ホイッパーウィル川の伝説

制作 : 吉井 知代子 
  • あすなろ書房
3.47
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本棚登録 : 96
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751528624

作品紹介・あらすじ

もっと速く、もっともっと速く……!なぜシルヴィは、あんなに速く走ろうとしたの?姉妹の絆がふしぎな子ギツネの魂と響きあう!ヴァーモントの神秘の森でくりひろげられるスピリチュアル・ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ、ヴァーモント州の雪の降った朝、ジュールズを置いて森へ走って行った姉のシルヴィは、〈奈落の淵〉で行方不明になる。彼女は、姉をちゃんと止められなかったことを悔い、悲しみに沈む。ちょうどその頃森では、不思議なキツネの女の子が誕生しつつあった。そのキツネは、彼女と不思議なつながりを持って生まれてくる。

    かけがえのない家族を失って悲しむ少女と不思議な動物との触れ合いを描く、リアリティとファンタジーの融合作品。


    不思議な作品だが、中途半端な印象も持った。

    キツネが持って生まれてきた役割は理解できた。
    でも、ピューマは?あえて稀少な動物を登場させたわりには存在だけで役割がない。オマケにピューマを待ち焦がれているのはエルクではなくサムだ。

    シルヴィが、母を助けられなかった後悔から、早く走りたいと願うようになったとあるが、そもそも、早く走れるようになる前に、家族にそんな危険が及ばないように願うのが普通ではないのか?と突っ込まずにいられない。

    家族の死を扱うものではあるが、主人公は11歳。高学年で十分でしょう。

  • 願えば叶えられる「願い」があったとしたら何を願うか…。

    友は兄のことを。
    おばあさんは孫のことを。
    姉は父と妹のことを。
    父は妻、子供のことを。

    自分にとって「燃えるように熱い 切なる願い」をスピリットアニマルのきつねの助けを借りて見つけることが出来た女の子。

    「願い」それは生と死、生き物の種別、時間を超えて
    どこかでつながっているのかもしれない。
    そんな風に思わせてくれる美しいお話でした。

  • 最後ウルっ・・・
    最初っからそうなりそうで
    でも思ってたのとは違って
    いいお話でした

  • 11歳のジュールズは、生粋の石マニア。
    一方、姉のシルヴィは、走るのが大好きな学校一のランナー。
    対照的だけど、二人は仲のよい姉妹でした。
    ある雪の朝、ジュールズの目の前から森へと走り出したシルヴィは、
    そのまま姿を消してしまいます。不穏な足跡だけをのこして……。

  • よい作品なのでしょうが、私はこういうファンタジーは苦手。

  • 緑の山の州といわれる北米ヴァーモント州の川と森が舞台
    その森に生きる不思議な力を持ったキツネと小さい頃に母を亡くし、またその母の死が一端となって事故で姉を亡くしてしまうジュールズ
    大自然の中のファンタジーな部分のキツネ、セナの視点の部分を人気絵本『ちいさなあなたへ』のアリスン・マギーが、
    人間視点の部分を『千年の森をこえて』のキャシー・アッペルトのふたりで書かれた物語
    家族であってもなかなか理解できていない思いというものがあって、
    あとになって本当の思いに気付くこともあるなというのは実感あって、
    その時にうまく伝えられない思いもあって、
    ・・・難しい
    物語の終わりの終わりのお兄ちゃんキツネの描写が、不思議なキツネのファンタジーな余韻を残している・・・

  • 不思議な雰囲気をたたえた本。
    姉のシルヴィを亡くしたジュールズ。シルヴィはなぜいつもあんなに速く走ろうとしたの? そのせいで、足を滑らせ、川に落ちてしまったというのに……。

    やるせない思いをかかえるジュールズと、不思議な使命を背負った子ぎつねの魂が、森の中で交錯する。

    詩的な文章が美しく、ジュールズの心情がよく伝わってくる。

  • 中学の課題図書というので読んでみた。というのも、帯のコピーを読んでも内容がいまいちピンとこなかったからだ。
    こういっては何だが、帯のコピーが悪すぎる。出版社はもうちょっと考えたほうがいい。これだと、余程でない限り子供は読んでみたいと思わないのではないか。
    ついでに言うと、邦題も本書の内容を反映しているとは言いがたい。原題は"Maybe A Fox"、直訳すると「たぶん狐」。主人公の少女がたびたび目にする森の動物、しかも「幸運のしるし」という言い伝えがある動物のことだ。

    物語は幼い頃母を失った姉妹の姉が不慮の出来事で亡くなってしまったことによる妹に、森で生まれたある特殊な能力を備えた子ギツネが運命のように寄り添っていく。大切な人を失った喪失感を暖かく包み込む北米の大自然の描写が美しい。ありていに言えば家族と魂の再生の物語で、おおよその展開の予想は付いてもクライマックスで思わず目頭が熱くなるのを禁じえなかった。なるほど、課題図書に選ばれるわけだ。

    課題図書であるなしに関わらず、良書であることには違いないので、子供には「いい本だよ」と薦めてみたい。

  • 2017課題図書中学校の部。

  • 2人の作家がやり取りして作り上げた物語。
    赤いキツネの映像をみて感動を思い出しました。

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