- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756139658
作品紹介・あらすじ
現在急速に進行しつつある第四の革命=デジタル革命は、社会構造を根本から変えてしまう。既存のメディア-テレビ、新聞、電話、出版-はどう対応すべきか?人々のライフスタイル-職場、学校、家庭-はどう変化するのか?デジタルメディアテクノロジーの権威、ニコラス・ネグロポンテが、大胆な予測をおりまぜながら語る明日のデジタルライフ。
感想・レビュー・書評
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iPhoneやiPadが普及した今だからこそ読み直すべき名著。デジタル・ライフの意味を問い直すことも出来る。図書館で借りたんだけど購入して何度も読み返したいと思った。
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マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの創設者としても知られる著者ニコラス・ネグロポンテ氏がコンピュータ雑誌に書いたエッセイをまとめた1冊。1995年に出版された本書は「未来を予知している」と10年後も繰り返し賞賛され、それは今の2010年という時代でも変わることなく、地デジTVとスマートフォンの台頭をもその射程に含まれている。
彼が繰り返し言及した事は、つまるところ「アトム(物質)からビット(情報)へ」という一つの言葉に集約される。その変化によって物事はより流動的になり、自由になるー。その変化によって何が変わっていくのかを様々な例を挙げて説明していく。
もちろん、デジタル化していく事によって生まれてくる問題も多々あるはずなのだが、良くも悪くも、本書からそれを感じさせない。その理由は、著者が何よりの楽観主義であると同時に、様々な文化に対して敬意を示しているその人間性に由来しているものなのかもしれない。いずれにせよ、読んでいて時にハッとさせられるような体験を何度も味あわせてくれる良書。 -
1994年から98年にかけて、WIRED(日本語版)という雑誌があって、よく読んでました。
中でも、最終ページの方にあったニコラス・ネグロポンテ氏のコラムが面白くて凄くて、真っ先に開いていましたな。
小から大へ、卑近から最先端へ、日常から宇宙へ、その鮮やかな切り口と縦横無尽に駆け巡る議論、それでいてわかりやすい説得力ある論旨には、ほんと陶酔さえ感じたもんです。
本書は、そのコラムの前半18本分をまとめなおしたもののようで、インターネットの揺籃期のような時期(1995年)に書かれたわけです。「アトム(物理的な時代)からビット(デジタル情報の時代)へ」という基本モチーフのもと、日本のTV戦略(「画質をよくするためだけのハイビジョン」)を嗤ったり、著作権の暗い未来を予見したり、「本当のマルチメディアとは」を提起したり、さすがの切れ味でデジタルの未来を予言しています。
一方、「インターフェイス」という一章に見られるように、音声認識などの入出力装置、ネットエージェント(電子的な執事のようなもの)、TVなど(既存のメディア、伝達手段)がより便利になる、といった視点は、わずか10年ほどの間に古びてしまったように思われます。
この頃はまだ、「技術とサービスはどこまでもリニアに進化する」という夢があったのだと思いますが、そこには「人間はどのくらいまで必要なのか」という視点はなく、限りなく楽観的です。
世の中は、それほど限りなく便利になるだろうか? もしくは、人間は、本当に機械の力を借りてどこまでも便利になりたいだろうか?
私なんぞは、懐疑的です。
(人間の方が、機械に合わせて思いも寄らない進化を遂げるというのは…たとえばケータイのインタフェースみたいに…あるような気もしますが)
そういう意味では、コンセプトというよりもテクニックを提示した本であったと言えるのかも知れません。 -
同時代に読んでいたら恐らく途轍もない未来予言となっていたはずの内容ですが、正直いうと今の時期に読んで得られるものは少なかった感じです
素晴らしい本であったとは思いますが過去形です -
20年近くも前に書かれたとは思えない。コンピュータの本質がよく分かる。
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The world become more convenient, so we have to make a decision what we spare the time for.
Unlike before, information goes mutural, so I can inform anybody who are annoying same things of something. -
メディアラボ創設者のネグロポンテの本。10年以上前の本だけど面白かった。
日本版に寄せて、のしょっぱなから「ビーイングデジタルと日本は相性が悪いかもしれない」といったことを言ってのけるあたりも気に入った。デジタルの世界では個人が個人であることが推奨され、年齢も性別も国籍も関係ないという。なんとなくわかる。
「そもそもほとんどの人は機械を操作したいなんて思っちゃいない。彼らはただ仕事をきちんと済ませたいだけだ」
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スケーラビリティ
実際にやってみて学ぶ
Street Smart -
デジタルメディア技術の先駆者が、社会や経済がいかにデジタル技術で構造的かつ劇的に変化していくかをわかりやすく分析、解説したデジタルメディア/社会論。一般人やメディア向けに書いているものの、いま(2010年)の日本の建築界の状況にもバシバシ当てはまっちゃうのが面白い。書かれたのが15年前でこの予見の的確さはすごい。
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MITメディアラボ所長のニコラス・ネグロポンテが10年くらい前に,将来の情報社会の展望について述べた本.
さすがに一線にいる人だと思うこともあり,なんか言いたいことよう分からんなぁと思うこともあり.
こういう本は訳じゃなくて原文をそのまま読めるようにならないといけないんでしょうね.まぁまぁでした. -
まぁまぁまぁ。今となってから何を言ってもさ…アレだし。