいるという山の頂を目指す、というストーリー…RPG的楽しさがあります。
    竜(ドラゴン)、魔法の地図、洞窟、底なし沼…などなど、ファンタジー好きのマストアイテム?もぞろぞろ出てきます。笑

    ドラゴン退治に向かうのが男4、女3で、ローワン以外大人という設定が好きです。
    訳者曰く「ジェンダーを乗り越えた男女差のない社会」を描いているとのことです。
    子どもだからとか、女だからとかいう枠組みを打ち壊しているところが痛快です。
    『ハリー・ポッター』よりも短くて、小学生が読むのにぴったりだと思います。

    シリーズ化されているので、続きを読んでみたいです。

  •  エミリーロッダの作品はよく読んでいるので今回はこのシリーズを読み始めてみた。
     相変わらずとても楽しい!他の作品に出てくるような恐ろしい怪物はあまり出てこなかったがそのかわり不思議で恐ろしい罠や自然が襲いくる構成になっており結構新鮮だった。また途中途中に挟まれる不思議な詩が謎解き的な面白さを出していた。
     特に良かったのは登るにつれて主要人物達の過去や強そうに見える態度の裏の弱みが少しづつあらわになっていく点だと思う。実際エミリーロッダの他の作品よりも人数の多いパーティーでゆく旅だったがそれでもそれぞれの人物をしっかり描いていたように感じた。なかでも面白かったのは主人公が夫を亡くした母親といい関係を気付きつつある男を見る目線である。なんというか微妙な距離感と感情が見ていて面白かった。

     最後に気になった点だが、今回の作品に出てくる竜について。ドラゴンはこの作者の別作品デルトラクエストにも登場するがデルトラのドラゴンも本作のドラゴンも、恐ろしいけれども恵みを多くもたらし、恩を忘れないが恩人でも下手に動いたら殺してしまうような残虐さや酷薄さをもたらす、自然そのものの擬獣化のような性質を持っている。これは作者の考え方や故国の文化に由来するものなのだろうか?何にしても面白い共通点だ。

  • 臆病者のローワンが手にしてしまったのは魔法の地図。
    ローワンの手の中にあるときにしか読めない地図。ローワンは、その地図を持って旅に出ます。
    川の水が干上がってしまった原因を探るため、ローワンが世話をしている生き物、バークシャーたちを助けるために。

    臆病者のローワンが、徐々に勇気を持って進んでいく姿に共感できる子も多いはず。誰だって、いきなり勇敢になれるわけじゃないんだ。
    地図の謎解きに冒険、主人公しか読めない地図。
    わくわく要素もりだくさん!

    期待されていなかった臆病者のローワンが、村で暖かく迎えられた最後のシーンは思わず泣いてしまった。
    1番最初に迎えに行くのが、バークシャーだっていうところもね。良いねえ。動物に信頼される子はとても良い子だよ。

  • 小学2年生の甥っ子ちゃんがオススメしてくれた本です。

    家畜のバクシャーのためになんとか頑張りたい、という主人公のやさしさや振り絞った勇気が健気で、とても面白いお話でした。

    私、架空の動物が出てくる物語って好きなんです。
    その上主人公が、お母さんや友達ではなく大好きな動物のために頑張りたいと心を奮い立たせるので、応援したくなっちゃって。
    また、凶暴だけど悪ではない、道理の分かる竜が登場したところも冒険ものの王道っぽくてワクワクしました。竜も好き♪

    夏休みに甥っ子ちゃんと会ったら、どんなところが面白かったのかたくさんお話したいと思います。
    ガキ大将タイプの子ではないので、怖がりながら進むのが本当の勇気、とか、恐れを知らないのは勇気があるのではなく愚か者、とかそんなところが響いたのかな。
    それとも、私と同じようにバクシャーに会ってみたいな、とかそんな気持ちかな。
    そんなことを考えながら読んだら、2割増しに楽しめました。。

  • 冒険自体はありきたりなのかもしれません。登場人物すべての性格が詳細に書かれているわけでもありません。しかし主人公の少年の心は丁寧に描かれ、物語は進んでいきます。小さくて弱いものが本当に強い。ローアンは弱虫ながらも次々とやって来る難関を突破していきました。強靭な肉体や精神よりもやわらかい心が強いのだと気付かせる素敵な物語です。児童書ですが大人もぜひ。

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著者プロフィール

オーストラリア在住のファンタジー作家。『リンの谷のローワン』シリーズや『デルトラ・クエスト』シリーズ、『ティーン・パワーをよろしく』『フェアリー・レルム』『ロンド国物語』など多数の人気児童書シリーズを執筆。とくに『デルトラ・クエスト』シリーズは、日本をふくめ全世界で大ヒットし、累計1500万部を突破している。2014~2015年に日本でも出版された『勇者ライと3つの扉』は、デルトラ世界とつながっていたことが判明し、話題を呼んだ。

「2016年 『スター・オブ・デルトラ 1 〈影の大王〉が待つ海へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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