(2)金子みすゞ (日本語を味わう名詩入門)

制作 : 矢崎 節夫  萩原 昌好 
  • あすなろ書房
4.13
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本棚登録 : 73
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751526422

作品紹介・あらすじ

第2巻は金子みすゞ。小さきものをあたたかく見つめるみすゞの世界とその人生をわかりやすく解説します。「大漁」「こだまでしょうか」「私と小鳥と鈴と」など、28編の名詩を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 今となっては懐かしい「こだまでしょうか」の勢いに乗って買ってしまった本。

    金子みすずの詩が28編。
    声に出して読んでみると、語感がすごく良い。
    滑るように読めて、気持ちいいほど。

    詩に関してはご存知の通り、
    「弱いもの」に目を向けたものが多い。

    「大漁」に見られるように、
    地上で沢山の鰯を水揚げし、「大漁だ」と喜ぶ人々。
    それに対比させて、
    「海の中では沢山の鰯の弔いするだろう」と読むみすずさん。
    読んでいくと、なんだか切なくなるような、でも心は何故か軽くなる。

    ここまでは、みすずさんの詩に対する感想。

    ここからは、詩集に掲載されている「解説」について。
    これが、ものすっごくいい!!
    読むだけでは救いきれない「いいところ」「味わいどころ」を、
    解説では各方面から教えてくれる。
    詩を読み、解説を読み、詩を読む。
    この流れを、何篇かの詩で行いました。

  • 小学校国語の勉強で、まず「私と小鳥と鈴と」の金子みすゞさん。

    実は実家に金子さんの詩集はあって、
    読んだことも(小学校の時にですが)もちろんあります。

    だけど、こんなに泣けただろうかと。
    金子さんの優しさを感じただろうかと。
    考えると全然そんなことなかったな…。

    この本は、解説が特に素晴らしいです。
    自分はまだまだ読むのがヘタクソなので、
    たくさん補って助けていただきました。

    「詩って難しい」と思ってる人こそ
    読みやすい本だなと思います!

  • おばあちゃんが貸してくれた本です^^
    昔から詩に苦手意識がありました…
    その苦手意識を薄くしてくれたのが、相田みつをさんとみすずさんです。

    みすずさんの詩は「私と小鳥と鈴と」と「こだま」の2つくらいしか知らなかったのですが、詩と解説を読み進めるうちに好きな詩が増えてきました。

    みすずさんはすごい人だと思いました。
    私たちが小学生の時に置いてきてしまった感情や感性を大人になっても持ち続けているなんて…
    そして大事なことを思い出させてくれたことに感謝します。

    あまりにいい言葉ばかりだったので、みすずさんの詩と、すてきな解説を手帳に書き留めました。

    この本のこの解説だったから、金子みすゞの魅力が最大限に伝わってきたのだと思います。
    金子みすゞにあまり興味のない人にこそ勧めたい本です。

  • どうしても東日本大震災直後のACのCMを思い出しちゃうね。
    「みんなを好きに」の詩にあるように、みすずさんの詩は、みすずさんの「なりたかったもの」や「こうありたいもの」であふれているように思う。
    それにしても解説がものすごく説教臭い…。
    普通に読んだだけではなかなか気づかないポイントや、詩の背景を解説してくれているのはいいんだけど、なんだかすごく上からで説教臭く感じる。
    読者に子供を想定しているから?
    親しみやすいようにあんな文体なのかな。
    むしろ馬鹿にされているのかと反発されるような気がするけど。
    「あの詩はこういうことだったのか」といつの日か感じてもらいたいと言いながら、「この詩はこういうことだ!」って解釈で述べちゃってる感じなのは矛盾ではないのかな…。
    親切なんだけどね。すごく。

  • 真ん中の雪にも思いをはせる、金子みすず。
    美しい感性が優しい言葉のなかのふしぶしから感じ取れる。

    誰も気がつかない小さなもの、命をいただいているもの、たわいもないものへの思いがとても切ない。

    魚や虫や雪、蟻の視点は、人間側に立った愛護精神とは違う。
    自然を讃えるたいそうなテーマとも違って、小さなものたちと自分との繋がりを意識していて、彼女の生活的な、日常的な視点の中に組み込まれた見方という感じがする。
    人も、モノも、自然も、一つの舞台でみんなが同じだけの大切さであるように感じる。

  • 私が一番気に入った詩


    水と影

    お空のかげは、
    水のなかにいっぱい。

    お空のふちに、
    木立もうつる、
    野茨もうつる。
      水はすなお、
      なんの影も映す。

    木のかげは、
    木立のしげみにちらちら。

    明るい影よ、
    すずしい影よ、
    ゆれてる影よ。
      水はつつましい、
      自分の影は小さい。

  • 雑誌学校図書館 2011.6月号 『大漁』の解説をよみ TVドラマ『仁』の坂本龍馬が薩摩と長州を結びつけようと奔走する場面がよぎった。龍馬は薩摩の西郷を説得するとき、まさにこの『大漁』の精神をぶつけます。やられっぱなしの長州の気持ちをどうしてわかってやれないんだ。仁に命拾いしてもらったき、おまんは自分の立場を考えて腹はきれんといったが、仁はその時どうした? 「自分に治療をさせてください」と土下座をしておまんに頼んだじゃないか。そんなおまんが長州の気持ちをくめんとはどうことぜよ。
    上に立つ者の大きい器とは、どういうものなのか。

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