- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756245922
感想・レビュー・書評
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世界中の個性的な美術館の建物を、説明を添えた写真で楽しむ本。
紹介されている美術館は60館。
現代建築あり、豪華な宮殿あり、歴史的建造物を転用したコンバージョン建築あり。
中でも一番多いのは2000年から2010年代前半頃の現代建築で、美術館という体験施設であることから、訪れた人の感覚に訴えるような実験的な建物が多い。
採用されなかった国立競技場の設計者、ザハ・ハディドの建築が一番多く、6館が掲載されている。
それぞれずいぶん異なるデザインのように見えるが、どの建物にもダイナミックで躍動感のあるザハ・ハディドの個性が存分に表れている。写真で見るだけなので感覚的な印象ではあるが、周囲の風景に意外と溶け込んでいて、バランスの良さを感じる。
建設費用がものすごくかかったであろうことはデザインで想像がつくが、国立競技場にザハ・ハディドの設計が採用されなかったのはやはり残念。
金沢21世紀美術館を設計したSANAAや、国立競技場の最終的な設計者である隈研吾、安藤忠雄、被災地支援で活躍する坂茂など、日本人建築家の建物も取り上げられている。
全体的に建物自体の主張は強くなく、建物の内外の境をできるだけ取り除こうとするようなデザインが多いような気がするのは、日本建築の影響なのだろうか。
どれもみな素敵なデザインで、写真もとてもよい。のんびり眺めながら疑似訪問を楽しめる一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王家のプライベートな宮殿がそのまま美術館となったエルミタージュ美術館。
建築を見るためにその街を訪れる客が急増したビルバオのグッゲンハイム美術館など、世界には建築の個性が光る美術館があります。
本書では、貴族の邸宅を美術館にした壮麗な建物から、発電所や駅舎などを改装して見事な建築に甦らせた美術館、また現代建築家が作り出した奇想天外な美術館まで、建築だけでも見に行きたい世界の美術館を紹介します。 -
フォローしてる方の感想を読んで、是非見てみたいと思った一冊。どれも溜息が出る程ダイナミックでページを捲る度にその国に思いを馳せられた。
中でもザハ・ハディト氏の建築はどれほどの技術力を要したかと思わせてくれた。 -
美術館自体が芸術作品って感じの美術館ばかり集めた写真集。いつか行ってみたい。エラワン博物館のインパクトがすごかった。
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美術品を納める建物も芸術品のひとつ。美術品にはあまり興味がないけど、建物は是非見たい。
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美術建築物として魅せることに精魂込めた凄い美術館はかくも世界には多い。
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四角四面というものから外れた、幾何学、流線型などどうやって造ったんだろうって形の建築ばかり。
バランスは何故か美しいと感じるのが不思議。
技術が必要なのか、現代の建物が多い。
あと美術に対するそれぞれの感性の違いとかもあって面白かった。 -
建築
美術 -
<閲覧スタッフより>
近未来的な現代建築、お城、駅舎や発電所など。世界ではさまざまな建築物が美術館になっています。なかには日本人が設計した建物も。展示されている作品を見に行く美術館ですが、その建物自体もアートなのです。
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所在番号:526.7||ケン
資料番号:20103284
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歴史のある美術館もあれば新しい奇抜な美術館もあり,デザインはともかくそれを可能にする技術力がすごい.ただ,名前の通った建築家の作品が多く,こけおどしではない素朴な味わいのある美術館が載ってれば,さらに言うなれば日本の美術館が一つぐらい載っていれば,と思った.