1493〔入門世界史〕

制作 : レベッカ・ステフォフ  鳥見 真生 
  • あすなろ書房
3.88
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本棚登録 : 42
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751528709

作品紹介・あらすじ

タイム誌ベストノンフィクション部門(2011年度)第1位の大著『1493』を、わかりやすくコンパクトに編集した学生版。ものごとの考え方を学べる新しい歴史入門書!

感想・レビュー・書評

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  • 眼から鱗の世界史。

  • 副題「コロンブスからはじまるグローバル世界」・あっ、そういう視点なのかぁ・納得~コロンブスら一行が持ち込んだのは、ニューギニアのサトウキビ、中東の小麦、アフリカのバナナ・コーヒー、ウシ・ヒツジ・ウマ。ミミズ・ゴキブリ・蚊・蜜蜂・ネズミ、アフリカ原産のイネ科植物、甘くないバナナ(プランテン)。アフリカカイガラムシをアカカミアリだけは喜んだ結果、異常発生し、ベッドの脚を水盤に入れなければ眠れなかった。小氷期はインディアンが火入れをしなかったため、森林が広がり温室効果を持つ二酸化炭素が減ったためと考えられる。ヨーロッパでの喫煙ブームで北米でタバコ栽培が広がり、バラストとして積んだ砂にミミズが入り込んで森林の木の葉を分解し始め、雨水を吸収する力を失って頻繁に洪水が起こるようになる。家畜は畑を荒らした。沿岸部には湿地が作られ、蚊が発生してマラリアが猛威を振るう。比較的抵抗力のあるアフリカ出身者が奴隷として移入された。さらに黄熱病を媒介する蚊も増殖した。偶然発見されたポトシから銀が太平洋を越えフィリピンにもたらされ、銀を欲しがる明は密貿易を黙認した。清も倭寇に悩まされて沿岸民を内陸に移動させ、薩摩芋やトウモロコシが栽培され、森林は伐採されて、極めて樹木が少ない国に生まれ変わってしまった。ジャガイモを導入した欧州の各国が帝国主義に走って行く。ヨーロッパではジャガイモが導入され、グアノの利用で収量が大きくなり人口が急増するが、すべてがクローンであったため、病気や害虫に弱く、大飢饉も発生する。ゴムはグッドイヤーらによって実用化され富を生む木と呼ばれた。サトウキビは大量の奴隷を必要とし、特にメキシコは人種の融合が生まれ、多様性の現代都市となった~うん、なかなか面白かった。どうやら1491がベストセラーになって二匹目の泥鰌を狙ったらしい。間に挟まれたのが1492年でコロンブスによる新大陸発見の年。コロンブス交換という言葉はクロスビーによる。びっくりしたのはアフリカでも柏手が尊敬を表す表現であったこと

  • この本のタイトルに含まれる「1493」とは、西暦1493年のこと。
    なぜ、1493年かというと、コロンブスがアメリカ大陸を発見した1492年以降の出来事を象徴的に表すため。

    コロンブスのアメリカ大陸発見(アメリカ大陸到達)を機に、様々な動植物や製品が、それまでにはない形で、分布するようになりました。
    その結果、環境も人々の生活も大きく様変わり。
    それらの是非はともかく、そういうことが起こったこと、そして今も続いていることを、正しく把握することが、この本の目的です。

    「グローバル化」は、多様性への対応といった文脈で語られることが多いように思いますが、実際は、地球の一様化に近い現象、と自分の眼には映っています。
    それが、人類にとっての幸せにつながり、地球にとっての安定性の向上を意味するのであればよいのですが、どうも逆のように思えて仕方ありません。

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