- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784755401565
作品紹介・あらすじ
私は「男になりたかった」のではない。「女ではない」身体が欲しかっただけだ。フェミニズムとの共闘へ、クィアコミュニティの深部から放つ爽快なジェンダー論。
感想・レビュー・書評
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まぁ言ってることは分かる。
でも現実的なわたしは「性別二元論ではない世界」のことを言われると「じゃあ、各々の人を指し示す言葉はどうなるんだろうか」とか「代名詞が使えなくなるじゃんか」とか、そういうことをつい、考えてしまうんだよね。
だからといって、わたしが「性別二元論」に賛成かというと、そうじゃないんだけど。
あと最近、トランス関係の本をたくさん読んでいるが「性別違和とジェンダーって分けた方がいいんじゃないの?」って思い始めてるんだけど、この本は逆に性別違和を強く主張するような「性同一性障害」の人を否定してたりするんだよね~。
わたしは一般に「トランスジェンダー」と呼ばれている人は「トランスセクシャル」の方が言い方が合ってるんじゃないかと思ったりしているのだが。で、定義としては「性別違和のある人」。
というのは、わたし自身、性別違和はないけど、どう考えても性別違和を抜きにするとトランスジェンダーっぽいんだよね(笑)自分のジェンダー分からん(決めたくない)し。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性としてこの世に生を受けるも、自分の性に対する違和感から今は男性としての社会生活を送る著者が、自らの経験をベースに性的指向(セクシャリティ)の多様性から個の本質に迫った一冊。
ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・トランスジェンダー・インターセックス等、セクシャリティについての解説も豊富で、さらにそこから「自分とは何か」について考える一助になり得る良書だなぁと思いました。
セクシャリティにかかわる問題で生きづらさを感じているひとは一定数おり、自助グループなど当事者を中心としたコミュニティ活動が少しずつ広がりつつあるものの公的な支援はほとんどなく、なかなか一般的なソーシャルワークのレールには乗りづらい面もあります。しかし、ソーシャル・インクルージョンの考え方のもとで当事者の声も大きくなる中、ソーシャルワーカーも人権擁護を担う専門家としてともに声を上げていかなければならないと強く感じました。
余談になりますが、著者も立ち上げに関わったセクシャリティをテーマにした各種活動・支援を行う「QWRC(くぉーく)」のウェブサイトも福祉に関わる者ならぜひ知っておきたいところですので、リンクを貼らせていただくとしましょう。
【QWRC:Queer and Women's Resource Center】
http://www.qwrc.org/ -
Xジェンダーの記述あり。
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様々な性の多様性がメディアに取り上げられる機会が増加傾向にある昨今、もっと広く認知されるべき一冊であると思う。
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いろいろな生き方があることは分かっていても、実際マイノリティの立場ってどれくらいわかっているのだろう?シングルマザーというカテゴリーのマイノリティもあんまり理解されていないことから考えると推して知るべし、だけど。
でも、同じ「マイノリティ」でくくっていても、私もまったくわかっていなかった・・・・と実感。 -
「性」とは何か?ということを今までとは違った視点で見ることが出来た。「個」として存在できる世界になれることを期待したいね。