- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751522783
作品紹介・あらすじ
おじいちゃんは、土にも天使にもならずに、なんとおばけになっちゃった。孫のエリックとおばけのおじいちゃんは、「この世のわすれもの」をいっしょにさがします。見つかった「わすれもの」とは…。死がテーマなのに、明るくて楽しいデンマークの傑作絵本
感想・レビュー・書評
-
作品紹介には、死をテーマにしていると書いてあったが、私には、二度と会うことが叶わないだけに、最高の形で大切な人と別れられる方法を教えてくれているようにも、感じられました。
じいじのわすれものを探しながら、正解ではないけれど、次々と見つけ出される素敵な思い出たち。
それらは、わすれものと同等の大切なものたち。
それらは、じいじ自身の人生の素晴らしさを讃えるとともに、じいじと孫のエリックとの人生の交わりを讃えてもいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〝エリック坊やが「じいじ」と呼ぶ大好きなお爺ちゃんが、道で倒れて死んでしまいました。心臓発作でした。エリックは悲しくて、いっぱいいっぱい、泣きました...「じいじは、天国へいくのよ」ママは言いました「天国?」「そう、じいじは天使になるの」「天使?」ママは頬っぺたを優しくなでてくれました・・・〟死んだはずのじいじが、土にも天使にもならずに、お化けになってエリックの前に現れた! 人はこの世に忘れ物があると、お化けになるという。 じいじとエリックは、夜な夜な忘れ物探しを始めるが…。デンマ-クの心に優しい絵本。
-
幽霊じゃなくて「おばけ」なんだ。
おばけになった原因、この世の「わすれもの」を、じいじとエリックは探します。この世に生きていた時の数々の思い出がよみがえります。そして、忘れ物を思い出した時こそ、お別れの時でした。泣きそうです。自分の祖父母を思い出します。 -
敬老の日を過ぎて、読み返しました。
身近な人の死を描いた絵本は、時に取扱いに注意を要すると感じています。
個人的には、擬人化した動植物や人工物に託さず、人をヒトとして描いた作品が好きなのですが、内容によっては直接的過ぎて、子どもたちに読み聞かせるには不向きな場合もあります。
また逆に、デフォルメや演出が行き過ぎて、死生観や命そのものが軽んじられているように感じるものもあります。
この絵本でも、大好きな祖父を失った少年・エリックは深く悲しみ、死を現実として受け入れがたく感じているところから物語が始まります。
おばけ(霊)となって現れた祖父の「わすれもの」を探す過程で、エリックは人生の楽しみや家族の大切さを知り、他の経験では為し得ない成長を遂げます。
簡単には読み聞かせられない絵本ですが、大好きです。 -
おばけでもいいから会いにきてよ、と言いたくなる人がいる。
あの人がおばけになって会いにきてくれないのは、忘れものがないからなのかな。それならそれで、別にいい。天国でも元気でね。 -
子どもたちに読み聞かせをしました。
ラストに向けてだんだんと声が震えるほどに泣いてしまいました。私の亡き父母もこんなふうに会いに来ていたかもしれない。そう思ったし、いま同居している体調の優れない義母のことも想いました。
手元に置いておきたい本です。 -
「おじいちゃんは、土にも天使にもならずに、なんとおばけになっちゃった。孫のエリックとおばけのおじいちゃんは、「この世のわすれもの」をいっしょにさがします。見つかった「わすれもの」とは…。死がテーマなのに、明るくて楽しいデンマークの傑作絵本]
-
たくさんの思い出があって素敵。思い出の中に人は生き続ける。
-
やさしくて清々しい気持ちになりました。私も忘れ物をしないようにしないと。