- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784754101251
感想・レビュー・書評
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海部さんの偉大さを感じる一冊。
百倍働かなくてはと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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一生読む
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グラマン事件で失脚した日商岩井の海部八郎副社長の商社マン人生を綴った話。海部や海部周辺の人間を肯定的に書き、相手方を悪者に仕立てている点は気になるが、全体的に商社ビジネスの熱さが伝わり刺激的。「ブロジェクト受注には「知情意が必要」というのは、その通りだと思った。
自分にとっての教訓としては、「当時誰もがやっていた不法行為をネタに、後年作られる価値観で断罪される」は敗戦時の日本とも同じで、今の時代なら何が当てはまるのか、しっかり見極めて行動しなければならないなと思った。
伝記的な本としては、各関係者の考えなどを聞いてきたかのように書いているが、どのように取材してきたのかを明らかにして欲しかった。 -
日商、海部八郎
世の中にはすごい人がいるものだ。これだけ情熱を注げるものに出会えたら、人生に悔いは残らないだろう。自分もそういう夢を探し続けよう。努力と行動力と粘り強さ、見習おう。
人は死んでも事業は残る
常識にとらわれない発想と、それをがむしゃらに頑張る意志の強さ
冷徹な判断力と常識の裏をつく行動力
鋭い時代洞察、緻密な分析力
この男を徹底的に鍛えてみよう、一人前の商人に育ててみせる
論文
商売の知識、工業、技術の知識、貪欲に知識を吸収し、経験を積むこと
白紙の画用紙に「商い」というでっかい絵を描いてほしいのや
自分の頭で考え、手を使って、自分流で商いの絵を描くこと、自分でもがいてもがいて、描くんや
思いやりと粋な計らい
ホームランでなく、ヒットから
冷静な市場観察こそが答えを出してくれる、顧客のニーズを汲んだマーケティング戦略こそが成功につながるのだ
リスクがあるからこそ、その先に大きな成功が待っているのだ
三井や三菱の社員だったら、安泰の方を選ぶに違いない。波風を立ててまで未曾有の冒険に走ることはまずない
計算されたリスク、
皇国の興廃この一戦にあり
熱意と理論
メリットを根気強く説くこと
高い技術をいち早く、ベストなタイミングで且つ常に有利な価格で、国際市況のトレンドを素早く提供できる、荷主になれる
相手の気持ちにさりげなく寄り添う
対人関係を大切に、相手の趣味に合わせる、自分の趣味も広がる
当たって砕けろ
常に一流の商品を売る、一流中の一流でなければ売らないという信条
常に正直に
知情意、商品知識、人間関係構築、意志力
現状分析と常にWhyと考える
キーパーソンを掴まえること
人間を信じる勇気
誠心誠意、商品説明を尽くす
人生とは或る意味で悲しみを背負った旅だ、その旅の中でどれだけ喜びを見つけ、前向きに生きるかだ。
旅の終わりが来るまでは、精一杯生きねばならない。
人前で罵倒しない
勝つための戦略と戦術を学ぶ
電話を使う、近いうちにお寄りしたいと思うのですが。 -
伝説の商社マン海部八郎の話。かなり具体的に彼の商談や営業方法について書かれている。とても参考になる本。彼もまたとてもストイックな人間であることがわかる。自分の信じる道に周りがなんと言おうと突き進む。それは会社の繁栄を願ってのことであったが、皮肉にも社内の反勢力に結局は会社から追い出されることになる。
彼の営業スタイルは言ってみればベタ。この人が重要だと思えば、その人に会ってもらえるまで粘り強くやる。待ち伏せ、お土産、はっきり言えば、なんでもあり。そういった強引なやり方が海部を良く思わない人をつくる理由になる。顧客の性質を見抜き、それぞれに合わせた営業手法を取る、自分で研究をし、最高だと思った商品を相手に持って行く、情に訴えかける、といった具体的な営業手法である。
ただ、海部が参加した事業を全て成功に導いた実績は本当にすごい。 -
日商岩井で剛腕を振るった海部氏の凄まじいい営業手法。商社マンに限らず、営業の人間はこうあるべきであるという一つのモデルケースになりうるのではないかと思う。社内のくだらない力学に関心を示さず、とにかく成果を追い求めた姿勢に感服。
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10代の時からお世話になっている親分に頂いた、その親分の親分について書かれた本。伝説の商社マン海部八郎の人生が、非常に臨場感があって読みやすい形でまとまっていて、300ページ以上あるのにあっという間に読み終えてしまう。
「商売には知情意が大切である」とあり、一般的な「知性と感情と意志」とは少々違っていて、「商品知識と人情、意思が揃わなければ駄目だ」という意味で使っている模様(ややうろ覚え)。
また、泥臭い営業を誰よりも行った人物であるが、その前に圧倒的な勉強があって、「本当に良い商品に惚れ込んで、誰もが認めるものを売り込む」という姿勢が伝説の商社(営業)マンたる所以の一つかなと感じた。