④遠い野ばらの村 (安房直子 絵ぶんこ)

  • あすなろ書房 (2024年6月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784751532041

作品紹介・あらすじ

谷間の小さな村で雑貨屋をひらいているおばあさんは、遠い村で働いているという息子の話をよくしていました。でも村の人たちはみんな知っていたのです。おばあさんに息子はいなくて、昔からのひとりぐらしだったことを。ところがある日、「孫娘の千枝ちゃん」がひょっこりやってきて…。心がぽっとあたたかくなる、安房直子絵ぶんこシリーズ第4弾。

みんなの感想まとめ

心温まる物語が展開されるこの作品では、谷間の小さな村でひとり暮らしのおばあさんが、空想の孫娘の話をしながら雑貨屋を営む様子が描かれています。村の人々はその話を楽しみながらも、おばあさんの孤独を知ってい...

感想・レビュー・書評

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  • 谷間の小さな村で雑貨屋を開いているおばあさんは、ずっと一人暮らしなのに息子や孫の話をする。
    誰もが知っているけれど話の邪魔はしない。

    ある日、少女がひとりでやってきて、お父さんが作ったせっけんを置いていく。
    孫娘が来たことが嬉しくてみんなに話したい。
    村の人は美しいせっけんを次々と買っていき、20個あったのが全部売れてしまった。
    1週間後に来ると言ってた孫娘のためにおはぎを作ろうと用意してると弟を2人連れてやってきた。
    一緒に作って食べて、眠くなり朝になるといなくなっていた。
    やっぱり、そうだったのね。と
    あれから来なくなり、村の子どもがしゃぼん玉で遊んでいる声を聞いたおばあさんが、誰かの呼ぶ声に走って行くと…
    会えたねえ。
    三匹のたぬきが小さな木の橋に腰かけていた。

    淋しさを気にかけるように現れたたぬきの優しさに心がほんわりと温かくなる。
    ばらのにおいがするせっけん、また持ってきてあげて…と言いたくなった。




  • 安房直子さんの童話ですね。
    絵は、高橋和枝さん。

     谷間の小さな村で、おばあさんは、雑貨屋をひらいていました。
     おばあさんには、子どもも孫もいませんが、いつも子どもや孫の話をしました。
     村の人たちは、そんなことは知っていましてが、ふんふんと話を聞いていました。だれも、おばあさんの話をじゃまはしませんでした。

     ある日、おばあさんは、空想の十二になる孫娘のために、ゆかた作り始めました。
     ところが、ある日のこと、そんな娘ぎ、ほんとうにひょっこりと、おばあさんのところへやってきたのです。
     「わたし、お父さんのおつかいで、野ばら村からきました。千枝といいます。」
     「これ、お父さんがこしらえたせっけんです。おばあちゃんのお店に、置いてみてくださいな。」
     「ああ、そうかい。いいですとも。どんどん売ってあげるよ。そんなことなら、もっと早く持ってきてくれればよかったのに。」

     こうして、おばあさんと娘さんのお話が始まります。

     やさしく真心がこもった、素敵なメルヘンですね。
     もちろん童話ですから、娘さんは子だぬきですが、おばあさんはそんな事では驚きません。店には、人間以外にも色んな生きものがやってきますから!
     安房直子さんの童話には、たぬきがよく出てきます。このお話には、三匹の子だぬきが登場しますが、可愛らしく素直ないい子たちで、ほっこりとしますね。
     高橋和枝さんの柔らかなほのぼのとした絵にも癒されます。
     子どもたちの夢を育む、安房直子の世界にひたるのも、至福のひとときですね(=゚ω゚=)

  • 『遠い野ばらの村』
    安房直子 文
    高橋和江 絵

    【安房直子絵ぶんこシリーズ】からの一冊です。
    ”こころがぽっとあたたかくなる、やさしい童話集。”

    少し前に読んだ『ひぐれのお客・初雪のふる日』の表紙は少し暗めな色彩でしたが、こちらは淡いピンク色の色彩が可愛らしく、野バラの香りまで届いてきそうです。

    あらすじを少しだけ、ご紹介させてください。
    谷間の小さな村で(小さな)雑貨店をひらいて、ひとりで暮らしているおばあさん。お店にやってくる人たちに、まるで本当のことのように、空想のむすこや孫の話をします。(話しているおばあさんの方も、本当に孫がいるような気持になっていました。)
    そんなある日、お店におばあさんの空想していたとおりの娘があらわれますー。
    「わたし、お父さんのおつかいで、野ばらの村からきました。名まえは、千枝っていいます。」
    嬉しくてふっと涙が出そうになるおばあさん。「よくきてくれたねえ。」とあがっていくよう進めますが、娘は「今夜のうちに、帰らなきゃいけないの。」と首を振ります。そしてお父さんがこしらえたという石鹸(野ばらのせっけん)をお店に置いてくれるよう頼みます。びっくりするほど安い値段ですが、「それで、じゅうぶん、ー。一週間たったら、集金にきますからー」と、ゆっくりしていって欲しいおばあさんでしたが、娘は急いで帰ってしまいます。

    さぁ、突然あらわれた娘の正体は?ひとりぼっちだったおばあさんに起こった、心温まる、ちょっぴりふしぎなお話です。(*´ω`*)
    高橋和枝さんの優しいイラストに、思わず温かな涙が溢れそうになりました。
    じんわりと心が温かくなる一冊です。おすすめです。(*´︶`*)

  • 縁の本棚 - 本日の一冊 「安房直子コレクション」
    https://ncode.syosetu.com/n8579ej/2/

    著者「安房直子」 復刊リクエスト一覧 (投票数順) | 復刊ドットコム
    https://x.gd/165IO

    あすなろ書房【安房直子絵ぶんこ】
    http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/series.php?isbn=D9784751532010

    高橋 和枝(作品一覧・著者プロフィール) | 絵本ナビ:レビュー・通販
    https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1607

    あすなろ書房【④遠い野ばらの村】
    http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751532041

    ↓此方に載せたのと同じです。
    『遠い野ばらの村 (安房直子 絵ぶんこ 4)』のレビュー 安房直子 (猫丸(nyancomaru)さん) - ブクログ
    https://booklog.jp/users/nyancomaru/archives/1/B0D3LM8MW3

  • 〝「わたしの息子は、遠い処にいるんですよ。汽車に乗ったら、なん時間かかるでしょうかねぇ。その村には、きれいな水が流れていましてね、野ばらが、たくさん咲いていましてね。そりゃ、気持ちのよい処だそうですよ」…谷間の小さな村で雑貨屋をひらいているお婆さんの話は、村の人たちはみんな知っていました。お婆さんに息子はいなくて、昔からのひとり暮しだったことを…。ところがある日、「孫娘の千枝ちゃん」が、お婆さんの店にひょっこりやってきて…〟登場する人物も動物(?)も、みんな心やさしくて、気持ちが柔らかくなる<安房直子>さんの童話絵本。

  • 人と動物と自然との共生
    やさしい気持ちになれるおはなし
    高橋和枝さんの絵のやわらかい感じがよい

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著者プロフィール

安房直子(あわ・なおこ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。

「2022年 『春の窓 安房直子ファンタジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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