そのコンピュータシステムが使えない理由

著者 : Thomas K.Landauer 山形浩生

• アスキー (1997年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[white-boardさんの感想 · 2010年1月7日]

　業務の分析というくだりがいいです。

　管理職は自分の仕事を知らないのだ、専門家の視野は水の中の魚のようなものだ、業務分析の本は退屈だ、と切れ味がいい。だから業務分析のプロには価値がある、というわけだ。

　「改善をどのように実現するかについて、決めつけをせずに柔軟性を持つことである」（p.294）
　「その第一歩は、つねに仕事の現場に行って、日々行われていることを見ることだ」（p.293）

　本書を読むと、明日も現場に行かなくては、と思う。だけれども、大抵が会議室を指定されてしまう。まだまだ未熟なんだなあ、と自覚する。