- 本 ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784753308088
感想・レビュー・書評
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発達の部分のみ。
難しく理解し切れてない部分が多い。
発達の各論がまとめられている。
経験を積んでからもう一度読むといいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
馬場先生の語り口が、とてもわかりやすく心地よい。専門用語を専門用語で説明しても仕方がないので、このように分析用語をより一般的な口語で表現できるようになりたいと思う。分析のオリエンテーションではない職場の医者にも勧めていますが、いつも好評です。
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基礎というだけあって、フロイトの自我構造論や、自我の諸機能、諸機制がわかりやすく解説されてる。第10章の境界的人格構造は20ページでは足りない感じだけれど。
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精神分析の理論の基本を学びたいと思って手に取った1冊。
難しい言葉はほとんど使われておらず
実生活を例に書かれている箇所も多くあり
とても理解しやすかったです。
最初に読むにはいい本だと感じました。
心理学を学ぶにあたり重要な知識だと思うので
心理学を学ぶ人にはぜひ読んでもらいたいなと思いました。 -
精神分析の歴史も交えつつ、精神分析的人格理論について平易に解説された一冊。
全ての理論が、全ての用語が実はバラバラなようでつながりを持っている
ひとつの体系立てられたものだということが強調されて解説されており
それも分かりやすいので、読んでいて目から鱗が落ちるようだった。
ただ、あまりにも分かりやすいので、納得した気になってその実ちゃんと
自分の中で理解を作っておけなかったのではないかなと、読み終わって不安にもなった。
何回も読んで、咀嚼して、自分なりの理解を作るための本なのだろうな。
以下は気になった、面白かった点のメモ。
・自由連想法の誕生には、催眠暗示療法、催眠浄化法の効果が一時的なものであることが分かり
起きたまま自由に喋られるようになることをフロイトが目指したことがきっかけとしてある。
しかし、その当時のヒステリー患者は上流階級の貴婦人が多かったため
フロイトの理論では性的なことが中心になってしまっている。
・自我とは、自己概念と自我機能を果たすことという二重の意味を持っている。
・青年期で超自我の作り直しが始まり、超自我は成長することで自我理想になる。
それまでは葛藤があって行動を修正していたのが、理想に照らして行動したいと思うようになる。
超自我も「まとまり→人格化→非人格化→抽象化→統合されて自我理想」というプロセスを経る。
・エスの中にあるのはリビドーとアグレッション。それにまつわる記憶・感情・連想・願望なども
エスの中にあるのだが、そのまとまりをユングはコンプレックスと呼んだ。
・防衛機制とは、欲動が強すぎると自我退行して、自我が適切に使えず
もとの衝動に結びつく形でそれが表現されるのを防ぐためにある。
健全な人と神経症的な人は連続的なので、これは健康な人も使う。程度の問題。
また、どんな欲動も1度は抑圧されて、他のメカニズムで表現される。
・治療構造を守るのは、退行を一時的部分的にとどめられるようにするためである。
・境界的人格構造の章が面白かった。たとえばASDの人たちは、言葉の発達が不十分
すなわち自我の強さもそれほどではないと思われるけど、そういう人たちは
部分対象の統合が難しいだろうし、BPOになりやすいのかなぁ。 -
実際の例や例えが多くて、わかりやすかったという印象を受けた記憶がある。「~分析的心理療法の実践」と合わせて読んで、こちらの方が個人的には入った。
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2010/08
前意識の機能分かりやすい。スポーツと自我の機能。修練と自我発達。
著者プロフィール
馬場禮子の作品





