かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった-かいじゅうとドクターと取り組む1 不安・こわい気持ち- (かいじゅうとドクターと取り組む 1)

著者 :
  • パイインターナショナル
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本棚登録 : 243
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756255358

作品紹介・あらすじ

こわがりやさんへの、ユーモアあふれる処方箋

絵本作家とドクターでつくる、
これからを生きる子どもたちのための絵本。

注射、くらやみ、仲間はずれ。みんなの前で話すこと。
この世は、こわいことだらけ。不安や恐怖と共存する方法を、
こわがりかいじゅうたちと一緒に考えます。
ドキドキ、ざわざわを味方につける、とっておきの方法とは?

感想・レビュー・書評

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  • <チビッ子怪獣たち>は、世界中にい~っぱいある怖いもの(高い所、注射、ひと前、学校、テスト、お金、未来、大人・・・)に対して、どうやったらピンチを乗りきれるか?...児童・思春期精神科専門医の監修のもとで、この問いかけに見事に応えてくれる創作絵本。 怖くなる時って<ゾワゾワ>したのがやって来て、ドキドキして、息が苦しくなって逃げだしたくなるよね。その気持ちが大きくなりすぎて、ブレ-キが効かなくなると、毎日が大変。そんな時は、この絵本の<ゾワゾワ>ちゃんを思い出して、上手に付き合える方法を考えてみよう。

  • テレビで著者の方がこの本を紹介されていて読みました。最初は(絵はかわいいけど)あまりピンとこないかな、と思ったのですが、考えてみると「不安で仕方ない」「怖い」など、募らせると鬱に行ってしまう気持ちはまさに「ゾワゾワ」した不快感から始まるように思います。「ゾワゾワ」に対して嫌だ、やめてくれ、と怒りだけを向けていると次第に自分を追い詰めてしまうのは大人でも子どもでも同じかもしれません。無視するのではなく、敵視するのでもなく、「自分が安全に過ごせるように守ってくれる大切な感情」として上手につきあえるようになることは、たしかに大事なのかも、と思いました。特に、不安になりがちな繊細なタイプは往々にして周囲から「こわがるな」「心配しすぎ」「神経質」と責められがちで、それに答えようとすると、自分も「ゾワゾワ」を敵視したり無理に無視しようとしがち。子どもの頃から、あるいは気づいたときから、努力の方向を転換するのは、有効なのかも。そう思って読み直すと、「ゾワゾワ」をむしろ大切にして上手につきあえるように心がけてゆくことが、ほがらかな強さへつなげてくれたら素晴らしいな、と祈るような気持ちになりました。その、上手につきあう、が難題だとしても(最初今ひとつピンとこなかったのはそのせいかも)、それ以前のおおもとのところで。

  • ドキドキやざわざわといった不安な気持ちと仲良くするための本。不安は悪いことではない、だから立ち向かうのではなく、うまく付き合うことで解決する。

    不安の原因となるたくさんの「こわい」がキャラクターとして描かれているので、自分の「こわい」を探すときに役立ちそう。
    「こわい」「キャラクター化することで、自分の中にある「こわい」を外から眺めることができる。

    残念なのは、テキストが長く、読みづらい。おとなを介して、ゆっくり時間をかけて、わかりやすく説明していく方が良いかもしれない。

  • 息子8歳8ヶ月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    読んだ◯
    何度も読む(お気に入り)◯
    その他

  • かいじゅうたちのイラストがかわいい(今の子どもたちに受け入れられそうなかわいさ)。
    子どもが小さかったころ、これと似たような創作話を子どもと話していたのを思い出した。
    自分の中の感情を自覚するために役立つ絵本として、「どんなきもち?」(ミース・ファン・ハウト 作)もおすすめ。

  • ・高いところがこわいかいじゅうは背中に羽をはやした
    ・注射が怖いかいじゅうはカチンコチンになった
    ・みんなの前で話すことが苦手なかいじゅうはおきゃくさんをふきとばした

    〇だれにでもある怖い気持ちゾワゾワする気持ちを確認するにはよい
    〇ゾワゾワちゃんとどう付き合っていくか、ゾワゾワちゃんを見方にする方法は怖がりさんによい
    〇かいじゅうの対応ということもあって、それぞれの怖い物事に困っている子どもの具体的な解決には難しい

  • こわがりやさんのところにやってくる「ゾワゾワちゃん」
    こんなやっかいは「ゾワゾワちゃん」を、追い出すだけではなく、仲良くする方法を教えてくれる。

  • 高い所が苦手、注射が大嫌い、大勢の前で話すのが苦手、暗いの怖い…それぞれのピンチを4匹のかいじゅうたちがあっと驚く方法で乗り切る。
    ピンチの乗り越え方が具体的に説明されているわけではないので6歳の息子にはまだ理解が難しかったかな。羽根が生えたり、みんなを吹き飛ばしちゃう方法には「えぇーっ!」と叫びながら笑顔。ガラーブのピンチには「ぜったいトイレ行った方がいいって~!」と力説w
    不安や怖い気持ちの時にやって来るゾワゾワのポジティブな捉え方、息子がぶち当たるいくつもの壁を乗り越え潜っていくヒントになるといいな。

  • 6歳〜。
    著者たちの意図を理解できるのは、小学生以上の印象。子どもにはキャラクターが魅力的。

  • 怪獣モーモクロスは、高いところが大の苦手。バンジージャンプをすることになったとき、高い崖の上で、胸はドキドキ。足はガクガク。もうにげだしたい!とそのとき、背中に羽が生えた。注射、暗やみ、仲間はずれ、みんなの前で話すこと…。この世はこわいことだらけ。不安や恐怖と共存する方法を、こわがり怪獣たちと一緒に考える。ドキドキ、ざわざわを味方につけて、ピンチを乗り切る方法を伝える絵本。
    ※こわがる気持ちはいいこと、危ない物や気を付けたほうがいいものを教えてくれる。その気持ちが大きくなりすぎないようにすること。精神科医がわかりやすく説く。

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著者プロフィール

1974年東京生まれ。二人の娘の父。絵本作家、デザイナー。
絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、『いろいろ ばあ』(えほんの杜)、『おやすみなさい』(童心社)、『ちゅちゅうたこかいな』(講談社)、『しろとくろ』(岩崎書店)、『いっせーの ばぁ』(角川書店)、『おばけと ホットケーキ』(くもん出版)、『つんっ!』(ほるぷ出版)など多数。
挿絵に「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)、「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)がある。

「2020年 『ふゆといえば…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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