集中講義・精神分析㊤─精神分析とは何か フロイトの仕事

著者 :
  • 岩崎学術出版社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753308156

作品紹介・あらすじ

気鋭の精神分析家である著者が、読者に自らの考える精神分析の本質をダイレクトに伝える講義。初心者から専門家まで、生きた精神分析に触れることのできる好著。

感想・レビュー・書評

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  • 医学部分館2階心理学 : 146.1/FUJ/(1) : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410169487

  • 精神分析の入門書として最適でした。

  • 精神分析の流れを知りたいかたに。フロイトが何をしたのか、入門的にしっかりと分かります。

  • 大学の講義をまとめたものらしく、非常にわかり易い。最初のとっかかりの1冊としては最適なのではないか。

  • 精神分析について知りたいという方には真っ先におすすめしたい好著。

  • フロイトの生涯、時代、関係性を中心に。黎明期はまさに独壇場であり、すべて分析家は彼の子孫であるとでもいうような強固な結び付きが立ち現れる。
    実況中継本といえば受験期に歴史系のものが流行りを見せていたが、史実の暗記に連想を絡ませるその迂遠さひいては矛盾性が私的には馴染めず、ほぼ手を伸ばすこともなく通り過ぎていった。その逆として好相性なのがこれ。著者(=語り手)自体の手腕もあろうが。体系図としての精密さも方々から好評を聞くが、現時点では評価を下せない。それは思い上がりというものだろう。まだ始まったばかり。

  • 「精神分析」の入門書としては最良の本だと思う。精神分析の理論を、その歴史、特に創始者であるフロイトの生涯に沿って解説しているのでとてもわかり易い。他の本では理論を中心にまとめているものが多いと思われるが、改めて歴史から学ぶことの大切を思い知らされた一冊。藤山先生の切れのあるコメントも本書の魅力となっている。

  • これは良書ですね。『精神分析』というジャンルに特化しています。それはフロイト、アンナ・F、クライン、ビオン、ウィニコット、ラカンなどの主流に限るという意味でです。ユングの分析心理学やアドラーの個人心理学にはあまり触れません。上巻は特に創始者であるフロイトに焦点があてられて、コカインで症状が和らぐといって患者をヤク中にしたり、上口蓋洗浄とかで苦しんだり、朗らかに狂気じみてます。神経学者のフロイトが、精神分析という非学問領域に突っ込むきっかけとなった、アンナ・Oとブロイエルの絡みはホントおもしろいですね。

  • 名著としか言いようのない一冊。

    本文の中でも著者が言っているように「おそらくこの講義をまともに聴いた人の精神分析理解の偏差値はおそらく日本の知識人の中でも80は確実に行っているはずなんです」の言葉におそらく嘘はなし。

    これだけのレベルの内容、これを学部生の授業でやった講義だというのだから驚きである。

    知識と知識の【行間】を教えてくれる、分析系の理解を深めたい人はもちろん、初学、さらに臨床家なら読んでおいて損はしない一冊。

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著者プロフィール

1953年、福岡県生まれ。山口県で育つ。東京大学医学部卒業。

日本女子大学人間社会学部教授、上智大学総合人間科学部心理学科教授を経て、上智大学名誉教授。個人開業。国際精神分析学会正会員・認定精神分析家、日本精神分析協会正会
員・訓練分析家、日本精神分析協会運営委員、日本精神分析学会運営委員、小寺記念精神分析研究財団理事長。

著書に
『精神分析という営み―生きた空間をもとめて』
『集中講義・精神分析 上/下』
『続・精神分析という営み―本物の時間をもとめて』
『精神分析という語らい』〔以上、岩崎学術出版社〕
『落語の国の精神分析』〔みすず書房〕 などがある。

共著に『転移/逆転移』『共感と解釈』〔人文書院〕
『精神分析の本質と方法』『夢、夢見ること』『愛と死』〔創元社〕 などがある。

訳書に
『こころのマトリックス: 対象関係論との対話』オグデン〔岩崎学術出版社〕などがある。

「2021年 『精神分析の再発見』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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