ぼくの犬スーザン

  • あすなろ書房
3.83
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本棚登録 : 45
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751530313

作品紹介・あらすじ

主人公のジェイクは、毎日が規則正しく決まった通りに進まないとパニックを起こしてしまうため、いつも生きにくさを感じていた。特に、普段と違うことばかりするクリスマスは大の苦手。ジェイクはクリスマスを無きものにしようと、学校のクリスマスツリーを倒し、はずみで事務室のドアのガラスを割ってしまう。帰宅後、家族から向けられた言葉が頭の中で嵐のようにうずまき、ジェイクは耐えられずに家を飛び出してしまう。そこに行き場のない犬が1ぴきやってきて…。
感情のコントロールが苦手な少年が、偶然出会った犬とのふれあいをきっかけに成長していく姿を描いた、心あたたまる物語。

感想・レビュー・書評

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  • ■2021県課題図書中学年■
    スピーチの結びを聞いた瞬間温かいものが込み上げました。
    100p弱のボリュームの中に出来事と気持ちが無駄なく配置され、幸福感と満足感のある一冊。
    一見理解しにくいASDの行動が、どんな思考から導き出された答えであるのか、またそれがいかに純粋なものであるのかがよく伝わる本でした。
    ただ、寛容で優しく話の分かる大人としてエレナーたちは物語に存在するけれど、犬、しかも介助犬を飼う者として、優しいあなたたちはそれで本当に良いのか、スーザンも本当にそれが唯一無二の答えなのか、と、犬飼いとしてはやや割りきれない気持ちにもなりました。

  • 解説によると、主人公のジェイクは自閉スペクトラム症の特徴を持った子ども。
    人とかかわるのが苦手で予定がかわったときなどにどうしていいかわからなくなりパニックをおこしてしまう子も。パニックはどうしようもなくなったときに「たすけてー」というSOSのようなものだとも。

    犬のスーザンに出会ってから、ジェイクが落ち着く様子がわかる。
    最後、スーザンにあてて書いた手紙の内容を理解してくれた本当の飼い主のエレナーさん、そしてジェイクを見守る家族、犬を連れて行くことを認めてくれる学校(ジェイクにとってはスーザンはジェイクのからだの一部なんだから、ジェイクが学校に行くならスーザンも行くにきまってる)がいい。こんなことは日本では難しいかなぁと思うけれど、学校の先生はじめ、大人に読んでほしい本。

  • 短めですっきり読めるので、読み聞かせにもよかった。

    ASDの子は「安心する存在」がそばにいてくれるとチャレンジできる幅が広がるのかな。人で難しければモノでもいいから、そういう存在を作ることって大事。

    家族の接し方が温かく素敵だなと思う。ASDの子の傾向がうまく描写されているけど、その心情はASDではない子たちにも響くと思う。

    スーザンがテスに戻ってしまったときはすごく胸が痛かったけど、クリスマスに戻ってきてくれてよかった! クリスマスの意味を考えるのにもいい題材。

  • ジェイクはクリスマスが大嫌い。チカチカする電気、チクチクするクリスマスツリー、いつもと違う時間割。パニックになって叫びたくなる。ところが、ある時1匹の犬と出会う。ずっと寄り添ってくれるその犬をスーザンと呼ぶことにしたジェイクは、スーザンさえいればパニックにならず落ち着いてすごすことができた。家族もクラスの友達もみんなスーザンが大好きになって、本当にいいクリスマスになりそうだったある日、ジェイクの家をある人がたずねてきた…。
    短いおはなしですが、ジェイクとスーザンの絆と周りの人たちのあたたかさが心に残ります。

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著者プロフィール

ケンブリッジ大学で動物学を専攻。英国放送協会(BBC)で自然科学番組の制作にたずさわり、児童書も数多く発表している。絵本に『やくそく』『空の王さま』(以上、BL出版)『ちいさなちいさなめにみえないびせいぶつのせかい』『いろいろいっぱいちきゅうのさまざまないきもの』(以上、ゴブリン書房)、読み物に『ゾウがとおる村』(さ・え・ら書房)など。

「2021年 『デイビス&サットンの科学絵本 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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