集中講義・精神分析㊤─精神分析とは何か フロイトの仕事

著者 :
  • 岩崎学術出版社
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本棚登録 : 153
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753308156

作品紹介・あらすじ

気鋭の精神分析家である著者が、読者に自らの考える精神分析の本質をダイレクトに伝える講義。初心者から専門家まで、生きた精神分析に触れることのできる好著。

感想・レビュー・書評

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  • 精神分析の流れを知りたいかたに。フロイトが何をしたのか、入門的にしっかりと分かります。

  • 大学の講義をまとめたものらしく、非常にわかり易い。最初のとっかかりの1冊としては最適なのではないか。

  • 精神分析について知りたいという方には真っ先におすすめしたい好著。

  • 基礎文献の精読として再び手に取る。
    精神分析とは何か、フロイトという人はどんな人で、どのような背景からいろいろな理論を考え出していったのかといったあたりについて、かなりクリアな言葉で解説している。
    物事の本質をわかりやすくインパクトのある言葉で伝えるという意味では、予備校教師の実況中継的な参考書に近いかもしれない。
    ただし、筆者の本分は解説をしたり教えたりする人ではなく(もちろん大学教授ではあるけれど)、精神分析という特殊な臨床的営みの実践者であるというところも感じられる本である。

  • フロイトの生涯、時代、関係性を中心に。黎明期はまさに独壇場であり、すべて分析家は彼の子孫であるとでもいうような強固な結び付きが立ち現れる。
    実況中継本といえば受験期に歴史系のものが流行りを見せていたが、史実の暗記に連想を絡ませるその迂遠さひいては矛盾性が私的には馴染めず、ほぼ手を伸ばすこともなく通り過ぎていった。その逆として好相性なのがこれ。著者(=語り手)自体の手腕もあろうが。体系図としての精密さも方々から好評を聞くが、現時点では評価を下せない。それは思い上がりというものだろう。まだ始まったばかり。

  • 「精神分析」の入門書としては最良の本だと思う。精神分析の理論を、その歴史、特に創始者であるフロイトの生涯に沿って解説しているのでとてもわかり易い。他の本では理論を中心にまとめているものが多いと思われるが、改めて歴史から学ぶことの大切を思い知らされた一冊。藤山先生の切れのあるコメントも本書の魅力となっている。

  • これは良書ですね。『精神分析』というジャンルに特化しています。それはフロイト、アンナ・F、クライン、ビオン、ウィニコット、ラカンなどの主流に限るという意味でです。ユングの分析心理学やアドラーの個人心理学にはあまり触れません。上巻は特に創始者であるフロイトに焦点があてられて、コカインで症状が和らぐといって患者をヤク中にしたり、上口蓋洗浄とかで苦しんだり、朗らかに狂気じみてます。神経学者のフロイトが、精神分析という非学問領域に突っ込むきっかけとなった、アンナ・Oとブロイエルの絡みはホントおもしろいですね。

  • 名著としか言いようのない一冊。

    本文の中でも著者が言っているように「おそらくこの講義をまともに聴いた人の精神分析理解の偏差値はおそらく日本の知識人の中でも80は確実に行っているはずなんです」の言葉におそらく嘘はなし。

    これだけのレベルの内容、これを学部生の授業でやった講義だというのだから驚きである。

    知識と知識の【行間】を教えてくれる、分析系の理解を深めたい人はもちろん、初学、さらに臨床家なら読んでおいて損はしない一冊。

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著者プロフィール

上智大学名誉教授、精神分析家。

「2020年 『こころを使うということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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