ロサリンドの庭

  • あすなろ書房
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本棚登録 : 91
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784751530351

作品紹介・あらすじ

突然やってきた不思議な女の子ロサリンド。彼女のおかげで、病弱なひとりぼっちの少年ラーシュ・エリックは…。北欧で読みつがれてきたエルサ・ベスコフの知られざる名作!

感想・レビュー・書評

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  • 絵も文章もきれいで素敵だと思いますが、手渡す子を考えると購入は躊躇します。

    2年生までに習う漢字にはふりがなはなく、字は小さめなので、2年生の終わりから3年にかけて読まなかったら、読む時期を逸しそう。

    内容は「トムは真夜中の庭で」を思わせるもの。
    主人公の名前も多分原書に忠実なんでしょうが、「ラーシュ・エリック」が連呼されるのはちょっとしつこい気がしてしまいました。

  • 原題:Rosalind by Elsa Beskow

    ラーシュ・エリックという6歳の病気がちの男の子が母と二人で住んでいた
    エリックはベッドに横になって壁紙をながめている時間が多かったが、壁紙はみたこともないようなめずらしい花が描かれていてとても素敵だった

    ある日、母親が仕事へ行っている時、壁紙からノックする音が聞こえ、ロサリンドという壁紙と同じワンピースを着た女の子がやってきた
    ロサリンドは壁紙の花に水をやり、壁紙の花で食事に魔法をかけ、エリックを元気にしていった

    母親は、エリックの話すロサリンドは空想だと決めてかかっていたが、元気になる息子の様子を喜んだ

    ずいぶん、元気になったエリックをロサリンドは自分の庭に招待した

    ライラック
    キングサリ
    ジャスミン
    ケマソウ
    オダマキ
    ヒナギク

    その頃、母親は田舎暮らしに戻りたいと願うようになる
    ロサリンドの言う通りにすると、おばさんに貸していた田舎の家に住むことができることがわかり、引っ越すことに

    ロサリンドは、そこで出会う女の子に、「ロサリンドがよろしくと伝えて」と言うように頼まれる
    その通りにするとその女の子アン・マリーは喜び、エリックの一番の仲良しになる

    その後、二人は結婚し、生れた女の子にロサリンドと名付ける

    スウェーデン語 välkommen =welcome


    ロサリンドという名を持つのは、
    シェイクスピアの「お気に召すまま」の主人公

    rosaはスウェーデン語でピンク

    『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』と『ハンナのお花屋さん-Hanna's Florist-』を思い起こさせる

  • 手に取る機会があって読んだ。

    6歳のラーシュ・エリックは、からだがよわく病気がちで、屋根裏部屋のベッドで横になっています。
    おかあさんは、毎日はたらきに出かけます。
    ラーシュ・エリックが、花柄のうつくしい壁紙をながめていると、壁のなかからコンコンコン、とノックする音がきこえてきました。

    ふしぎな味わいのあるおはなしです。
    主人公が病気がちの男の子とは、いつか読んだ『マリアンヌの夢』の印象からくらい感じ?と思いましたが、そんなことはありませんでした。
    壁紙のドアから現れたロサリンドのおかげで、きちんと食べてほどよい運動をして、体と心を整えることで、ラーシュ・エリックは元気になります。
    健康な子どもばかりではないし、学校に行けなくても友だちはほしいし、いずれは恋人だってほしい。
    そんないろいろに応えてくれる、夢のあるおはなしでした。
    絵がすてきなのですが、原書はどんな絵だったのかな(または絵はないのかな)と思いました。
    小学校3年生から、薄いので手に取りやすいと思います。

  • 花柄模様の壁の向こうから、同じく花柄模様の洋服を着た、可愛い女の子が現れる。楽しい遊びをたくさん知っていて、料理も上手。何より心がときめくのは、彼女が水をやると、花柄の壁紙もマットも生き生きとして、お部屋が明るくなるということ。病気がちだったラーシュ・エリックは、彼女と過ごす時間のおかげで、どんどん元気になっていく……

    なんて素敵なお話!思い浮かぶイメージは色とりどりの花と香しい匂いに溢れていて、とても美しい。ラーシュ・エリックが健康を取り戻すに留まらず、家族の引っ越しや、その先の満ち足りた日々にまで話が及んでいて、それらを綺麗にまとまめていると思う。ページ数はそれほどでもないのに、すごい。

    『トムは真夜中の庭で』を思い出しちゃう。似通っているところ、あるもの。

  • 花柄の壁紙から出てくる女の子ロザリンド。病気がちなラーシュ・エリックはロザリンドと遊ぶうちに少しずつ元気になっていく。『秘密の花園』みたいだ。ロザリンドと遊ぶようになってラーシュ・エリックは体も心も強く逞しくなった。きっと今度は彼がお母さんや他の誰かを救う番。ああベスコフの世界だなあと心がじんわりする素敵なお話だった。じーんと。

  • 菱木さんの訳と愛らしい装丁で手に取った。
    絵本と児童書の中間くらいの密度で、小学校低〜中学年向けの読み物というかんじ。

    内容から、「マリアンヌの夢」かと思ったけど、あんなホラー色は無くて、ハッピーエンドだった。
    でも、壁紙の世界に入れる魅力や、ロザリンドに会える喜びがなくなるのは、読んでいるわたしにもとても寂しかった。

    ラスト、また別の形でロザリンドには会えたけれど、喪失を抱えてしまった。(この結末、萩尾望都の「塔のある家」を思い出した。)


    欧米では壁紙ってすごく大事なんだよね、みんなすぐ自分好みにカスタマイズして貼り替えるし、派手な柄や個性的な柄もたくさんあるし。
    そんな感覚を思い出しました。

  • なんといっても春らしい表紙に心がときめきました。不思議な女の子ロサリンド、病気で寝ている男の子のお部屋の壁からドアをあけて出入り。壁紙のお花にジョウロで水をあげたり、木登りをしてみたり。一緒に遊んでいるうちに男の子の病気も治って。読み終えると夢の中にひきこまれたような、なんとも、はぁーっとうっとり。

  •  とてもきれいに描かれた花の表紙が目を引いた。スウェーデンの国民的絵本作家だというエルサ・ベスコフ。絵本以外にも数多くの童話を残しているという。この「ロサリンドの庭」の絵は植垣歩子さんが描いているが、とても雰囲気があって素敵だ。
     母親と二人で暮らす、6歳のラーシェ・エリック。病気がちで、屋根裏部屋のベッドに横になり、壁紙を眺めているばかりだった。ただ、その壁紙はたくさんの美しい花が描かれていて、ラーシェ・エリックにとって慰めになっていた。そしてある時、壁紙と同じ模様のワンピースを着た不思議な女の子、ロサリンドと出会うのだ。

  • 図書館の新刊棚で見つけた綺麗な絵本。
    素敵な壁紙は物語がありますね。

  • なーんーてーすーてーきー✨

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著者プロフィール

1874~1953年。スウェーデン生まれの児童文学作家・絵本作家。6人の子どもを育てながら、数多くの物語・絵本を残した。その作品は、北欧だけでなく、世界中で、何世代にもわたって愛されている。主な作品に『もりのこびとたち』『ペレのあたらしいふく』(福音館書店)、『どんぐりぼうやのぼうけん』(童話館出版)、『おひさまのたまご』『しりたがりやのちいさな魚のお話』(徳間書店)などがある。

「2021年 『ロサリンドとこじか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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