民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義

  • 以文社
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本棚登録 : 149
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753103577

作品紹介・あらすじ

『ブルシットジョブ』(岩波書店より近刊)そして『負債論』(弊社刊)で話題沸騰中の人類学者D・グレーバーによる、通念を根底から覆す政治哲学。すなわち、「民主主義はアテネで発明されたのではない」──。
この価値転覆的な認識をもとに、私たちはいかに「民主主義」と出会い直しその創造をふたたび手にするのか。
アラン・カイエによる「フランス語版のためのまえがき」および「付録」として恰好のグレーバー入門となる著者本人によるエッセイ(「惜しみなく与えよ」)を収録した、フランス語版をベースに編まれた日本独自編集版。

感想・レビュー・書評

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  • 311.7||Gr

  • 20/10/29。

  •  ブルシットジョブで最近話題のデヴィッド・グレーバーが歴史から民主主義を考える。

     民主主義は西洋が生み出し世界に広めたものか? 答えはNoだ。
     民主主義はむしろ西洋(このくくりも雑だが)と非西洋が巡り合う中で生まれたものだ。アメリカのイロコイ連邦の話は『憲法九条を世界遺産に』でも書かれていた。
     そもそも民主主義とは何か。それは全員による話し合いによる満場一致が理想であり、多数決による決定は次善のものである(グレーバーはもうちょっと多数決に否定的に書いていたかな?)。そもそも少数意見を抑えつけるという意味で民主主義と国家は矛盾する関係であるという言葉にはハッとなった。グローバル化の影響もその延長でしかないとバッサリ。

     グレーバーがアナキスト的な思考で社会を考えていることがよく伝わる一冊。

  • 短いエッセイ風の文章だが、歯に衣着せぬ批判、指摘が非常にシャープで、爽快感を感じた。民主主義の歴史的例として取り上げられる事実も、目から鱗であった。

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著者プロフィール

1961年生まれ。アメリカの文化人類学者、アクティヴィスト。アメリカ国内の大学で教鞭を執ったのち、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学教授に就任。2020年9月、滞在先のイタリア・ヴェネツィアで急逝。著書『負債論』『ブルシット・ジョブ』は刊行後各国で翻訳され世界的なベストセラーとなった。主な著書に『アナーキスト人類学のための断章』(高祖岩三郎訳、以文社、2006年)、『負債論 貨幣と暴力の5000年』(酒井隆史監訳、以文社、2016年)、『官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則』(酒井隆史訳、以文社、2017年)、『民主主義の非西洋起源について 「あいだ」の空間の民主主義』(片岡大右訳、以文社、2020年)、『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(酒井隆史ほか訳、岩波書店、2020年)などがある。

「2020年 『改革か革命か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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