キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン

  • あすなろ書房 (2019年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784751529416

作品紹介・あらすじ

「写真」は生きるための切符だった。

激動の1930年代、スペイン内戦を世界に伝えたロバート・キャパとゲルダ・タロー。

カメラを武器に革命に身を投じた若き二人の青春物語。

感想・レビュー・書評

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  • 写真と名前を少しは知っていたキャパの伝記かと思って読み始めたが、内容はちょっと期待とずれてた感。著者達の顔が出過ぎというか‥。ゲルダとの関係性とスペイン内戦がその後の大戦に大きな影響を与えたというのは勉強になった。

  • スペイン内乱から第二次大戦・ベトナム戦争までを駆け抜けたキャパと、恋人であり同士でもあったゲルタの伝記的なドキュメンタリー。若い人向けに書いたというが、スペイン内乱とかよく理解していなかった私にとっては、とても勉強になった。
    補遺や組織や人物の解説なども分かりやすかった。シリア内戦などの現代の理解のヒントにもなっている。
    そして、この本の著者であるマークとマリナ夫婦も、キャパとゲルタのような対等の仲間であることが伝わってくる。

  • 写真というメディアが持つ力を信じたふたり。

    今年の読書感想文課題図書ですが、結構視点が難しいのではないでしょうか。あらかじめキャパとゲルダについては知っていたけど、初めて知ることも多かった。

    ふたりの関係を単なる恋人とは捉えにくい。本文でも紹介されていたように「コパン」というのがしっくりくるのか。お互いがお互いを尊敬し、フォローしあえる関係は尊い。

    まだ女性の写真家が少なかった時代に、男性もなかなか躊躇するような内戦に飛び込んでいったゲルダ。その姿は新時代の幕開けのアイコンでもあっただろうし、撮った写真は明らかにある思想の宣伝になった。ゲルダは利用されていたのか。ゲルダがその立場を利用したのか。どちらでもあっただろう。彼女は彼女のやりたいことをしただけだったとしても。

    ゲルダを失ったキャパは、それでも写真を撮り続けて、ベトナムで命を落とした。キャパが伝えたかったもの、ゲルダが伝えたかったもの、それは人間の姿だ。どちらの思想でもなく、美しさでもなく、ありのままの人間の姿だろう。彼らが残した写真を見て、立場や思想に関係なく誰もが息を飲むのは、そういうことだ。

    写真というのは、ありのままを伝えるメディアになる。撮影者や、それを編集する人、掲載する人の意図は排除しきれない。それでも、そこに映るものが意図を超えて語りかけてくるものがあるに違いない。だって、どんな意図があろうとも、見て考えて感じるのは、受け取った私なのだから。

  • 報道カメラマン・ロバ-ト・キャパ(ハンガリー生まれのユダヤ人・本名アンドレ・フリ-ドマン)と彼の才能を開花させたゲルダ・タロ-(ドイツ生まれのユダヤ人)の生涯を追ったノンフィクション。欧州全土が不穏な状況下の1934年秋のパリ、無名であったアンドレはナチスの迫害を逃れた女優のグレタ・ガルボを思わせる才能豊かなゲルダとで出会う。お互いの才能を認め合った二人は、内戦に揺れるスペインに赴くが、峻烈なる運命が待ち受けていた。前線と銃後の人々の姿と素顔が刻まれた写真を見るにつけ、二人の足跡を偲ぶに余りある。

  • スペイン内戦の時代背景を垣間見ることが出来、また、キャパとゲルダの戦場カメラマンとしての協力関係を知ることは出来ましたが、読み終えた後、思いのほか 切なさが残りました。
    本書の共同著者のマーク・アロンソンさんもこんなことを あとがき で記されています。
    『キャパとタローの伝記を書くことは、自分の原点に遡るようなものでした。 それでいて、 二人の物語は、 思っていた以上に胸が痛み、 涙を誘い、 身に迫るものでした。二人の写真を見直し、 2人が生き抜いた 紆余曲折をこと細かく たどり、 その とてつもなく 勇敢な行動を知るたびに、新たな 驚きと悲しみをおぼえました。』

  • 740/ア/

  • 登録番号:0142562、請求記号:740.253/A79

  • 史上最も有名な1枚を撮った写真家でありながら、いろいろと有り過ぎるロバート・キャパ。
    そしてそのパートナーであったゲルダ・タロー。
    報道写真を含めて、写真全般が大好きな私には非常に興味深く読みました。
    報道写真に興味がある方や写真に熱心に取り組まれている方にはオススメの一冊です。

  • 『戦場カメラマン』
    雰囲気でしか、この職業を捉えれてなかった。
    この本を読んで初めて、この方々がいたから戦争の悲惨さ、痛ましさ、無意味さが全世界の人に伝わってるんだなぁと知れた。
    命をかけて、被写体に心を寄せて写真を撮るというのは本当にすごいことなのだなぁと知れた。
    読んでよかった。

  • 740-K
    閲覧

  • タローの死、メキシカン・スーツケースの発見のくだりはあまりにドラマチック。

  • 2020年度(第66回)課題図書の高校生向け。
    9月になったし図書館で借りた。

    ロバート・キャパとゲルダ・タロー。
    二人は「コパン」としてお互いを尊重し、スペイン内線の様子を写真に納め、世に広めた。
    登場人物・組織・略年表つき。

    世界史が苦手な私には難しかったです。
    第二次世界大戦前のヨーロッパの様子も知りませんが、読んでいるうちスペイン内線が代理戦争になっていたことはわかりました。
    キャパとタロー、ユダヤ人の移民である二人が写真を生業にするのが都合が良かったし、才能もあった。
    写真は真を写すもの、でもその真は受け取り手によって変わるからこそ、考えなければならない。
    ICTの現代とは違うから、写真はより重要だったのかもしれません。
    読んでいる途中からタイトルが『キャパとタロー』なら良かったのになと思いました。
    『キャパとゲルダ』には男女のイメージがまとうように感じます。
    タローの「恍惚」と「興奮」という描写で、タローに対する違和感をゆるせました。
    残忍な戦場の写真もなく、掲載されている二人の写真は良かったです。

  • キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ著 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/592309

    あすなろ書房【キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン】
    http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751529416

  • 第66回青少年読書感想文コンクール高校の部 課題図書

  • キャパの本や写真はいくつか読んだり見たりしていますが、ゲルダの写真は初めてです。何故今二人の伝記なのかと思いましたが、それについては著者が語っています。

    "キャパとタローの伝記を書くことは、自分の原点にさかのぼるようなものでした。
    マーク・アロンゾ この本を書くに至った経緯"

    "大切なのは、たとえ自分でもよくわかっていなくても、自分の可能性を見抜いてくれる人とであうことです。
    マリナ・ブドーズ 「可能性を信じて」"

    漢字にルビがふってあるのでおかしいなと思っていたのですが、中学生向けの本でした。人物索引、地図、年表他しっかりした内容で、少し難しいけど、これを読む中学生は頼もしい。

  • その目でみよ

  •  昔懐かしい50年代、60年代前半のフランス映画を彷彿とさせる熱~い一冊!

  • 東京新聞2019113掲載

  • ロバート・キャパと、そのパートナー ゲルダ・タロー。
    キャパの伝記を読んだのは80年代後半の大学生の頃か。
    その頃既にキャパのタローへの愛情と信頼は印象的だった。この本はよりタローに焦点をおいて、キャパというフォトジャーナリストをプロデュースした二人、そしてキャパに追いつこうとしたタローの葛藤と、その死を描いている。

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