- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752008422
作品紹介・あらすじ
宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きく違っていた!
感想・レビュー・書評
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【あらすじ】
宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きく違っていた!
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「みんな違ってみんな良い」、素敵な考え方だと思いますが、なかなか世の中に定着しないですよね。結局、誰もが心の中では自分が一番かわいくて、自分が一番正しいと思っているから、仕方がないのだと思います。
この絵本は、そんな「みんな違ってみんな良い」的な内容を「地球人と宇宙人」に例えて描いています。あー、不思議とスッと入ってくると感じました。同じ人間同士だと「差別をやめよう」「障がい者への偏見をやめよう」という仰々しい話にになってしまいますが、そもそも個人単位でみれば人間だって別々の生き物なんですから、それぞれの特徴や嗜好、経験や価値観があって当然で、本来それをお互いに否定するものでもないんだよなぁ…と今更ながら気づかされました。
真に「相手を認める」というのは、自分の中にある価値観のものさしだけで比較して決めつけるのをやめて、相手には相手の生きてきた価値観のものさしがあることを知ること。そして、そのどちらかが絶対に正だということは有り得ないと理解することから始めるべきだと感じました。まして「これが絶対いいよ」とか「これができないなんて不幸だね」という一方的な決めつけは以ての外だと心に刻むべき。なぜならそれができないからこそ、できる人が知ることのない幸せが必ずあるはずだから。
簡単そうに見えて難しいですが、こんな思考をもっとたくさんの人が自然にできるようになれば、世の中はもっとよくなると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までのヨシタケさんの絵本とはちょっと違う
でも切り取り方がユニークでやはり面白い
タブーとされていることに入り込んだかな
でも深刻に考えるのはダメって著者が
だから絵も楽しいしうんうん面白かった
たくさん読まれるといいなあ
≪ 目が二つ あたりまえでしょ ほんとかな ≫ -
ぼくの仕事は、宇宙のいろんな星を訪れて調査をすること。
今日行った星の人は、目が3つあって、後ろも見ることができる。
この星の人は、後ろを見ることが出来ないぼくのこと、不便だって同情して気を使ってくれるけれど、ぼくにはそれが普通だから、なんとも思ってないのになぁ。
変に気を使ってもらって、疲れちゃった。
この星の人の中に、生まれつき、一つの目が見えない人がいて、その人は後ろが見えないので、話が合ったよ。一緒だってことは、話が合うし、安心するな。
目が3つある人の星の他にも、体が柔らかい人の星や、口が長い人の星、いろいろな星があって、色々な人がいる…。
実はきちんと全文を読んではいなくて、飛ばし読み状態なのですが、ヨシタケシンスケさんの持っている視点には毎回本当に驚かされます。
『りんごかもしれない』しかり、『このあとどうしちゃおう』しかり。
考えたことがあったようでなかったことをどんどん表現してくれるので、本当に面白いし気持ちいい。そして、絵が可愛い。
目が見えるとか見えないとかの話を、ヨシタケさんの視線を通すと、あるいは宇宙レベルまで持っていくと、こういう世界観になるんだなぁと。
そして、自分は色々な物事に知らず知らずのうちに囚われたりこだわったりしてしまっているのだなぁと思いました。
人間は自分の世界を生きているのだから仕方ないと言えばそうなのだけれど、自分以外の世界もきちんと知っている人にならなければなぁと思ったのでした。
とりあえず、もう一度きちんと読みたいです。 -
NPO仲間に勧められた絵本。 障害をただの違い、自分で選んだんじゃなくて、与えられた身体で生きているだけ。 幼い頃から分かっておくのは、いい。
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目が見えない人について
わかりやすく書いてある
どんな人でもいいんだって思わせてくれる
人と人との違いも面白いって思えたらいいよね! -
それぞれに見え方・感じ方が違う。
のりもののようなものだ。という例えはしっくりきた! -
4歳3ヶ月男児。
大人にとっても大変読み応えのある本。読み聞かせていて、4歳児には難しいな、と思ったが、とても楽しそうにあーだこうだ言いながら、聞いていた。
誰かにとっての当たり前も、誰かにとっては当たり前じゃない。
何かが違うと感じ方も全然違うかも。
言われてみれば当たり前のことなんだけど、普段生活しているときは、そういうこと忘れちゃうんだよなー。 -
小学生高学年くらいになれば、この「不思議さ」が興味深く感じるようになるのだろう。
多感な時期に「同じだ」と気づくことで、救われる気持ちがあるのでしょう。 -
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」という本を分かりやすく絵本にしたものだとか。
目が3本あって後ろも見える星の人からしたら目が2つしかない人は奇妙。
後ろが見えなくて不便。
でも、テストのときは1つの目しか使えないとか。
足が長い星の人は、足が長くて絡まることもある。
いいこと言っている。
レビュー投稿は7月14日だけれど、読んだのは7月13日。 -
伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)に触発され、実際に伊藤さんに相談しながらつくられたという作品。視覚障害にかぎらず、ちょっと違う存在をどうとらえ共生していけばおたがいにしあわせか、異文化(他者)をどう理解し共感し合ったりおもしろがりあったりできるか、伊藤さんが本を通して伝えたかったメッセージが、こどもにもちゃんとわかってもらえるいい作品だと思った。
著者プロフィール
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