華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界-ロシア・バレエとモダン・アート-

著者 :
制作 : 原条 令子 
  • パイインターナショナル
4.71
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 83
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756251954

作品紹介・あらすじ

バクスト、ピカソ、シャネル、ストラヴィンスキー、伝説のダンサー・ニジンスキー…。天才アーティストたち天才アーティストたちが集結した「バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)」の〈総合芸術〉。

20世紀初頭、ヨーロッパをセンセーションの渦に巻きこんだ「バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)」。美術とダンス、音楽、文学、ファッションなどが結ばれてできた〈総合芸術〉が、モダン・アート史に大きな変革をもたらした。芸術世界を華やかに彩った「バレエ・リュス」の魅力と全貌を、ロシアの世紀末〈銀の時代〉から、「バレエ・リュス」の舞台・衣裳デザイン画、同時代の舞台芸術作品など約700点の図版を豊富な解説とともにします。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • バレエに関わっていない方々には馴染みのないと思われる
    「バレエ・リュス」。

    1909年から1929年ディアギレフが亡くなるまで
    ヨーロッパの芸術世界を華やかに彩り続けたこのバレエ団
    皆の知っている有名なアーティストが
    本当にたくさん関わっているのです。

    ヨーロッパの国々では寂びれてしまっていた「バレエ」
    帝政ロシアでだけ盛んになっていた時代。
    バレエ・リュスはヨーロッパでその芸術を披露するのですが、
    第一次世界大戦とロシア革命が勃発し
    帰る場所を失い、その拠点をヨーロッパにします。

    当時ヨーロッパではモダン・アートが革命を迎え、
    新しい動きがでていました。
    そのような目新しいアートに、貪欲に飛びつくディアギレフ。
    (「バレエ・リュスのような上流階級のお遊びに、
    革命的なシュルレアリストが出るのはけしからん」と
    シュルレアリスト側からの抗議もあったのですが)

    バレエ・リュスを書いた本はいままでも読みましたが、
    モノクロ写真程度でした。
    この本は「こんなにたくさんあったの!?」と思うほど
    バレエ・リュスの作品の詳細を満載、
    そしてカラフルで綺麗な絵がとても楽しいです。
    1.2キロを超える重さがちょっとキツイけど。

    読んでいて思ったのは、ディアギレフという人
    彼なしではバレエ・リュスは存在しない
    おそらく今のようなバレエも無いでしょう。

    しかし彼はずっと上手くいっていた仕事仲間と絶縁してしまうことが一度や二度ではないんです。
    でも、何らかの事情で復縁するんですね。
    自分なら感情的なしこりが絶対消えなくてありえないと思うんですが、そういう部分が芸術家(あるいはビジネス?)の違うところなのかな。
    そんなことを考えさせられた2021年正月。

  • お金が足りない(通院やめようかな?)

    華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界 | PIE International
    https://pie.co.jp/book/i/5195/

  • 総合芸術の視点から捉えた「バレエ・リュス」の全てを綴る。
    第1章 銀の時代ーロシアの世紀末 「バレエ・リュス」の源泉
    第2章 「バレエ・リュス」の時代 1909-1929 ロシアから世界へ
    第3章 「バレエ・リュス」と同時代の舞台美術。
    画像・写真が豊富。コラムも充実。
    種々の年表や図解での人物紹介・小事典・注、有り。
    1900年代、パリに現れた「バレエ・リュス」は、
    その自由奔放さでバレエに革命を起こした。
    更に、美術・音楽・文学・演劇などの総合芸術として、
    それらの分野にも影響を与えた。
    前時代であるロシアのディアギレフ、「バレエ・リュス」と
    ディアギレフ死去からのその後を、豊富な資料と共に綴る。
    言わば「バレエ・リュス」集大成な本です。海野先生、多謝!
    前時代でもあるロシアでのディアギレフと周辺の芸術家から、
    「バレエ・リュス」の時代、そしてディアギレフ以後、更に、
    同時代の舞台芸術等を紹介し、説明、数多くの画像・写真を
    掲載しています。味わいのある当時のモノクロ写真、
    バクスト、ブノワ、ゴンチャローワ、ピカソ等の
    鮮やかで大胆な舞台芸術の画像の強烈なこと。
    華やかな衣裳のダンサーたちが動くのが想像出来ます。
    未発表の舞台や衣裳デザインが掲載されているのも、嬉しい。
    成功しようとも、失敗しようとも、常に新しい芸術の潮流を
    取り込む柔軟さ・・・ディアギレフ自身は感情の起伏が激しかった
    ようですが、プロデューサーとしての先見さの素晴らしいこと!
    「バレエ・リュス」を知りたい人には必見&必読の一冊です。

  • 昔(1998年)、セゾン美術館「ディアギレフのバレエリュス展」を見に行きました。
    あの時の感動、興奮が甦ります。
    鮮やかな色彩。総合芸術の極み。

  • バレエ・リュスの華麗なる歴史をこれ以上ないほどたっぷりの美しい図版で綴った本。これで3800円は安すぎる。

  • ヴィジュアル資料の量は少なくとも日本語文献では過去最強(1998年のセゾン美術館図録をも凌ぐ)で、他では見たことのないものが次々に出てくる。バレエ・リュス旗揚げ以前のロシア美術からの流れを辿る構成によって新しい視野を開いてくれる。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業。平凡社に勤務。『太陽』編集長を経て、独立。

「2021年 『366日 絵のなかの部屋をめぐる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

海野弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
恩田 陸
ヴィクトール・E...
川上未映子
ミヒャエル・エン...
カズオ・イシグロ
凪良 ゆう
エラ・フランシス...
伊坂 幸太郎
馳星周
アンデシュ・ハン...
劉 慈欣
有効な右矢印 無効な右矢印

華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界-ロシア・バレエとモダン・アート-を本棚に登録しているひと

ツイートする
×