現代でも愛されている2人の作曲家について、病と音楽の分析について書かれている。
症例検討会~CPC(clinico-pathological conference)風に、モーツァルトとベートーヴェンについて述べられているのがまた面白い。
モーツァルトの《クラリネット協奏曲第2楽章》は筆者が死ぬ前に聴きたいと思うほどの名作だそう。
また、ベートーヴェンの性格は、執着気質、徹底主義、完璧主義。
音楽のテーマも一つにこだわるそう。
《創作主題による32の変奏曲》は、ハ短調と運命的な調性である秀作にもかかわらず、なぜか作品番号はつけられずに「WoO(作品番号なしのという意味)80」となっている1806年の作品。
ぜひこの2曲は聴いてみたいと思う。