明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)

著者 :
  • アスキー
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レビュー : 297
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756150943

作品紹介・あらすじ

インターネットの普及、情報洪水、市場の成熟などによって、消費者はガラリと変わってしまった。マスメディアへの接触が減り、広告をスルーし、しかも信じない。友人からのクチコミの方がずっと信頼される。どうしよう…。でも不安に陥ることはない。悲観することもない。ちょっと発想を転換してコミュニケーションの仕方を変えれば、広告にもマスメディアにも、明るい「明日」が待っている。そろそろそんなポジティブな話もしようじゃないか。

感想・レビュー・書評

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  • 「明日のコミュニケーション」を読む前に読んどかなきゃと、今更ながら読んだ。。。
    2007年当時だから、この本の影響で今の広告がある部分もあるんだろうか…

    当時の予言(?)は忠実にその通りになっている。
    4年前は自分が広告業界に入った頃だけど、当時はこれが先進的な視点だったんだろな
    「続きはWEBでは禁止だ!」なんて言葉を聞いたの思い出す。


    ただ、実例に出ているのは著者が関わった予算イパーイ v(´∀`)/ な広告ばっか...
    そんなことを頭でブツブツとツッコミまくって読んたスラムダンクのトコは、集中して読みすぎて乗ってたバスでだいぶ乗り越した…

    自分はこの先も広告に携わるのかな???

  • 3年ほど前の本ではあるが、考え方や広告の未来観はとても参考になった。これから広告業界を目指す人のモチベーションや意識を高めてくれる一冊。

  • 2010.09.22 もう3年くらい前の新刊になるが、消費者が大きく変わっていく中で、広告コミュニケーションの変わるべき方向性がとてもよくわかる。
    新しいコミュニケションの在り方と売上拡大への影響度について、もう少し書いていただけると嬉しいが、とてもよくできた本だと思う。

  • 2008年に出版されていたことは衝撃。SNSの時代だからこそ、広告業界のみならず、マーケティングに関わる人はもれなく一読の価値あり。

  • 【学んだ事】
    第一章 消費者へのラブレターの渡し方
    ▼広告とは、商品に関心すら持っていない相手にこちらを振り向かせ、あわよくば好きになってもらい、勝手もらおうと画策する、ハードルの高いコミュニケーションである。
    ▼インターネットが普及してきた時点で、ラブレターは相手に届きにくくなった。
    ①他に楽しい事がたくさんあり、ラブレター自体に興味がなくなる。
    ②読んだとしても、口説き文句を信じなくなった。
    ③友達と詳細に検討し、友達に判断を任せたりするようになった。
    ▼モテない人はどうやってラブレターを渡せばいいか
    ① 相手の行動を調べ、よく観察し、相手の身になってみる。
    ② その上で相手の行動を先読みして待ち伏せし、確実にラブレターを渡す。
    ③ 他の楽しい事に目がいかないように、感動的なラブレターで口説く。
    ④ 相手の友達にも気に入られるよう十分ケアする。
    ▼ラブレターは渡した後も大事
    ① 渡した後、脈がありそうなら、すかさずもうひと押し。
    ② 付き合いが始まった後も、細やかに気を使う。
    ③ 付き合ってもライバルは次々と現れ、相手は友達と相談していることを忘れない。
    ④ 長く付き合うためには、良いところだけでなく、欠点も公平に見せていく事。
    ※購入後こそ、ブランド・イメージができる。
    第二章 広告はこんなにモテなくなった
    ▼インターネットの出現によって、CMの時代が終わってしまった。
    ・広告でお化粧してマスメディアからトップダウンに流しても、消費者がヨコにつながって「商品のスッピンの姿」を教え合ってしまう。=商品の真の姿を映し出す「ラーの鏡」
    ▼ネットの出現+情報洪水+成熟市場
    ・疑い深い消費者の登場。
    ・消費者はお茶の間にじっとしていない。
    ・「友達・好きな人・信頼できる人」という強力なメディア
    ▼受け手から送り手へ。ターゲットからパートナーへ。
    ・広告活動及びブランディングに参加してもらう。
    第三章 変化した消費者を待ち伏せする7つの方法
    ▼気まぐれにメディアを渡り歩く消費者をどこで待ち伏せるのか
    ①消費者のコンタクト・ポイントで待ち伏せる。
    ②新しいメディアを創って待ち伏せる。=メディア・クリエイション
    ③ 口コミを利用して待ち伏せる。
    ④ CGMで待ち伏せる。
    ⑤ エンターテイメントの中で待ち伏せる。
    ⑥ 検索結果で待ち伏せる。
    ⑦ メディアニュートラルに考えてクロスに待ち伏せる。
    ※これらを全て駆使しコミュニケーション・デザインをする。
    第四章 消費者をもっとよく見る
    ▼コミュニケーション・デザインの初動はその人のことをきちんと知ろうと目を凝らし、耳を澄ます。
    ※消費者の方が商品よりも偉い時代である。
    ・伝えて貰いたがっている人の事をリアルに想像する。⇒徹底的に分析する。
    第五章 とことん消費者本位になって考える
    ▼スラムダンク一億冊キャンペーンで学んだ事
    ①初動に時間を掛けることの大切さ。
    ②自分たちが「伝えたい相手」になってみること。
    ③商品は消費者のものであるという発想。
    ⑤ 相手が一番望んでいることをするという考え方。
    ⑥ 伝えたい相手にだけ伝えるというスタンス。
    ⑦ 相手を巻き込み、参加してもらう事の大切さ。
    ⑧ コミュニケーション・デザインをやり抜くというのは実はすごく大変であるという事。
    第六章 クリエィテブの重要性
    ▼価値変容を起こすような強い表現があってこそ、二番手が一番手に勝てる。
    ・商品的にも市場的にも圧倒的な不利な二番手を、広告の力で一番手に押し上げることこそ広告の醍醐味だし、それを志さなければ広告マンである意味がない。
    ▼商品丸裸時代のクリエィテブ
    ①認知を徹底する事。
    ②よりプロモーショナルになる事。
    ③ありのままの自分を出す事。
    ⑤ 買ってくれた人をもてなす事。
    ⑥ 買ってくれた人に参加してもらう事。
    第七章 すべては消費者のために
    ▼より長期的に消費者とつきあっていく。
    ・変化した消費者は、長めに付き合っていくことで、強力な味方になる。
    ・企業のソリューションは消費者のソリューションへ。

    【実践できる事】
    ① 消費者をよりよく理解できるように、様々な情報を得た時、「この変化によって、生活者はどう思っているのだろうか?」といった視点に立ってみる。
    ② 提案がある場合でも、自身のアイデアを考えて発言してみる。コミュニケーションのキーになるアイデアを出した人がコミュニケーション・デザイナーという認識を持つ。
    ③ 自身も、CGMを使いこなしていく。そして、アクティブコンシューマーとしての視点を持ち、どのような情報が人に響いていくかを考えていく。
    ④ 最近続編のような形で出版された「明日のコミュニケーション」を読む。

  • 志村和明
    009年09月30日
    Twitterの力

    昨夜Twitterにおいて、フォローしている@satonao310さん(佐藤尚之氏、電通クリエーティブ・ディレクター、名著『明日の広告』 (アスキー新書 ) の著者)のつぶやきに衝撃を受けました。

  •  著者は電通のクリエイティブ・ディレクターだが、私には「www.さとなお.com」の「さとなお」さんとしてのほうがなじみ深い。

     「www.さとなお.com」は日本の個人サイトの草分け(1995年開設)で、私も自分がネットを始めてすぐのころから巡回サイトに加えている。ほぼ毎日更新される同サイトを通じて、かれこれ10年近くもさとなおさんの生活の一端に触れているのである。ゆえに、一面識もないのに昔からの知り合いのような気がする。

     だいたい私は広告業界にあまり興味がないから、さとなおさんの著書でなければ手に取ることもなかっただろう。
     だが、読んでみたらたいへん面白い本だった。「広告のいまとこれから」を、私のようなド素人にもわかりやすく、手際よく概説してくれる良質な入門書である。

     著者は、ネット時代到来からのこの10年間で、広告の置かれた環境は激変したという。

     「広告は消費者へのラブレター」と昔から言われるが、喩えるなら昔の広告はモテモテ男で、ラブレターさえ出せば相手(消費者)はすぐなびいてくれた。
     しかし、いまやすっかりモテなくなって、相手はラブレターを受け取ってさえくれない。たまに受け取っても、そこに書かれた口説き文句をなかなか本気にしてくれない。だからこそ、時代の激変に合わせてラブレターの中身も口説き方も変えなければならない。

     ……というふうに、本書では一貫してラブレターの比喩が使われていて、わかりやすい。それでいて内容は最先端で、「広告のいま」を知るための用語やトピックが、ひととおり理解できるように作られている。

     主要読者として想定されているのは、広告業界に入りたての若者とか、仕事上広告とかかわってはいるが業界の最先端がよくわからなくなっている人たち、なのだろう。
     しかし、まるで門外漢で、むしろ広告業界に対してよい印象を抱いていない私(=1980年代の広告文化全盛期に、おいしい広告仕事とは無縁の駆け出しライターだったことからくるルサンチマンの集積による)にとっても、面白くてためになる本だった。

     随所にちりばめられた、最先端の広告事例を読むだけでも愉しい。

     たとえば、バスの屋根に「飛び降りるな!」というコピーを大書した、人材派遣会社の広告があったのだという。
     その例のように、「いままでメディアと思われていなかったものを、アイデアによってメディアにしてしまうことをメディア・クリエイションと呼ぶ」のだそうだ。なるほどなるほど。

  • 「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」に携わった、佐藤氏の書籍。何かtoCでMKTとかするときようのメモまで。

    【機能→情緒に変わった消費者を待ち伏せる7つの方法】
    気まぐれにメディアを渡り歩く消費者にどう偶然を装って出会うか。やや無理して7つにしている印象もあるが(相互に関連しているところもあるので)、

    1.消費者のコンタクト・ポイントで待ち伏せる
    顧客との接点を全て抑えておく必要がある。ネット、店頭、友人、Amazonなど、その中で気持ちを高めるさせる。(Amazon検索→そのまま購入には勝てないが…)

    2.新しいメディアをつくる
    ナイキがゴミ箱をバスケットゴールに見立て、消費意欲を高めた、など

    3.口コミを利用
    人に伝えられることを目的にしたコンテンツを配信(パロディられる、シェアされる前提)

    4.CGMで待ち伏せる。
    Consumer Generated Media。有名人や名ブロガーに「いいね!」の言葉を引き出すように働く。悪例としてペニオク。

    5.エンタメで待ち伏せる
    映画の劇中で商品を利用してもらうことで広告とし、視聴者を消費者にする。

    6.検索結果を利用する
    SEO(Search Engine Optimization)。検索の結果画面の上位に自社サイトが表示されるよう対策する。AISAS(Attention→Interest→Search→Action→Share)

    7.メディアをニュートラルに考える
    メディアといったらCMやWebに縛られない。ドックフードなら電柱広告もあり。

  • 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)

  • kindleストアで購入。

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著者プロフィール

株式会社ファンベースカンパニー創業者。取締役会長。1961年東京生まれ。(株)電通入社後、コピーライター、CM プランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し、(株)ツナグ設立。19年、(株)ファンベースカンパニー設立。著書に『明日の広告』『明日のコミュニケーション』『明日のプランニング』など。最新刊は『ファンベース』(ちくま新書)。大阪芸術大学客員教授。復興庁復興推進参与。助けあいジャパン代表。花火師

「2020年 『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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