- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751521250
感想・レビュー・書評
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怒濤の下巻。親友の死、逃亡、出会い、再生、目まぐるしく展開していきます。思わぬところで裏切られたり、助けられたり、人生の縮図ですね。読了後も余韻に浸りたくて、パラリとめくっては読み返してしまうような...「フランダースの犬」のような辛いだけの内容ではなく、子どもに勧められる良書ではないでしょうか。
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えーと…ジョルジョが逃げるとは思ってませんでした。
アニメに、監督の思うつぼ通りにはまって、やっと今頃読了。
まさかのロレンツォにやられました。
最後の隠し球かよ!みたいな。
ちょっと後半、出来すぎなので★を1個減らしましたが。
やはりアルフレドの存在は大きいですねえ。
アニメほどではないですが。
でもまさか、率先して逃げ出すとは…まあ逃げ出したくなる
その気持ちはわかるのですが…後、アンジェレッタは、
本当にあの家族なんですね………orz
上巻よりこっちの表紙の方が好きなので、こっちにしました。
ロレンツォがなー、意外だったなー。
しかも、何故かルックス描写まで手が込んでるし。
アニメのCDを聴きながら(持ってんじゃねえ)読んでました。 -
アルフレドの死に方が本当にむごすぎる。
原作よりもアニメの方が泣けた(幼心に二人が純粋で可愛いと思ったんだと思います。)(あとは引き離される辛さとか)
でも原作でも痛々しさもあり泣きました。上下巻を一晩で読めるくらいリズミカルに進んでいきますので長期休暇とかのときに良いです。 -
上下巻読了。
アニメの原作として有名になったようだが、私は見ていない。
アニメのあらすじを読んだら、随分違うので驚いた。そこまで変える必要ある?ってくらい違う。
1941年発表の作品なので、女の子があまり活躍しないし、少年たちが普通に飲酒・喫煙したり、少年たちが暴力で決着をつけるシーンが多いなど、現代から見れば好ましくないところもあるかもしれないが、時代(1838年)を考えたらこれがリアルだろう。子どもの権利条約どころか、社会保障も、人権さえなかったのだから。
友情、裏切り、冒険など巧みに描かれていて面白いだけでなく、美しいけれど厳しいソノーニョ村の自然や、煙突掃除の仕事、庶民の生活が非常に丁寧に描かれている。
お金のために子どもを売るというのは、現代日本の感覚では考えられないが、普段の貧しい生活と、不運が重なったこと(ワシに襲われて家畜が死に、天候不順で凶作の上、取れた作物は動物に食べられ、山火事が起き、母が怪我をして医者にかかれず瀕死の状態)で貧しいどころか一家全員生きるか死ぬかまで追い詰められる様子がきちんと描かれているので、父親の苦渋の選択も納得できる。誘拐されたのではなく、親に売られて、自ら行ったというところが、説得力がある。
スイスの寒村からミラノに煙突掃除として行かされるのを知った主人公ジョルジョが祖母に「ぼくがミラノで死んだら、どうするのさ」と訊くと、「おまえのような子が、そうたやすく死ぬもんかね」と言った後の言葉が、いかにこの祖母も辛酸を舐めた人生を歩んできたがが分かる。
「それに死ぬとしたって、一生に一度だけじゃないかい。若死にするか、長生きするかなんて、だれにもわからないことだしね」
「でも、おばあさんはもう七十八になるじゃないか」
「そうだよ。でもね、ここにすわって昔をふりかえると、ときどき十五か二十で死んでたらなって思うことがあるよ」
(上巻P124-125)
煙突掃除の親方達は皆呑んべえで喧嘩っ早く、ろくでなしが多いが、ストレスフルで蔑まれる仕事であることもきちんと描かれている。
メアリー・ポピンズ(ディズニーの映画版。原作でも出てくるけど、あそこまで大活躍しない)では煙突掃除夫は楽しそうだけど、実際は大変危険で健康を害する、普通は誰もやりたがらない仕事のため、(どんなに貧乏でもミラノでは子どもを煙突掃除夫にはしない、と書いてある)貧しいスイスから、安く子どもを集めて(煙突は狭いので小柄な子どもが役に立つ)働かせていたというのも、ひどい話だ。
が、現代日本ではさすがに子どもを働かせることはないが、外国人労働者に、日本人がやりたがらないが必要で、尚且つ低賃金の仕事をさせているのだから、200年経っても世の中すごく良くなったとまでは言えない。
歴史的、社会的問題は子どもにはわからないかもしれないが、物語として十分面白いし、最後は明るいし、訳も読みやすいし、古典的な作りだけど、おすすめ。夢中で上下巻読了。 -
2019/3/18
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読書日:2014年1月26日-27日
Original title:Die Schwarzen Brüder.
Arfredが亡くなるscene以降はanimaとの展開が全く違っていて驚きました。
原作のこの後の展開の方が面白いのに何故animaは全く違う話を作ったのか。
全く理解出来ません。
ArfredがMIlanoに来た理由はanimaよりも詳細でした。
共通している事は妹を必要としていて兄として愛しているという事。
それから狼団との和解は胸を打ちつけました。
意外と思ったのがRomioがMilanoを脱出しようと決意した経緯です。
親方を好いていただけにあれはshockでした。
物足りないと感じた事はBiancaとの結婚に至った経緯です。
最終章でいきなり結婚して村に戻ろうとしている道中ですから。
何よりも驚いたのはRomioと双子の男の子だけでなく、まだ下に3人も兄弟が生まれていた事です。
読み終わって思った事は、
Romio良かったね、漸く家に帰れたね。これからはどうか幸せに…。
です。心温まる良い物語です。 -
大好きな外国作品の一つ
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子供達がしっかりしていてすごいなぁ
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ミラノ、イタリアなどを舞台とした作品です。
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〈上巻より〉
現実はもっと惨かったはず。例えば『私は売られてきた』(作品社)のように(こちらは女の子だが)。
まあ、この作品の主眼はそういう現実告発ではないからこれでいい。子どもの心を育てるための善良な物語。世の中を斜めに見るようになる前に、読んでおきたいジャンルだ。 -
アルフレドの遺言。カセラ医師との出会い、逃亡、アルフレドの妹・ビアンカを訪ねる新たな旅。
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久しぶりに本棚から出しました。
名作劇場「ロミオの青い空」の原作。
記憶が確かなら、アニメもかなり心が痛むところもありましたが、原作はさらに当時の未成年労働者の過酷な様子が描かれています。
そんな中で、懸命に生き抜こうとするジョルジョ(=ロミオ)や、アルフレドたち。
初めて読んだのは、もう十年以上も昔なんですが、何度読んでもアルフレドの死、ロレンツォとの出会いには涙します。
いつかミラノ大聖堂の前で、友情の誓いを再現してみたい!と思っています。 -
アニメでは、居候先である煙突掃除夫の
親方一家と主人公が最終的に和解して、
主人公の任期が切れて別れるシーンは
割と感動の場面的に描かれていました。
しかしながら原作の方では、親方一家の扱いが
日に日に酷くなる一方で、仲間たちと
ついに逃げ出す、という展開です。
でもこっちの方が現実感あっていいと思う。。。
オコジョは出てきたかなぁ…
多分出てきてない気がします。
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もう一回読みたくなってきた。
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アルフレドに泣かされました。。。
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子供の頃に読みたかった。波乱万丈、自然が一杯、友情と愛情、憎むのに丁度いい悪役。上下巻、あっという間に読み終わり。