電波オデッセイ 1 (アスキーコミックス)

著者 : 永野のりこ

• アスキー (1996年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[小藍さんの感想 · 2011年5月17日]

全4巻

[0damaさんの感想 · 2010年10月25日]

この作者特有の読み辛さはあるけども、超名作です。
いじめや孤立・孤独に苦しさ・「居づらさ」を感じている方に、是非読んで欲しい。最後まで。
「もし思春期の時にこの作品に出会えていたら、ちょっと人生変わってたかも」と思える一篇。
主人公・原スミ子は、一見アッチョレ電波娘……に見えるけれど、実はその境遇と過去はこれでもかとヘビーで、いかに危うい心のバランスを取り、いっぱいいっぱいで生きているかが伝わってきます。途中、読んでいるのが辛い場面も増えて来ますが、是非ラストまで読んでみてください。
そして長らく絶版なのが恨めしい……

[ヤバラッコさんの感想 · 2006年6月8日]

永野のりこの代表作（私見）のレビューはとみれば１件くらいしかないのでこの名作を埋もれさせてはいかんと記載した次第。違う方向・感触・世界だけどブルーさ・ヘビーさではリアルタイムでみたときの「エヴァ」と（私の中では）はりあってます。（話中ではぼかされてますが幼少のとき父が失踪し、小学生のとき見知らぬおじさんから××され汚れたと母親に見放され、あげくに中学生のときに母親が自殺に近い死を選び、）14歳にして物心ともに一人ぼっちで生きていかなければならない状況から長くひきこもりになってたけど、妄想の電波オデッセイとの出会いをきっかけに現実にむけてやぶれかぶれ爆笑ハチャメチャの大逆襲していく話です。どんなにつらくても現実世界で生きていこうとおもえてくるお話です。