- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756241610
感想・レビュー・書評
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たくさんの、パリの「いちばん」が詰まった本。作者の佐藤絵子さんは、
「この本はガイドブックではない」と仰っている。最近、吉村葉子さんの著書でフランスづいている(笑)わたしとしては、パリを本の世界だとしてもとても楽しめた一冊だった。写真もすてきだし、紹介文もとてもすてき。各場所に対する、佐藤さんの思いが伝わるような。
個人的には、この本の手触りも好き。つるつるではない感じ。真っ白ではない、少しベージュがかったような色の紙もお気に入りです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ヨーロッパいちばん旅」なるTV番組を見ていて、著者が出ていて、こういう本を出していることも紹介されていて、読んでみた。TVでももちろんパリの一番なところを紹介していたのだが、それに魅力を感じたから読みたいと思ったのだろう。読んでみて、著者の趣味どんぴしゃりで、ぜひ行ってみたい! と思うところばかりだった。
文章は、やたら「お」をつけるのが、書き言葉としてどうよ、とちょっと気色悪かった。
また、マリー・レクザンスカを「ポーランド王女」とだけいって王妃だったことに触れないとか(そもそもポーランド王女と言ってよいものか?)、1800年にショコラティエールを創業した「後」に、ルイ16世にショコラを献上したとか、アンリ4世をヘンリー4世とか、18歳からの8年間日本で過ごした以外はパリで生まれ育っている割に(当然中等教育まではフランスで受けているはず)、フランス史に関する記述がいい加減すぎるだろというのが気になったが。
ショコラのくだりは、革命前は宮廷お抱えショコラティエでその頃ルイ16世にもショコラを献上し、店を開業後はその後王になったルイ16世の弟王たちにも献上したということを雑に書いちゃっただけなのかなとは思うが。