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- Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756608994
作品紹介・あらすじ
ドナテッロにチェッリーニ、ミケランジェロにレオナルド、ラファエッロにコレッジョにティツィアーノ、これらルネサンスの美術家が駆使した、自らの作品/虚構空間と観者のいる外部/現実空間の識閾を溶融し、観者を自らの作品の外にいて機能する登場人物として作品の中に組みこみ、さらには彼らを共働させて作品の企図/存在意義を完成させるという、驚くべきイデア/構想をみごとに読解する!
感想・レビュー・書評
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[OnlyConect…ただ結びつけよ…]シアマンは、伝統的なイコノロジー(図像解釈学)-作品内の存在を基本的に静止したものとして把握し、その象徴的な意味を固定してしまう方法論-と、ルネサンスにおける美術家の創意-作品の内部に観者を動的かつ感覚的に組み込む-を結びつけようとする。サン・ロレンツオ聖堂の旧聖具室におけるドナテッロから、チェッリーニの[ペルセウス]にいたるまで、観者が作品とその内外の空間に「組みこまれる」例がきわめて説得的に分析されている。
by足達薫
美術家は観者に過去の出来事が事実であることを常に強調し力説し、その時と空間と感情を分かち合うよう想定している。=[観者組込型様態]本来の主題の登場人物を画面から削る事により、観者をピラトの立場に立たせ 時間を超えてその場の参加者にするのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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