- Amazon.co.jp ・本 (99ページ)
- / ISBN・EAN: 9784753802173
感想・レビュー・書評
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江戸時代に活躍した画家の伊藤若冲。現在もファンの多い若冲だが、近代においても工芸意匠の参考として広く利用されていた。本書は、若冲が京都の信行寺の格天井に円相型式で描いた花弁百図、拓版刷の図を収録した明治40年、41年刊行の画集を再編したものである。
これまで若冲の絵をそれほど多く見てきたわけではないが、奇抜な絵を描く画家、というイメージを持っていた。本書に収録されている花弁百図は、色とりどりの季節の花を華やかに、たおやかに描く。精緻な描写というよりは、適度に線を省きデザイン化している、という感じだ。
拓版刷はさらにその傾向が強く、大胆な構図で動植物の瞬間をとらえており、見ていて面白いな、と思う。
解説によると、若冲の活躍した18世紀は、中国から新しい絵画が流入し、工芸技術も発達して、町人文化が花開こうとする時期だったそうだ。そんな時代に、京都の街中で暮らし、特定の師を持たない自由な若冲の絵がうけたのは納得だが、西洋文化を取り入れ、日本の新しい工芸品を海外に売り込もうとしていた近代の人たちにとっても、若冲の絵にはとりわけ惹かれるものがあったのだろう。
京都で若冲(だけではないが)の展覧会があるようので、是非とも本物の絵を見に行きたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっとお高めだったケド買ってしまった!
日本画家について全く詳しくない…派閥とかさっぱり?だけれど★
そんな私も伊藤若冲、好きなので!
以前、ペットボトル飲料のパッケージや某歌手のPVに使われていたり、
と目にする機会も結構あったので知っている方も多いでしょうね☆
この画譜には京都・信行寺に描かれた草花モチーフの天井画100図と
、(幻の本らしい!!)モノクロ拓版画「玄圃瑶華」「素絢帖」全図が載っています
天井画は素朴な感じが素敵
モノクロは一緒に描かれている虫たちがまた!!
自分がイラスト描くとき殆ど背景ナシ!だから…今度植物入れてみたいな~なんて
20070311-
芸艸堂の近代図案コレクションは眺めてるだけで、タメ息でます(でも高価なので一冊も持ってません)。
「モノクロ拓版画「玄圃瑶華」「素絢帖」全図...芸艸堂の近代図案コレクションは眺めてるだけで、タメ息でます(でも高価なので一冊も持ってません)。
「モノクロ拓版画「玄圃瑶華」「素絢帖」全図が」
「玄圃瑶華」は絵葉書があるんですよね、、、それを購入しようかなぁ←急に欲しくなっている。2013/01/10
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ちょっと前から伊藤若沖が気になってたので。
花の絵と、版画。花の絵は京都の信行寺というところの天井に描かれたものらしい。見に行ってみたい。でも、花の絵は期待してたパキッとした色彩ではない。
版画の方は地味やけど、ハッキリした感じがあって結構好きかもしれない。 -
「玄圃瑤華」が好きなので、全部収録されているということで思わず購入。
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はまる
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構図、色共に好きすぎる。すっごい勉強になる。