パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

著者 :
  • アスキー
3.45
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本棚登録 : 401
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756151339

作品紹介・あらすじ

便利さや物の豊富さでは日本はトップクラスであり、外国への憧れも持たなくなった。そういった日本の様子を著者は「パラダイス鎖国」と呼ぶ。「ジャパンパッシング(日本離れ)」の背後に潜む日本の問題点を浮き彫りにしながら、21世紀の日本人のあり方を提言する画期的論考。

感想・レビュー・書評

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  • 正確には、この「レッセ・フェメール(なすがままに任せる)」を原則とし、手探りの試行錯誤を繰り返すやり方は、アメリカというよりも、常に新しい技術が勃興するシリコンバレーで強い考え方であり、このちではすべての仕組みの根底になる根源的な思想といってよい。ほんの5年前、グーグルがこれほどの大企業になると誰が予測しただろうか?どの産業が勝ち残るのかが分かるのは、「追いつけ追い越せ」的な立場にある場合だけである。自分が最先端にいれば、先のことはまったく分からないのが当然である。


    p172
    職業の経験を積んでいく上で、アメリカの「レジュメ(履歴書)を美しくしくする」という考え方は参考になる。単に有名な大学や企業の名前がずらりと並んでいるということではなく、自分のやってきたことの一貫性を説得力が大切だ。「この仕事をやっているときにみにつけた経験を、次にはこうやって別の分野に活かした。」といえるようにキャリアを積んでいくのである。

  • 鮒谷
    ■昨日は、

     近況報告から始まり、今後の日本の行く末、

     
     【今日のお勧め本 パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本】

      http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756151337/2ndstagejp-22/ref=nosim


     といった本をご紹介いただきつつ(早速、買いました)、
     問題提起や解決策についてのお話を。

  • 1

  • パラダイス鎖国の内容そのものよりも、シリコンバレーのぬるま湯的な構造や、アメリカ人の職歴を美しくするという考え方が参考になった。

  • 第一章 「パラダイス鎖国」の衝撃
     1 失われゆく「海外」の輝き
     2 『HEROES/ヒーローズ』に見る日本人
     3 パラダイス鎖国・産業編
    第二章 閉じていく日本
     1 輸出は「悪」か
     2 閉じていく日本のカタチ
     3 パラダイス鎖国という現実
    第三章 日本の選択肢
     1 21世紀の「ゆるやかな開国」
     2 「豊かさ」の戦略
     3 アメリカに何を学ぶか
     4 多様性の国を目指して
    第四章 日本人と「パラダイス鎖国」
     1 モーレツ社員でもなく、引きこもりでもなく
     2 雇用慣行が日本人を変える
     3「脱・鎖国」の日本人



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト
    ・おもてなしの経営学と相互補完らしい

  •  本書でいうところのパラダイス鎖国とは、何不自由なしの鎖国状態のこと。著者yは、現在の日本を指してこう呼ぶ。イマイチなキャッチコピーで流行りそうもないが、言いえて妙な気がする。 では、現在の日本は、なぜパラダイス鎖国なのか。それは、ほとんどの日本人にとって日本がもっとも良い国になり世界に出て行く必要がないからである。携帯電話の市場がもっとも典型的な例である。日本で収支がプラスならば、わざわざリスクを負って外国に輸出する必要はない。いまどき、アメリカやヨーロッパに出て行きたがるのは、野球選手か、サッカー選手ぐらいである。本書では、この傾向に警鐘を鳴らす。日本よ、本当にこれでよいのか? わたしは、良いと思う。そもそも日本がこんなに住みやすくてはアメリカのまずい飯を食いつつハングリーに何かをやり遂げるインセンティブは、普通存在しない。これにより、日本がダイナミズムをなくせば、そのダイナミズムを取り戻すべく、ダイナミックな人材を輩出できるのが大和民族の特色である。心配無用。

  • 2年前から「ガラパゴス化」を語っている人がいたんだ!

  • 大学の教授に勧められて読んだ本。

    日本の孤立化に警笛を鳴らす内容が書かれていた。
    主に、米国と比較して内容が書かれていた。

  • 勝間さんの本で出てきた言葉だったのでブックオフで100円購入。英語もそうだが「日本内でなんでもできてしまう」というのは利点でもあり欠点でもあることを再認識させられました。著者の提言である「ゆるやかな開国」として自分も世界からどのように観られているかということを少し意識していきたいと思います。

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