おとうさんのちず

制作 : Uri Shulevitz  さくま ゆみこ 
  • あすなろ書房
3.75
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本棚登録 : 294
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751525210

作品紹介・あらすじ

作者の、画家として歩み始める原点を描いた自伝絵本。戦争で故郷を追われ、過酷な暮らしをしていた時期、父親の持ち帰った世界地図が少年だった作者にパン以上のものを与えた。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争中、ろくに食べ物もない環境で暮らす少年と家族。わずかなお金でパンよりも、世界地図を買って持ち帰った父。世界地図が少年に与えたものは・・・。自伝。読み聞かせOK。私の大好きな本。

  • 1935年ポーランド・ワルシャワ生まれのシュルヴィッツさん。
    3歳の頃から絵を描くのが好きだったらしい。
    ところが1939年ドイツがポーランドに侵攻。
    第二次大戦の嵐に追われて、一家は難民となりソ連を経て中央アジアのトルキスタン(現カザフスタン)に逃れる。
    まだ4歳だった著者の身には、それがどれほど辛く恐ろしかったことだろう。
    この本は、その逃避先で実際に体験したこと。
    淡々としたテキストから戦争の理不尽さが滲むが、作者の言いたいことはそこではない。

    タイトルに「おとうさん」とあっても、お父さんの登場は3場面だけ。
    パンを買いに行くお父さん。市場で悄然としてうなだれるお父さん。そして、パンではなく地図を買って帰ってきたお父さん。
    この地図が作者の心にどれほどの想像力と希望を与えたか、後半で描かれる。

    人はパンのみにて生きるにあらず。
    食べるものが何ひとつ手に入らない状況でも、果たしてそう言えるかどうか。
    この本を読むと、多くの親御さんは胸に手をあてて我が身を振り返ってしまうだろう。
    私は子どもの心に何を残してあげられただろう・・
    目の前のことばかり言ってきたのではないだろうか。

    シュルヴィッツさんの一家は終戦後の1947年パリに移ったという。この本のような状況が8年間も続いたという事だ。
    その2年後イスラエルに移り、働きながら夜間学校で学ぶことになる。
    14歳にして初めて公教育を授かったということだ。
    お父さんの地図がそれまで心の希望になっただろうことは想像に難くない。
    そして、そのお父さんのおかげで、私たちもシュルヴィッツさんの作品に触れることが出来るということだ。

    低学年からとあるが、出来れば中学年から中学生くらいが妥当かと。約8分。終わり方が唐突なので、後書き部分でぜひ補ってほしいところ。

  • 図書館

  • 2018.03 5-1

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  • 地図によって難民となった少年の心が輝き救われる。そのストーリーですが、筆者ご自身の経験から描かれているので、響くものがあります。

  • 原題:How I Learned Geography
    Uri Shulevitz

    ぼくは国(ポーランド)を追われ、ソ連、中央アジア(トルキスタン)で暮らしていた。そのときのエピソードを描いた絵本。

    フクオカ タカオカ オムスク
    フクヤマ ナガヤマ トムスク
    オカザキ ミヤザキ ピンスク
    ペンシルバニア トランシルバニア ミンスク

    毎年、卒業生に向けて読む絵本
    こんなことを知っていてほしいから
    今の時代、食べることが一番ではないにしろ、遠い世界を思い描く気持ちを知っていてほしい
    ちょっと考えをそらす、ようなことが人生に必要だと思うから

  • 創造力って大切。そして、宮崎が出てきて驚き。

  • 想像の翼。わくわく。

  • 小1娘、反応イマイチ

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