フェルメールとスピノザ 〈永遠〉の公式

制作 : 杉村 昌昭 
  • 以文社
3.14
  • (2)
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 66
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753102969

作品紹介・あらすじ

不世出の画家・フェルメールと稀代の哲学者・スピノザとの出会い、そして〈永遠〉の創造。二人の秘められた関係、そしてその世界観の共通性に肉迫する。ジル・ドゥルーズの愛弟子であるジャン=クレ・マルタンが放つ、極上の思想サスペンス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • なんやかや書いてあるが、
    「われわれの立場はむしろベルクソン的なフィクションの自由によるもので、一見ありえなさそうなことが、確かなことよりもずっと創造的な空間を開くという確信に基づく。」
    というのに要約されている。
    その通り、ここに関係があったのかなかったのか、究極にはわからないけども、関係があったとみたほうが、世界は豊かになる
    正確な歴史を知りたい、というのは、そもそも矛盾だ。
    正確であろうとすると、歴史は存在し得ない。
    では、何を基準にするか、というと、記録があるかないか、でしかない。
    果たして世界のどれほどが記録されているのだろう?
    記録されてないからといって、それは今の歴史学の方法にあわない、というだけで、解釈の可能性をなくすのは、そんな退屈な歴史がちなみに何の役に立つというのだ?
    実証的な歴史という怪しさにこもるだけでなく、実証的な歴史は残しておくにしても、それだけでない歴史があっていい。

  • 前半は何が言いたいのかよく分からなかった。後半になって、フェルメールとスピノザの交友関係にからめて、永遠の瞬間を絵に表出させたフェルメールがスピノザの哲学の『永遠』の観念の体現者のような論旨。そもそも、フェルメールとスピノザは同一人物では?という疑いもある中、今更こんな本が出ても何だかなー!という感じ。翻訳が悪いのかとも思うが、、、

  • ジャン=クレ・マルタン(杉村昌昭・訳)『フェルメールとスピノザ』。

    ちびちび読みながら、なんとなく読了。
    フェルメールの描いた「天文学者」のモデルがバールーフ・デ・スピノザであったかどうかは
    とりたててこの本の要点というわけではなくって、
    光学(マルタンがいう「まなざしの効用」)としてスピノザの思想を読んでいくことが
    この本の肝でござるゆえに、そのヘンを誤解して読むとおもしろくはなかろうと思ったりする。

    スピノザはなにも決定論者だったわけではない。
    むしろ、自己以外の外部にもたれかかろうとする人間に、自由の厳しさを教えようとしたのだろう、とか思った。
    厳しいけれども、そのさきにはきちんと見返りがあるのだ、ってことだろうかぬ。

  • 表紙のフェルメールの天文学者の絵が同じ年に生まれたスピノザだろうという内容。フェルメールの絵の表紙にひかれてしまったが、内容は期待外れだった。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

(Jean-Clet Martin)
1958年生まれ。通信教育で大学入学資格を取得し、パリ第8大学にて博士号を取得。現在はリセで哲学を教えると同時に、その活動は哲学の枠を超えて、小説を書き、絵画を論じるなど、文学や芸術の分野でも幅広い執筆活動を行っている。著書に『ドゥルーズ/変奏』(毬藻充・加藤恵介・黒川修司訳、松籟社、1997)、『物のまなざし:ファン・ゴッホ論』(杉村昌昭・村澤真保呂訳、大村書店、2001)、『百人の哲学者 百の哲学』(杉村昌昭・信友建志監訳、河出書房新社、2010)、『フェルメールとスピノザ:〈永遠〉の公式』(杉村昌昭訳、以文社、2011)、『ドゥルーズ:経験不可能の経験』(合田正人訳、河出文庫、2013)等多数。

「2013年 『哲学の犯罪計画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャン=クレ・マルタンの作品

フェルメールとスピノザ 〈永遠〉の公式を本棚に登録しているひと

ツイートする