6死をみつめて (中学生までに読んでおきたい哲学)

制作 : 松田 哲夫  南 伸坊/案内人 
  • あすなろ書房
3.64
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本棚登録 : 93
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751527269

作品紹介・あらすじ

考えることを楽しもう!学者、小説家、映画監督などのエッセイの中から「死」をテーマにした作品18編を厳選。「考える」ためのヒントがちりばめられています。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学

  • エッセイ、評論、小説、あらゆる方向からの『死』へのアプローチ
    あんな人やこんな人が、書き尽くしております

  • P179

  • ロボとピュー太 死後の世界 南伸坊
    死後の世界は生きるために必要な発明なので、死んだら死後の世界は用済みになる。

    「死んだら、ピュー太の死後の世界はなくなるんだよ」

    ねずみ花火 向田邦子
    よく知りもしない人たちが、それぞれの胸に抱える修羅場について。

    絵本 松下竜一
    12年越しに届いた絵本。
    命を手渡していくこと。

    死について 若い人の自殺 信仰について 松田道雄
    世界は虚無とわかったら、自分を大事にせよ。

    死教育 伊丹十三
    猫の死をきっかけとした、死についての息子の疑問に、どう答えたらよいものか。

    無いものを教えようとしても 池田晶子
    死とはそもそもなんなのか。
    命の不思議さについて。

    大人の世界 吉村昭
    子供を失った親の悲しみ

    自殺と人間の生きがい 神谷美恵子
    自殺を考える人、実行する人の本当の望みは、生き方を変えることなのではないか。

    自殺について 安佐田哲也
    高島平団地
     1980年に自殺の名所として社会問題になった団地。

    三原山
     1933年 自殺の名所として有名になった。半年で129人の自殺者。大半が十代から二十代だった。

    生まれ変わるためには死なねばならない 河合隼雄
    「死ぬほどのところをくぐらなかったら、よくならなかったと思います」 p.107

    私は自分のなかの何を死なせたくて、どう生まれ直したいのだろう。

    今日でなくてもいい 佐野洋子
    田舎の人は外国人だと思う。

    不思議なサーカス 高見順
    高見順日記

    仁科氏の装置 小松左京
    人生の空虚に飲まれた男の半生をかけた自殺

    わが生死観 岸本英夫
    死にそうになった時は、死にものぐるいで生きようとする私でありたい。

    死後の世界があるかないかなどくだらん。どっちが自分の生を全うするのに役立つかを判断して、好きな方を選べばいい。

    存在していない、0とはどういうことなんだろうか。

    生命の肯定が全ての出発点となる。

    死について 植谷雄高
    死者の、かつてあった確実性と、今はもう無い茫洋性

    存在論

    戦争体験をめぐって 吉田満
    戦後27年目の高校生たちとの文通

    食慾について 大岡昇平
    医用に見える食慾に支えられ、戦場で人間性を保った一兵士と一人の将校

    確認されない死のなかで 石原吉郎
    あんまりたくさん死にすぎると、その死は人の顔を失い名前を失い、ただの統計になってしまう。

    粗忽長屋 柳家小さん
    これ、自分が死んだことに気づいていないのではなく、ただのそっくりさんなのに死んだ死んだ言われて自分でも死んで幽霊になった気分になっちゃってるだけじゃないの。

  • この本、末期ガンの人が書いてたブログで紹介されてて、それで読んだんだけど、結構面白かった。死について、いろんな人がいろんなことを書いてるんだけど(奇しくもここで収録された文章を書いている人はこの本が出版された時点で既に全員亡くなっている。これは意図されたものなのか)これを書いた時点では誰も死んだことがないって言う、まぁ至極当たり前なことを思いながら読んだ。

    中に「死は実体ではない」って思ってる人が数人いて、でもわたしはそれがあんまり納得できないというか。確かに「死」=「無」なのかも知れないが、一方で「無い」ことが「有る」とも言えるんじゃないだろうか。でないと、生と死っていうのは、対立する概念ではなく、生は生のみで存在し、死はどこかちゅうぶらりんなものになってしなわないか。

    最後の方に戦争体験者、抑留体験者、の人が死について書いたものが数編あるんだけど、中学生に読ませるにしては少し難しめかも知れないと思ったが、それでも大いに読ませるものだった。大量死が悲惨なのではない、その死について一人一人の名前が残らないことこそが人間にとってもっとも悲惨なことなのだ、という意見は説得力があった。


    ただ、死については一人一人考え方が違うし、一人一人でも置かれた状況下で考えが変わってくることもある。もちろん変わらない場合もある。なので「これが正しい」ということももちろんないのだが、ただ、自分の思索を進める上ではかなりヒントになるものもあるのではないかと思う。

    しかし、わたしが読んだブログの書き手は今年の初めに亡くなられてしまわれたそうだが、この本を死を間近にしてどういう気持ちで読んだのだろうなーと思わずにはいられなかった。

  • 生きている感が希薄な現代人、先人達の生死観に、ガツンとヤられる。命の授業とは、こういうことか。絵本で号泣。

  • 「中学生までに読んでおきたい哲学」の第6巻です。
    死について、18のお話が収録されていました。
    死は誰にでも訪れるものだから、それまでの時間=生をムダにしないでおきたいなって思いました。

  • 【収録作品】
    向田邦子 …… 「ねずみ花火」 
    松下竜一……「絵本」
    松田道雄……「死について」
    伊丹十三 …… 「死教育」
    池田晶子 …… 「無いものを教えようとしても」
    吉村 昭 …… 「大人の世界」
    神谷美恵子 …… 「自殺と人間の生きがい」
    阿佐田哲也 …… 「自殺について」
    河合隼雄 …… 「生まれ変われるためには死なねばならない」
    佐野洋子 …… 「今日でなくてもいい」
    小松左京 …… 「仁科氏の装置」
    岸本英夫 …… 「わが生死観」
    埴谷雄高 …… 「死について」
    吉田満……「戦争体験をめぐって」
    大岡昇平……「食慾について」
    石原吉郎……「確認されない死の中で」
    柳家小さん …… (演)「粗忽長屋」

    すべて初読。絵本、死教育、無いものを教えようとしても、食慾について
    が良かった。
    編者も解説に書いていたが、死というテーマのアンソロジーの為、
    全体に重い内容だった。
    このシリーズで池田晶子さんの文章を何篇か読んでいるが、
    考え方にとても共感するところが多い。

  • SLBA選定図書 2012年度 第2期 Aセットから

    『考えることを楽しもう!学者、小説家、映画監督などのエッセイの中から「死」をテーマにした作品18編を厳選』

    分類 914/マ

  • 勉強になります。

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