ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)

  • あすなろ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751521113

感想・レビュー・書評

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  • ローワンにしか読めない地図、なぞの言葉、道を進むにつれ白いところに現れる新たな詞、全てにわくわくしました。

    弱虫ローワンが、大好きなバクシャーのことを思う一心で強くなっていく様子がよく描かれていると思います。

    「小さくて弱い者が、本当はいちばん強くて勇敢だった」

    バラエティーに富んだ登場人物さえ理解できれば、展開は早いのであっという間に読めます。

  • 舞台は「リンの谷」という平和な村。
    主人公はそこに住む少年ローワン。
    ローワンは村の大事な家畜「バークシャー」の優しい世話係。
    けれど自分の影にも怯えるほど大変な弱虫でみんなからからかわれていた。
    そんなある日、山から流れる川の水が止まり、村は深刻な水不足に陥る。
    村人たちは話し合い、勇敢な6人の若者が水源である「禁じられた山」へ探索にいくことに決めた。そこへ何と臆病なローワンが魔法の地図が読めるため、加わることになってしまう。
    蜘蛛の森、底なし沼、迷路の洞窟、頂上のドラゴン…脱落者が出る中、ローワンは村のため、大好きなバークシャーのために水源の謎を解き明かすことができるのでしょうか?

    読みだすと止まらない謎解きワクワクのファンタジー。
    6人の仲間を形どるのに少し手間がかかって、行きつ戻りつしたけれど、山へ突入してからは展開が気になりどんどん読み進めた。
    ローワンは本当に弱虫だけど心根が優しく思慮深い。
    「怖がっているのがその子一人だというなら、その子だけが分別をもっている」
    「怖がりながら先へと進む…それが本当の勇気なんだよ。怖がらないのは、おろか者だけさ」
    シバやジョンの言葉が大人の私にも響く。

    ローワンや他の仲間たちが自分の弱いところと向き合って、乗り越えたり、逃げ出してしまう心模様は大人が読んでも面白いと思う。ローワンも旅の中で発言こそ少ないが、心の中で色々なことを考え、仲間たちを理解していき、心に変化が生じていく。

    勇敢ではない主人公だからできること。
    子ども達にそっと手渡したい一冊。

  • ワクワクしながら一気に読める。バクシャーたちやスターが近くにいたらなぁ。

  • ストーリーや設定はどこかにあるようなものかもしれないけど、臆病なローワンが大人たちと一緒に困難に立ち向かう様子は読んでいてドキドキワクワクしました。
    ローワンがバクシャーや生き物たちに向ける優しい心や、大切なものを想って勇気を出して進んで行く様はきっと子どもたちの心に強く響くんじゃないかなと思いました。
    困難の前では、子どもや大人、男、女、そういうものが関係ないところも良かったです。

  • 【あらすじ】
    リンの村を流れる川が、かれてしまった。このままでは家畜のバクシャーもみんなも、生きてはいけない。水をとりもどすために、竜が住むといわれる山の頂きめざして、腕じまんの者たちが旅立った。たよりになるのは、魔法をかけられた地図だけ。クモの扉、底なし沼、そして恐ろしい竜との対決…。謎めいた6行の詞を解きあかさなければ、みんなの命が危ない。

    【感想】

  • ・ローワンが魔女の死を聞いて、みんなからおそれられている山にのぼり、水の出なかった理由をつきとめるところが、おもしろくておすすめです。
    ・すごく楽しく、ワクワク、ドキドキするぼうけんの話で、その世界に入って読むことができる。

  • リンの村で死んでもかまわないと言う人もいてみんなで旅に出た場面がかっこよかったです。

  • 2014_10

  • 自分の心が弱っているときや、学校でみんなより力が弱いなんて感じている頃に勇気づけられる上にドキドキわくわくできる冒険ありのファンタジー。小学4、5、6年生にはもってこいの一冊。

著者プロフィール

オーストラリア在住のファンタジー作家。『リンの谷のローワン』シリーズや『デルトラ・クエスト』シリーズ、『ティーン・パワーをよろしく』『フェアリー・レルム』『ロンド国物語』など多数の人気児童書シリーズを執筆。とくに『デルトラ・クエスト』シリーズは、日本をふくめ全世界で大ヒットし、累計1500万部を突破している。2014~2015年に日本でも出版された『勇者ライと3つの扉』は、デルトラ世界とつながっていたことが判明し、話題を呼んだ。

「2016年 『スター・オブ・デルトラ 1 〈影の大王〉が待つ海へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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