Winnyの技術

著者 :
制作 : アスキー書籍編集部 
  • アスキー
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本棚登録 : 358
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756145482

作品紹介・あらすじ

公開したファイルはいかにして利用者の手に届けられるのか?100万人のユーザーを維持しえた技術は何か?P2Pシステムの開発の難しさはどこにあるのか?長い沈黙を破って、作者自らが内部詳細を公開し、その技術の可能性を考える。

感想・レビュー・書評

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  • P2Pシステム・ファイル共有ソフトWinnyの開発者 金子勇 (1970/07-2013/07/06)自らが内部詳細を公開した本。アスキーより、2005年10月発売。

    匿名性の強いWinnyを利用して著作物を送信した人物が逮捕されるといった状況のもと、2004年、金子は著作権法違反幇助の疑いにより逮捕、起訴された。2006年、京都地方裁判所で有罪判決。2009年、大阪高裁での控訴審で無罪判決。2011年 最高裁第三小法廷は検察側の上告を棄却し、無罪確定。

    2010年の岡崎市立中央図書館事件・Librahack事件も思い起こされる。この事件では、アクセスを行っていた男性は、逮捕・20日間の勾留と取り調べの後、業務妨害の強い意図が認められないとして、起訴猶予処分となった。勾留の正当性や逮捕の必要性が疑問視され、本件を調査報道した新聞記者の取材姿勢も問題視された。

    金子が研究・開発に従事・専念すべき貴重な時期(30代)を裁判に費やしたことが残念(*)。死刑廃止論者は、「死刑は一度執行すると取り返しがつかない」ことを理由とするが、死刑以外の刑罰であれ、裁判を行うことそれ自体であれ、取り返しはつかないと思う。

    (*)2002年1月(逮捕前)、東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻情報処理工学研究室(数理情報第七研究室)特任助手(戦略ソフトウェア創造人材養成プログラム)に任用。
    2012年12月1日(無罪確定後)、東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門特任講師に就任。

  • 図書館にて。
    P2Pファイル共有ソフトWinnyの技術的な面を制作者自身が解説する本。
    具体的なコード例は出てこないものの、ファイル共有ソフトの解説から具体的な問題点をどう解消するかまで詳細に解説されている。
    なかなか面白かった。

  • (2006/9/15)
    結論.

    スゲーっす.とりあえず.

    何が凄いってこれだけのコトを本職の仕事をやりながら趣味(?)で作ったのがすごい.

    というより,あるいみ本業と化してしまっていますが.

    かくいう私も,一時winnyを利用していたこともあるので,大体の仕組みはナントナクわかっていた
    つもりなのですが,改めて読むと

    「ほうほう,そういうことか~」

    と,あと,制作にあたって,結構学会で発表された論文などがベースになっており,結構学術的なにおいもにおっていたのが面白かったです.

    この説明を読む限りでは,技術的には「この人じゃなきゃ作れない!」と,いうほどのものではなく,
    そのうち,ツールがそろえば,中学生でも同様のモノを作れる時代はすぐそこなんじゃないでしょうか?

    っていうか,今でも作っている高校生とか居そう・・・・.

    最近はメディアもmicrosoftのDRM技術などでライセンス保護されるようになり,他人から貰っても自分のPCじゃ聞けないみたいなことが実現し,普及しつつあります.

    技術は日進月歩.

    技術が変われば流通が変わり生活が変わる.生活が変われば法律が変わる.

    金子氏がwinnyを作ったことで有罪判決を受けるような司法判断がなされない事を祈ります.

    これが有罪ならアインシュタインやフォン・ノイマンも原爆の基礎技術作ったってことで,殺人罪幇助ですわね.

    (あ,言いすぎ?)

  • 技術書っぽいが、言わずもがなWinny作者の金子氏によるWinnyの本。初めの方は、比較的簡単にコンセプトなどをわかりやすく書いてあるが、章を追うごとに難しくなり最後の方は、素人では理解が厳しい内容になる。
    まあ、百聞は一見にしかずで、実際に使ってみると、インターネットの利点を最大限に活かす素晴らしいシステム。それを作る過程での問題点が垣間見れる。
    また、無駄に本がデカイ割りに余白が多いのでサイズを考えて欲しかった。

    201310.22〜30
    図書館

  • Winnyの作者によるWinnyの解説。どうやって大きなP2Pネットワークを築いたか、どのような意図があって仕様を決めたか、特徴や短所は何かがまとめられている。

  • 金子さんはとりあえず無罪となりましたが、日本においてP2P技術は終わったなというのが感想。この技術をグローバル化したら、とてつもないことが起こってたのかも。まだ進歩の過程だったし。もうこんなソフトは出てこないんだろうな。というのが知人の感想としておきましょう。

  • もう6年も前に書かれたのか。その後P2Pがそんなに盛り上がらなかったが残念だ。

  • Winnyを悪者にする前に、本書を読んでみてください。
    Winnyが悪いのではなく、インタネットの使い方が悪いのだということに気がついていないのでしょうか。機密情報を暗号化していないことが悪いのだということに気がついていないのでしょうか。機密情報を技術的な能力のない人に操作させていたことが悪いのだということに気がついていないのでしょうか。
    そういうことに気がついていない人が、物事を決めることが問題だということに気がついていない。現代の悪循環の一つかもしれません。
    研究機関でWinnyを使わないという誓約書を出させた組織があるとお聞きしたことがあります。研究機関であることを放棄した宣言書のようなものだということに自覚がなかったかもしれなせん。自覚がないと研究機関ですらなくなっていることにも自覚がないのかもしれません。
    ps.
    著者の態度を気にされる方がおみえかもしれません。それは技術者の傲りがあるかもしれません。技術者ではない人への説明責任があることを自覚していないで、技術者以外の人にソフトウェアを利用してもらうのは良くないかもしれません。この本も、説明責任の一つだと理解してはどうでしょうか。

  • P2P技術についてとても詳しい解説。
    ただ単に解説を進めるだけではなく、なぜその設計としたのか、その思考の過程についても触れられている点が、解説をわかりやすいものにしている。
    昨今の個人情報保護などの流れ等により、こういった技術を利用することを就業規則などで禁止されている技術者も多いと思われる。しかし、なぜ禁止されるのか、P2Pの問題点/危険性を技術的な視点から指摘できないまま素直に受け入れてしまうのは気持ちの良いものではない。ぜひ多くの技術者に読んで欲しい本である。

  • P2Pを理解する入門書として選んでみた。

    少しだけ予備知識があったせいか、結構わかりやすかった。

    詳しい理論も書いてあるので、開発するときに読んでみたい。

    ソースコードの解説など、本格的なことは書いていない。

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著者プロフィール

北海道大学名誉教授

「2020年 『「抜け殻家族」が生む児童虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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