- Amazon.co.jp ・本 (33ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751526996
作品紹介・あらすじ
世界初の活版印刷機で本ができるまで、を描いたユニークな知識絵本です。
ぼろきれと骨から紙を。ススと亜麻仁油からインクを。
そして、鉛と錫から活字を……。
「本といえば写本」だった時代に、金属で活字を鋳造して印刷するという、
画期的な方法を考案したグーテンベルク。
羅針盤、火薬と並んで「ルネサンスの三大発明」のひとつといわれる
印刷術の秘密に迫ります。
感想・レビュー・書評
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印刷に使用する部品、道具の作り方から紹介されています。引きの絵で、印刷まつわるワンシーンを描きながら進んでいく。安野光雅さんの旅の絵本みたいに、色んな人たちを上から眺めるような視点です。大人向け、または高学年の子供に与えたい本です。
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ルネサンスの三大発明のひとつ活版印刷と、その発明者の絵本。
『本好きの下剋上』シリーズでグーテンベルクに興味を持ったので、読んでみた。
紙をつくり、インクをつくり、金属活字をつくり、機械をつくって印刷し、さらなる装飾を加え、製本する。
ひとつひとつの手順がイラストになっており、とてもわかりやすい。
印刷するときに、紙を濡らすのは、紙が破けないのか、インクのつきが悪くならないのか、いろいろ不思議。
グーテンベルクがつくった聖書の写真も登場。
とても美しくて驚く。
画期的な発明で、世界を変えてしまった、グーテンベルク。
偉大な業績にもかかわらず、グーテンベルク自身については情報があまり残っておらず、謎めいているというのも、興味を引く。 -
ルネサンスの三大発明の一つ、グーテンベルクの印刷術についての絵本です。
1450年頃に確立され、欧州中へ広まった活版印刷。
それまで高価だった図書の製造法が一変する技術でした。
綺麗な絵や装飾が躍り、読み進めていくにつれて完成に近づく印刷機の誕生を待ち遠しく感じました。
写本から印刷へ、図書の製造法は変わって今に至ります。
未来の本のことはわかりませんが、私は様々なタイプの図書に触れられる現代に生きることができて幸せです。 -
本といえば「写本」の時代が続いた中世ヨーロッパ。1450年頃に世界初の「活字印刷機」の製造に成功したヨハネス・グーテンベルクの偉業を紹介した知識絵本。
必要な材料・工程を順に紐解き、活字印刷機ができるまでを描く。ぼろきれと骨、ススと植物の種から生み出されたこの偉大な発明は、モノが生まれる瞬間の閃きと努力と感動に触れることができる。
現代までぼう大な歴史と知識を遺した活版印刷。デジタル化が急速に進展し情報が溢れる今日だからこそ、改めてその情報化社会の始まりに目を向けたい。 -
ヨハネス・グーテンベルク(1400?-1468)は、ドイツのマインツに生まれ生涯一人暮らしで、金銀など貴金属の加工や発明に関わる仕事をしていたようですが、それが印刷機械であったのか、詳しい事はほとんど判っていない謎の人物として紹介されています。しかし、ひとつだけ確かなことは、グ-テンベルクの印刷技術によって、最初の本が作られた1450年代以降、ヨ-ロッパ中に印刷機がひろまり沢山の本が印刷されるようになったということです。現存するグーテンベルク印刷の聖書の装丁(写真転載)には、目を奪われる見事なものです。
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絵がとても綺麗で凝っている。
じっくり眺めていたい感じ。
印刷をするまでの準備をしていくという態で、印刷の歴史を辿ることができるという仕掛けも上手い。
あとがきで、コンピュータへ繋がっていく背景も素敵。 -
グーテンベルクの活版印刷を教えてくれる。
ブリューゲルの絵の中みたい。 -
Mainzにて印刷機が出来る過程を、
子供にも解り易い様にMother Gooseの様な雰囲気の絵で
描かれています。
印刷機を発明したJohannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenbergは
未来の世界では童話や寓話等に登場し永久に語り継がれると感じられました。
そしてこの本で印刷機が完成するまでには
襤褸切れと骨、真っ黒な煤と植物の種等から出来ているとは
自然と人工の織り成されていた事を初めて知りました。
後、紙と革と金箔が完成する過程も中々の衝撃があります…。