ねえさんといもうと

  • あすなろ書房
4.28
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本棚登録 : 520
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751529515

作品紹介・あらすじ

世界的絵本作家ゾロトウのあの物語が、
酒井駒子の絵で、今あざやかによみがえる!

小さいいもうとは、いつもねえさんといっしょです。
学校へ行くときも、遊ぶときも、おやつを食べるときも。
ところが……。

幼い子の成長をみずみずしく描いた珠玉の名作。
日本オリジナル版、待望の刊行です。

感想・レビュー・書評

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  • 酒井駒子さんの、淡く繊細で、透明感あふれる色彩の絵柄と、スライドショーのようなデザインに、遠い日の出来事を見ているかのような、ノスタルジーを感じました。

    また、シャーロット・ゾロトウの物語は、シンプルなようでいて、すごく心に響くものを感じ、名作と呼ばれる所以が、よくわかりました。

    ねえさんを見て、いもうとが学び、成長していく。
    その姿の、なんと清々しいことよ!

    自分がねえさんから、そうされたように、相手の気持ちになって考えたとき、初めて、それが何を意味していたのか、また、それが如何に大切なことだったのかに気づく。

    お母さんとは違うことを、ねえさんは教えることができる。

    姉妹っていいなと、嫌味なく思える作品でした。

    今後、ハンカチ見るだけで泣けてきそう。

  • わたしも、ふたり姉妹だからなんだかすごく共感できた。妹ってこんなふうに見てたのかな。


    小さいころは、よく妹の手を引いて歩いていた。
    けど、今は引っ張られる側になった。笑
    どんくさい姉でごめんね。


    面倒ばかりみていたねえさんと、そんなねえさんに頼っていたいもうと。

    ある出来事をきっかけに、いもうとがねえさんの気持ちを考えるようになり、ふたりの関係が変わります。


    いつもしてもらっていたやさしさを、今度はいもうとがねぇさんにしてあげたのです。
    このときのふたりの間に流れる空気感は、なんとも言えない愛おしさで、あふれていました。


    お話も絵もとても素敵でした!

    • nejidonさん
      胡桃さん、丁寧なお返事をいただいて、こちらこそありがとうございます!
      はい、私には兄がいっぱいおります・笑
      おかげで、小さな頃からそれぞ...
      胡桃さん、丁寧なお返事をいただいて、こちらこそありがとうございます!
      はい、私には兄がいっぱいおります・笑
      おかげで、小さな頃からそれぞれの本棚の本を読むことが出来ました。
      私の本棚はもともとは絵本と児童書だらけでした。カテゴリーから入っていただくとすぐ分かります。
      今は「本にまつわる本」を集めていますが、もとはそういうところです。
      なので、胡桃さんのレビューにはすぐ反応してしまいます。
      シャーロット・ゾロトウは本当に好きですよ。他にも好きな絵本作家さんがいっぱいいます。
      楽しくて、でも心に響く本、生きる力になる本を、たくさん読んでいきたいですね。
      こちらこそ、よろしくお願いします。
      2020/08/26
    • 胡桃さん
      nejidonさん、こんばんは。

      いっぱい、いらっしゃるんですね!お兄様方の本棚の本も読めたなんて、羨ましいです。
      自分以外の本棚をのぞけ...
      nejidonさん、こんばんは。

      いっぱい、いらっしゃるんですね!お兄様方の本棚の本も読めたなんて、羨ましいです。
      自分以外の本棚をのぞけるのは、ワクワクしてしまいます。笑 知らない本がたくさんあるので。


      実はnejidonさんの本棚、絵本や児童書も多いのでとても素敵で、こっそり参考にさせていただいてました。
      私は小さい頃、外をかけ回っていたので、大人になってから、絵本や児童書の魅力にはまりだしました。
      友達から借りた、乙一さんの「銃とチョコレート」がきっかけでした。

      どんどん読みたい本ばかりが増えてしまい、次はどっちを読もうか…と幸せな悩みがつきません。笑


      まだまだ知らない作家さんばかりです。本書のお話とても素敵だったので、シャーロット・ゾロトウの他の作品も探してみようと思いました。nejidonさんも大好きな作家さんなんですね♪


      楽しくて、でも心に響く、生きる力になる本。そんな素敵な作品にたくさん触れながら、心を豊かにしていきたいです。*.✳︎⭐︎:。


      素敵なお返事、ありがとうございました。
      2020/08/28
    • ♥♥♥さん
      すみません、フォロー解除してもらって宜しいですか?
      すみません、フォロー解除してもらって宜しいですか?
      2020/08/28
  • 再読。世界的絵本作家のシャーロット・ゾロトウの代表作を「よるくま」シリーズで人気の酒井駒子さんが訳して描いた絵本。妹思いのお姉さんの気持ち、お姉さんを慕いながらも少しずつ成長していく妹の気持ち、姉と妹という立場をこえたお互いの優しさや思いやりが伝わって来る。何と言っても酒井駒子さんの繊細で可愛らしい挿絵がステキで、絵を観ているだけでも心が癒される。

  • モデル仲川希良の「絵本とわたしとアウトドア」#15 ねえさんといもうと | ニコニコニュース
    https://news.nicovideo.jp/watch/nw9682731

    女性におすすめの絵本 (ちいさな絵本屋さん『RiRE』恒松明美)
    関西ウーマン
    https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201885

    Charlotte Zolotow – The Official Charlotte Zolotow Website
    http://charlottezolotow.com/

    あすなろ書房【ねえさんといもうと】
    http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751529515

  • シャーロット・ゾロトウと酒井駒子さんのタッグなんて最強の最高すぎる…!
    面倒見の良いお姉さん。でも妹が自立心を育んで、対等な関係を築くことで、もっと姉妹の関係がよくなるおはなし。

    これは言葉を尽くして説明するより、酒井駒子さんの絵を見ながら味わってもらいたい、最強に最高な絵本でした。可愛すぎてニタニタニヤニヤしちゃう。

    友達に二人目が生まれて姉妹でした!みたいなシチュエーションがあればプレゼントしたいなー。

    • たださん
      shokojalanさん、こんにちは。

      この「ねえさんといもうと」、まさに最強で最高ですよね!
      ゾロトウのそれぞれに向けた公平で温かい眼差...
      shokojalanさん、こんにちは。

      この「ねえさんといもうと」、まさに最強で最高ですよね!
      ゾロトウのそれぞれに向けた公平で温かい眼差しと、酒井駒子さんの、愛らしすぎる姉妹の姿に思わずグッときてしまう、その表現力は、姉妹のあり方の素敵さ、素晴らしさを教えてくれたようで、お互いがいてこその自分なんだというのが、とても良く分かる名作だと思いまして、図書館で借りた後、すぐに新品を購入いたしました。

      それから、確かにプレゼントにも最適ですよね。これは表紙からして、既に可愛らしく、もらったらとても嬉しいのではないでしょうか。
      2023/04/23
    • shokojalanさん
      たださん、こんにちは!

      本当に最強に最高でした!
      姉妹って素敵だなーと素直に思える作品ですよね。ストーリーも絵も愛くるしくて、手元に置いて...
      たださん、こんにちは!

      本当に最強に最高でした!
      姉妹って素敵だなーと素直に思える作品ですよね。ストーリーも絵も愛くるしくて、手元に置いておきたくなる気持ち、よーーく分かります。

      意外と周囲に姉妹がいないのですが、虎視眈々とその機会を狙おうと思います。
      シャーロット・ゾロトウ作品に外れがなくて、もともとはいくつか読みたい絵本をピックアップしていただけだったのですが、図書館の蔵書を制覇する勢いで色々読んでみたくなっています(*^^*)
      2023/04/23
    • たださん
      shokojalanさん、お返事ありがとうございます(^^)

      是非、ゾロトウ作品、制覇しちゃって下さい。楽しみにしてますので♪

      私の場合...
      shokojalanさん、お返事ありがとうございます(^^)

      是非、ゾロトウ作品、制覇しちゃって下さい。楽しみにしてますので♪

      私の場合、色々な作家さんを読みたくなるので、中々、祭りは出来なくて(^^;)
      2023/04/23
  • こどものころからずっと忘れられない絵本が版元を変えて訳文も挿絵もすっかり新たになった。版元の広告では「日本オリジナル版」とうたっている。
    いまは絶版になってしまったらしい福音館書店からでていた原書のマーサ・アレキサンダーの繊細な挿絵がほんとうに大好きだったのだけれど、今回の酒井駒子さんの挿絵もまたやっぱり格別で、旧版と新版それぞれにとてもいい(これは次女も同じ感想)。諳んじるほどだったなつかしい矢川澄子さんの訳にかわって酒井駒子さん自身による現代的な言葉づかいの訳文が添えられて、またさらに息長く日本中の姉妹に届くといいなぁと思う。

  • 始まりがどんな形でも、ずっと続く幸せな形は「おたがいに」。
    相手のことを大切に思っていたら自然にそうなるはずなのに、恥ずかしいくらいに尊大になっていたり、卑屈になっていたり。
    相手を大切に思うってこんなことだったと、忘れかけていた一番最初の気持ちをそっと、思い出させてくれました。

  • 絵が優しく、温かい。

  • 2人姉妹の長女なわたし。ねえさんの気持ちがよく分かる。姉になった瞬間から死ぬまで姉にのしかかる重圧。妹は姉の圧があるんだろうな。女同士っていい。姉妹で良かったな。

  • 4歳9カ月の娘へ読み聞かせ

    私が大好きな酒井駒子さんのイラストということで
    思わず手に取って
    読んだのだけれども

    もう胸にずしりときたよ

    最近ほんとに娘が息子の世話を見てくれて
    よーーく遊んでくれて
    すんごいお姉ちゃんしてくれてるので
    いろいろ考えさせられる

    これからどんな姉弟になるのだろうか

    いつか弟が姉を守ってくれるようになるのかな
    これからの二人を想像するだけで泣ける

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著者プロフィール

1915-2013年。米国ヴァージニア州生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出版社で50年以上にわたり児童図書の編集者として活躍するかたわら、絵本作家として60冊以上の作品を出版。主な絵本に『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房)、『かぜはどこへいくの』(偕成社)、『ねえさんといもうと』(福音館書店)、『あらしのひ』『いつかはきっと』(ほるぷ出版)、『はるになったら』(徳間書店)などがある。

「2018年 『かあさん、だいすき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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