ゆう/夕

著者 :
  • アリス館
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本棚登録 : 289
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (57ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752002901

感想・レビュー・書評

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  • 本日3冊目は「夕」です。

    あなたは「朝焼け」と「夕焼け」どちらが好きですか?
    「朝焼け」はどことなく荘厳な雰囲気がありますよね、それに対し「夕焼け」は言葉を失う美しさ...

    そっか、私は「夕焼け」の方が好きなんだ。

    夕焼けを「きれい」と感じた心は
    大人になってからも必要なのかもしれません
    (あとがきより)

    右から読むと詩集、左からみると絵本、あたらしい形のビジュアルブック♪


    本の概要

    内容(「BOOK」データベースより)

    夕焼けを「きれい」と感じた心は大人になってからも必要なのかもしれません。右からよむと詩集左からみると絵本 あたらしい形のビジュアルブック。

  • 今朝の新聞で
    (おっ、この本は今すぐ読みたいぞ!)と、
    いう記事を見つけたので、
    早速書店に出掛けてきた。

    だが、探せど探せど見当たらないので、
    店員さんに尋ねて見ると、

    「ありませんねぇ~。ちょっと調べてきますから、
    こちらで少々お待ちください。」
    と、
    待たされたのが、
    詩歌の書棚の前だった。

    そこに、以前から読みたかった、この本が!

    (店員さん、どうぞ私にお気遣い無く、ゆっくり検索してきてください。」
    と、願っていると、
    本当に願いが叶ったかの様に店員さんはなかなか来ず、ゆっくりとその場で、読了までに至ることができた。(^^♪

    私は、
    夕陽をみると、物悲しくなりすぎて、
    あたまの中が、泣きたい気持ちで
    いっぱいになってしまうのだが、
    不思議と
    吉村さんの撮られた夕陽はあたたかくて、
    たとえひとりでも、
    泣かずに眺めていられるような気がした。

    そこに添えられていた谷川先生の詩も優しくて、
    夕陽はちっとも
    おしまい、のイメージでは無くなっていた。

    すっきりした気持で、本を書棚に戻すと、
    やっと店員さんが帰ってきて
    「売り切れてました。すみません…」

    残念ではあったが、
    一生懸命探してくれた気持ちが嬉しかった。

    • 円軌道の外さん

      ご無沙汰してます!

      沢山の花丸やコメントを頂きながら
      なかなか返せなくて
      ホンマすいませんでした(汗)

      夏から新しい仕事...

      ご無沙汰してます!

      沢山の花丸やコメントを頂きながら
      なかなか返せなくて
      ホンマすいませんでした(汗)

      夏から新しい仕事を任されるようになり、
      激務に追われ身体を壊したり、
      長年連れ添った愛猫が亡くなったりで
      活字中毒だった自分が
      まったく本を読めない精神状態に陥っちゃったんですよね…(^_^;)


      まぁ今は少しずつですが
      回復の兆しが見え始めてるんで、
      焦らずまた
      好きな本に触れて
      レビューもボチボチ書いていけたらなって思ってます。



      それとこの本
      自分も持ってます♪


      自分もよく夕焼け空を撮るので参考になるし、
      夕空の写真って
      眺めてるだけでも
      なぜだか懐かしい気分になりませんか?


      本当に綺麗な夕闇に染まるのは
      今の季節って
      10分かそこらなんやけど、
      なんか永遠に感じるひとときなんです。


      だけど夕方の空は
      儚いからこそ心に染み渡るし、
      一瞬で消えていくものやからこそ
      人は夕焼け空に
      心惹かれるんやろうなって思います(o^-^o)


      あっ、そうそう、
      陽が昇る時間の朝焼け空も
      冬場は空気が澄んでるから、
      めっちゃ綺麗なんですよ☆


      自分も写真は撮るんやけど
      どうにも腕がないから(汗)(>_<)

      いつも
      なんじゃこりゃぁ~!!
      な残念な一枚です(泣)(T_T)




      ということで(笑)
      気づけば今年も
      あとわずかですが、
      またヨロシクお願いします(^O^)

      MOTOさんのレビューは
      いつもハッとさせられたり、
      時にニンマリしたり、
      毎回読むのが楽しみなのであります♪


      2013/12/09
    • MOTOさん
      円気道の外さんへ

      どうも、お久し振りです♪

      いえいえ、そんなお忙しい時間を裂いてまで下さった、たくさんの花丸やコメント、本当に嬉...
      円気道の外さんへ

      どうも、お久し振りです♪

      いえいえ、そんなお忙しい時間を裂いてまで下さった、たくさんの花丸やコメント、本当に嬉しく思っております!
      しかし、どうか決してご無理はなさらないでくださいね。
      何度も言いますが、私に気遣いは本当に全くご無用ですので。(^^♪

      私の大好きな詩人がある本のなかで、
      「生活が、実際に人の命を奪う事もある…。」と、述べていた言葉が今でも心に残っています。

      どんなに大好きな読書でも、
      とても手につかない時、って私もあります。
      でも、
      いつまでも開けずに…てゆーか、開かずにいる事なんて、絶対にありえない。
      今は苦しくて活字を追うのもつらい精神状態だとしても、
      いつか必ず、穏やかで、柔らかい日々は戻ってくる。
      その時が来たらまた、ゆっくり読書との逢瀬を楽しめばいっか。
      なんて、気持で本は待たせておきましょう♪

      気長に待ってくれる本って、もはや親友みたいなものですよね♪

      ところで、
      そうですか!
      この本、お持ちなんですか♪

      いやぁ~、それは羨ましいなぁ。
      おそらく本棚のなかで、
      うつむいて歩いていても、はっ、と気付かされる夕陽の様に、
      落ち込んだときは、本棚のなかでぽ~っと輝いている様子が目に浮かびます。(んな事ないか。)

      言葉なくても、元気づけてくれる、
      一体何なんでしょうね?
      夕陽って・・・。
      そうそう!

      冬の夕陽は、おっかなくなるくらい空を綺麗な色に染めてくれますよね。
      そういえば、星空も冬は澄んでいて綺麗だなぁ~♪

      …と、話がとりとめもなく長々と続いていきそうなんで
      とりあえずこの辺にて♪
      (この手の話は大好きすぎなので。)

      円軌道さんもレビューも、
      二層、三層…と、私なぞでは気付かない、
      作品の奥深きところまで、読み解いておられるその鋭い洞察力や、斬新な表現がとても面白くて、
      いつも楽しみにしております♪

      本当に、今年もお付き合いいただきありがとうございました。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
      2013/12/13
  • 「朝」の姉妹版。
    左からは「よる」 光が弱くなり、影が長くなって、夕焼けの赤になり、夜の黒と明かりの黄色。最後の一行は「おやすみなさい きょう」 写真と詩が一体となった「よる」

    吉村和敏 写真

    2004.11.25初版 2004.12.20第4刷 図書館

  • 『あさ』同様、こちらも谷川俊太郎さんの詩、吉村和敏さんの写真で彩られた極上の一冊です。あさが一日の始まりであり、底知れぬエネルギーをもらえる時なら、陽が落ちていくゆうがた は 「振り返りたくなる時間」ではないでしょうか。今日一日を、懐かしい昔を 自分自身を。そして 目に見えない何かに感謝したくなる、そんなひとときを、ささやかな時間の中に感じられたらいいのかもしれません。谷川さんも、そっと語りかけています。 『 みえなくなる ちきゅうのかたち みえてくる うちゅうのかたち・・・・ありがとう そら  だいすきだよ ゆうやけ おやすみなさい きょう 』

  • 淡い黄昏が降りてくる時間。

    夕暮れどきの
    豆腐屋のラッパの音色。

    オレンジ色の西日に包まれる幸せ。


    マーマレード色に染まる景色。

    人も街並みもみんなしんとして
    薄闇に溶けていく時間。

    暮れていく空が消えていく時間。

    静かで綺麗な時間。


    夕焼けを見ていると、
    かけがえのないものが
    ふいに蘇ってきます。

    どんなに忙しい人々も
    いっせいに何かがゆるむとき。

    それは仕事からの解放かもしれないし、
    家に帰る安堵感かもしれない。

    みんな夕方になると
    素の顔に戻って、
    ちょっとだけ饒舌になって
    愛想がよくなったりして。

    夕方のそういう
    ホッとした顔を見るのが好きです。


    ピカピカの笑顔。

    夕焼け、夕暮れ、
    夕空、夕闇。
    赤トンボ。

    泣きながら帰った
    幼き日々。

    泥んこになって
    ボールを追っかけたグランド。

    一人で帰る心細さ。

    放課後の帰り道。

    彼女と初めて手を繋いだ道。

    明日を待ちわびた頃。

    それは懐かしくて
    切なくて、
    心のどこかに必ずある記憶。


    だからこそ人は、
    夕暮れや夕焼けに
    心奪われるのかな。


    この本はそんな夕方の儚い時間をテーマにした
    写真と言葉のコラボレーション・ブックで、
    右から見ると詩集、
    左から見ると写真集になっています。


    夕焼けを素直に美しいと思える、
    明日が待ち遠しいと思える、
    強い心を育てていきたい。

  • ふと詩が読みたくなり読書。

    きれいな写真ときれいなことば。

    よき。

  • 面白い構成。
    右から始まる縦書きの「夕」と、左から始まる横書きの「ゆう」。
    詩の解釈が不得手な私には、簡単な「ゆう」の方が向いている。
    写真がとても素敵。

  • だいぶ前に読了。
    以下、メモ。

    夕焼けを「きれい」と感じた心は大人になってからも必要なのかもしれません。右からよむと詩集左からみると絵本 あたらしい形のビジュアルブック。

  • 大人になっても心の中にひっそり持っておく必要がある感情(夕日を見たときのあの感情)が、いろんな夕日と言葉と共にぎっしりと詰まっている宝箱のような一冊。写真と言葉がハーモニーを奏で世界を描いているようなそんな幸福な一冊。

  • 夕。昼と夜のあいだの不思議な時間。
    あっというまに終わった日も、長く耐えた日も、ふっと心が湖面のようになって、静かに、自分の源に帰る時間。世界がいちばん美しくなる時間。あの人に会いたくなる時間。今夜のご飯は何だろな。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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