カラー版 カメラは知的な遊びなのだ。 (アスキー新書 51)

著者 :
  • アスキー
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本棚登録 : 206
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756151391

作品紹介・あらすじ

液晶モニターが付いていると、ついつい構図が気になってカメラアングルに凝ってしまう。しかし、稀代のライカ博士に言わせると「ファインダーは見てはいけない」とのこと。なぜならファインダーを見て考えすぎると、物事の本質はどんどん逃げていくから-。充実した大人のカメラ生活を送るための、チョートク流デジカメ指南。

感想・レビュー・書評

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  • 2008年初版。カメラ指南12ヶ条を中心としたカメラと写真に纏わるエッセイ。

  • 語り下ろし本のせいか、さらっと読める。主張が前に読んだのとほぼ同じということもあるのかもしれない。

    まあ、カメラ指南については、カメラマンだからこそ言える、という面もあると思うが、
    散歩カメラなどは、自分もやってみようと思う。

    意外で面白かったのが、工業デザインやブランドについての話。
    あえて「クラシック風」にしているようなデザインへの批判と、画一的なブランド志向の批判(ロレックスとか)は、とても共感できた。

    あとは、仕事ができそうにみえるのは、コンパクトデジカメを使っている人であって、ケータイカメラだといかにもできなさそうに見えるらしいので注意しよう。
    (500)

    [more]
    (目次)
    右手にライカ、ポケットにデジカメ。

    第一章 チョートク流 カメラ指南 十二カ条 いい写真とは、どんな写真か?
     その一 常にカメラとともにあるべし
     その二 バッテリーは常に切らさないように注意すべし
     その三 最初の1枚に、真実がこもっている
     その四 ファインダーを見るな
     その五 撮影現場の雰囲気を大切せよ
     その六 画像補正ソフトの使用はほどほどに
     その七 それぞれのカメラスタイルをつくろう
     その八 「散歩カメラ」に行きましょう
     その九 自分の写真を人に見せよう
     その十 新製品情報にだまされるな
     その十一 容量の少ないメモリーカードを使うべし
     その十二 RAWモードは使うべからず
    【コラム】チョートク流 メディア管理1
     デジカメデータは、貸しサーバーに保存

    第二章 チョートクのカメラの買い方・選び方 デジタルカメラの場合
     最初の1台に失敗するオヤジ
     最初はコンパクトデジカメ
     迷ったら一番安い製品がおすすめ
     カメラの価値と価格体系を壊したデジカメという存在
     デジカメは1年で2万円分
     デジ一は、中古の型遅れがおすすめ
     クラシックカメラの場合
     人間は無駄なことが好き
     銀塩カメラでリスクを楽しむ
     基本は中古カメラ店、専門店
     メリットの多い中古カメラ市
     インターネットオークション利用のノウハウ
     5万円から始めるライカ
     ソ連製のカメラはダメなのか?
     銀塩コンパクトカメラは賞味期限に注意
    【コラム】チョートク流 メディア管理2
     SDカードはとにかく出さない

    第三章 チョートクのカメラ風俗論
     デジタル一眼オヤジに物申す!
     カメラとTPO
     カメラブランド一考
     銀塩プリント VS デジタルプリント

     正しい工業デザインのあり方とは?
    【コラム】チョートク流 メディア管理3
     フィルムはショップを利用してCD-Rに焼いてもらう

    第4章 チョートクが教える撮影テクニック
     その一 人物を健康的に、自然な笑顔で撮りたい
     その二 街中で怪しまれずにスナップを撮るには
     その三 動いているバス電車から外の風景を撮る
     その四 ガラス越しに夜景を撮るには?
     その五 集合写真を撮るときのコツ
     その六 観光地の風景写真がどれも同じようになってしまう
     その七 夕暮れ時の光の乏しいときの撮影テクニック
     その八 パーティで人を撮るには
     その九 光っているモノを撮影するときは
     その十 オークション用に物を撮影するとき

    デジカメもライカもこれからは「第三信号系」を目指す

  • 10年近く前の本なので当たり前ですが、少し古さを感じる部分が多くありました。
    書かれた時代はもしかしたら、フィルムカメラからデジタルカメラへの転換期だったのかな?と思います。
    本人は「デジタル批判ではない」と断り書きを入れているものの、批判ととられかねない部分もあり、少しばかり息苦しさを感じました。
    しかし田中長徳さんがおそらく今も大事にしているであろう「基本」のような部分は、間違いなく、現在でも役に立つ教えがあります。

  • 自分が好きな写真を撮る
    現場の雰囲気を大切に
    第一印象、大切に
    散歩が冒険になる
    見せること大事。方法がない。
    女性は、内側を見つめる道具として使う。

  • 写真好きの大先輩の話を、のんびり聞かせてもらえたかのような一冊(編集者の質問に答えていく口述筆記だし)。

    昔のフィルム時代から、現在のデジカメまで知り尽くした著者の、肩ひじはらないカメラとの付き合い方がいい。 
    本書「知的」⇒続編「詩的」と続け読み。
    カテゴリを、あえて実用書でなく、エッセイとした。

  • タイトルの“知的な遊び”という言葉とカメラの不思議とマッチする感じがいいなと手に取りました。

    ですが、なんだろう。こういう一工夫をすると違いがでるんだよ、といったカメラの楽しみ方や撮影のテクニックという内容だと想像してましたが、それよりは大人の趣味だから・・・という感じがして少し距離を感じました。

    旅先とかで写真撮るのはすごい楽しいんだけど、それだけで何の知識もない私には本書の中でわからない用語が出てきてちょっと残念。

    ただ読みやすい文章であり、カメラ好きの知人の話を聞いてみた、という考え方で捉えるとおもしろい本だと思いました。

  • カメラで遊びたくなりました。iPhoneのカメラからデジカメに持ち替えて遊んでみます。長続きする趣味になれば嬉しいです。

  • いい写真とは、どんな写真か?実は僕らは今まで騙されていたんです。カメラメーカーに。「このカメラを買うと写真がうまくなりますよ」と。幻想を抱かせていた。カメラメーカーがやったことは、綺麗に写る。ちゃんと写る。安く写る。誰にでも写せる。これによって撮った写真の個性がなくなった。つまんなくなった。分かりやすい写真は退屈。すぐに忘れられる。この先、写真を楽しむ知的ポイントは増えてくるであろう。汚くても、ピントがボケていても個性的な写真がいい写真。


    写真は最初の1枚に真実がこもっている。


    ファインダーを見て考えすぎてはイケナイ。笑顔は意外に速いアクションなので注意!

  • これは口述筆記なのかな。読みやすいけど、文体がくどいというか、冗長な感じがしてイマイチ。
    内容の方は、RAWモードは使わないとかレタッチはしないとか、あとはやっぱりフィルム至上な感じとか、そうは言ってもねぇ…って気がしないでもない(笑)

  • カメラを知的に、そして気軽に楽しむ為の一冊

    新しいカメラ(パナソニック GF3)を購入して、
    カメラ関係の本を読みたくて本書を行き当たる。

    本書は、気軽にそれぞれの人にあったカメラライフを楽しもう!ということを伝えている。

    安いコンパクトカメラでも十分。
    近所を散歩して散歩カメラをしよう!
    常にカメラを持ち歩こう!


    本書を読むことで、自分なりのカメラライフを
    とにかく楽しもうという気にさせてくれる。

    デジタル一眼オヤジ(堅苦しいカメラ野郎のイメージ)
    にならなくても、気軽にカメラライフを楽しみたくなる。

    本書にもカラーの写真が多数収められており、
    読んでいて楽しい。

    また、デジタルカメラには、ブランドビタミンが欠落しているという。

    フィルムカメラでは、ライカなど古いカメラが寵愛されているが
    デジタルカメラは電気製品。

    消費されてしまうモノなのだ。

    ただ、ボクは思う。

    自分のデジカメを使い古すことで、
    自分だけのブランド品になるのだと。

    だから、ボクの新しいカメラ、
    DMC-GF3と毎日が素敵に変わるカメラライフを。

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著者プロフィール

写真家。1947年東京都文京区生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。著書多数。

「2015年 『佃日記 2001-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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