「すぐやる人」の読書術 (ASUKA BUSINESS)

著者 :
  • 明日香出版社
3.53
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本棚登録 : 697
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756920102

作品紹介・あらすじ

行動力のある人は、読書には「行動を加速させる装置」があることに気づいている。すぐに行動に移せる人はどう読書を役立てているのか。「動く」「シェアする」「集める」の3つのやり方を丁寧に紹介し、すぐやる人になるための読書術を、ノートとの連携を紹介しながら教え説く。

感想・レビュー・書評

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  • 速読などの読書術ではなく、読書を活かすための読書術を紹介している。
    ひと言でいえば、読書でインプットしたらすぐにアウトプットすること。アウトプットとは、実際に行動してみる、インスタグラムなどでシェアする(要約する)。
    本を読む前になぜその本を読むのか目的を明確にし、目的以外の箇所は読み飛ばすことで読破することを目的としない。
    読書中でも本にどんどん思い浮かんだことを手書きすることがアウトプットになる。手書きすることで頭の整理が進み、記憶の定着も図れる。
    読書をしながらアウトプットしている自分のイメージを明確にする。明確に出来るものだけに取り組む。


    ・私は本から学んだことを、アウトプットすることで初めて、その読書は「投資」になると考えます。セミナーでも同じですね。参加して、いい話だったで終わってしまう人と、それをすぐにアウトプットする人。どちらがより大きな成果を生み出せるかは明確ですよね。

    ・パソコンに記録していた学生よりも、ノートに書き込んでいた学生のほうが圧倒的に高いパフォーマンスを見せたのです。
    ・なぜそうなるのかと言えば、タイピングすることに比べると、手書きは時間がかかるからです。先生が話す内容全てを聞きとりながら手で書くことは、容易ではありません。それゆえ、注意深く聞き、話の要点をまとめることに集中しないと、ノートはとれないのです。つまり聞きながら学んでいるわけです。
    ・一方、タイピングをしたときはあまり考えることなく、ひたすら記録することに集中をしてしまいます。
    ・要は、手書きでメモを書くというプロセスを踏めばおのずと、書さながら頭の整理が進んでいる状態になるのです。

    ・書き込みながら読書をすることは、小さなアウトプットを繰り返すことと同じとも言えます。ここでは難しく考えることなく、読書をしていて思い浮かんだことを書けばいいでしょう。すぐやる人はこのインプットとアウトプットの間隔が短いのです。

    ・すぐやる人は、常に新しいアクションのための読書をします。そのために、読み切るために読むのではなく、飛ばし読みしながらでも自分が探していた答えのヒントを見つけるために読書します。だから読むのも速いのです。
    ・「そうだよね。やっぱりそうだよね」と感じるような、既知のことはわざわざ改めて読む必要はありません。そういうところを読んで自分の知識を確かめたところで、そもそもあなたの学びにはなっていないのです。

    ・読書を通して新しい価値観や情報を見つける。そしてそれをすぐに行動に活かすためにどういうアクションが必要かを考える。この軸からぶれないことが大切なのです。たった一文、もしかするとたったの一言の出会いがあなたの人生を変えてしまうかもしれません。

    ・成長できる人とできない人の差とは、インプットとアウトプットの時間の間隔がとても短いということです。同じ質の、同じ量のインプットをしても、次の一歩次第で成果を出せるかどうか、決まってきます。
    ・たとえば、ビジネス書を読んでいて「これは使える」と脳にスイッチが入ったならば、その思考の流れを止めないようにすぐに本を閉じ、考えを深めていきます。そしてその考えをどんどん書き出していって、徹底的に具体的な行動につなげることに集中します。
    そのためにはまず、「本を読み切らなきゃいけない」という意識を捨てることです。読書の効果を最大に引き出せない原因は「読み切らないともったいない」と思ってしまうところにあります。このままでは読書によって生み出される価値はあまりありません。読み切ることで得られる満足感が全てになってしまうからです。

    ・読みはじめる前にその本を読む目的を明確にしておきましょう。そうすることで自分にとって重要なところと、そうでないところの見極めがはっきりつくようになります。いきなり本を読みはじめるのではなく、自分のなかにある問いを明確にしてみましょう。
    ・逆に、目的を確認せずに読みはじめると、自分に関係のないところまでついついダラダラと読んでしまって、具体的な行動につながりません。
    ・もちろん、読書の楽しみはそれだけではないことはわかっています。思わぬ発見があるのも読書の醍醐味です。ただ目的がズレないようにしたいのです。

    ・自分のなかにある問いを明確にしたい場合におすすめなのは、A4一枚の真っ白な紙に頭のなかにあるものをひたすら書きなぐることです。
    ・私たちは日々言葉を使って頭のなかを整理していきますが、それでもやはり言葉にならないような感情を自分のなかに見つけることもあります。体裁や言葉のツナガリなど考えず、とにかくひたすら思いついた言葉をA4一枚に吐き出していく。そんなイメージで取り組むと脳内がスッキリと整理されていきます。

    ・頭のなかであれもこれもやらないといけないとなってしまうと、どれも中途半端になってしまいます。いわゆるマルチタスキング状態になり、無気力になってしまう原因ともなりうるのです。
    ・仕事でもそうですが、あれもこれもやらなきゃいけないという思いが頭を巡っているときは、気持ちも落ち着かずあまり集中もできない状態になってしまいますよね。

    ・読書をして、著者のメッセージに触れたとき、常に「自分の場合だったらどうすればいいだろう」と考える必要があります。そのうえで具体的に実行に移している自分をイメージしましょう。なぜなら、自分のなかにイメージがないものはうまくいかない可能性が高いし、逆にイメージできたものは何らかの成果を上げられる可能性が高いものだからです。自分がリアルにそれを自分の仕事や生活に応用できているシーンが想像できるかどうか。想像できるものだけ取り組むということが大事です。なんでもかんでもやることではなく取捨選択ですね。一冊の本から、1つか2つの具体的な行動ができればいいのですから。

    ・相手に伝えるには、読書から得た情報を客観的な視点で解釈するということが求められます。そのため、シェアすることを前提に読書をすることで、本の内容をしっかり理解しようというスイッチが入ります。

    ・インスタグラムでアウトプットすることのよさは、ハッシュタグをたどれば同じ本を読んでいる人を簡単に見つけることができるところです。他の人がどのようなアウトプットをしているのかを読むこともできますし、つながることもできます。
    おすすめなのが、本の名前、出版社名、著者名をタグに入れておくことです。たとえば、本書であれば、「#すぐやる人の読書術」、「#明日香出版社」、「#塚本亮」の3つは最低入れておくといいと思います。

    ・皆さんのなかには多読されている方もおられるかと思います。もちろんたくさん読むことによって得られるメリットも少なくありません。知識も増えるでしょう。しかし、たくさん読んでも行動が変わらなかったら意味はないのです。何冊読んだかは正直関係ないことですし、それよりも本を読んで何をしたかのほうが大事なのです。

    ・、誘惑物との接触回数が少なかった人が最も目標を達成できたのです。目標を達成したかったら、そもそも誘惑物との接触をなるべく減らさないといけないわけです。

  • この本の主張は、とにかく行動することが大切だということです。すぐやる人になるには行動力が欠かせません。

    読書して知識を得ただけでは、あなたは変わることができません。
    読書というインプットに、行動というアウトプットを掛け合わせることで初めてあなたは変わることができます。
    P6

    インプットするだけでは何も変わらないのですね。これはショッキングです。
    みなさんの中にも読んだら読みっぱなしの本が多いのではないでしょうか? 僕もそうです、読んで満足して本棚に眠っている本がたくさんあります。読んでる最中に「うんうん、なるほど」と関心はするものの、なかなか行動に移せないタイプです。中にはいくつか行動に移せたものがあるのですが、重い腰をやっとのおもいであげました。どうしたら行動に移せるようになるのでしょうか。

    1冊の本の全てが役立つとは限りませんし、人によって必要な情報は違います。いろいろな本から自分に役立ちそうな項目だけを選んで、アウトプットに活かせばいいでしょう。
    アウトプットできそうなところを選んで実践する。それで十分なのです。
    P63

    おお。この考え方ならできそうです。今までは本に書いてあるノウハウすべて実践しようとして結局嫌になってたもんで。
    極端な話、本1冊から1つでも行動に移せば充分です。とはいえいきなり重いノウハウは難しいでしょうし、まずは簡単にできそうなところから始めてみようかしら。

    大事なのは、自分ならどうするかを常に考えながら本を読むということです。著者の成功体験が多くの読者にあてはまらなかったり、自分の環境とは大きく異なる場合はアレンジすることも大切です。
    P119

    行動に移そうとしてブチ当たる壁があります。それは「この方法自分には合わない」、これが嫌になり行動しなくなるパターンがよくあります。そんな時はアレンジするのもアリだと著者はいいます。たしかに自分のやりやすいようにアレンジすれば継続しやすくなりますしね。自分がよくやるアレンジは15分を20分にしたり、A3サイズをA4サイズにしたりと微調整をしています。自分好みの味に変身、料理みたいで楽しいですね。自分は全く料理をしませんが。
    最終的にはあらゆる本のノウハウを融合させ、究極のマイノウハウを完成させたいとおもっております。

  • 【週刊読書】
    わたしも移動中はスマホをしまって、カバンから本を出すようにしています。

    最近感じるのが「読む本が無い恐怖」です。
    持参した本が思いのほか速く読了してしまい、読む本がなくなったときに恐ろしさを感じます。

    最近はメイン本にプラスして保険代わりに文庫本をカバンに入れてます。
    (何の保険? いいのか、わるいのか。。。)

  • とても良い本です。少し挿絵が多い気もしますがその分読みやすくスイスイ読めます。「本を読んで学んだことをアウトプットする」などと言う事はよく言われているし大切なことは自分でも分かっています。本書ではそれを「こうすると習慣化しやすいよ。」と著者の経験を交えて分かりやすくまとめられています。「USA」や「TTP」など印象に残りやすいオリジナル言葉も出て来て読んでいて楽しいです。

  • 実践のための読書術は自身にとって課題だった。
    本書のテーマはそれを克服するために役立つものだった。
    読むといった事自体が目的ではなく、学んだ事を実践する。すなわち試す、それを繰り返す事が重要だと感じる。
    そのために読書しながら余白に実践事項を書き込む事、目的を達成する為のそれを本から抜き出す事は今後も行なっていく。
    またアウトプットは、実際にやってみる、他者にシェアする、情報収集をしておくの3点である事を理解し、行動していく。

  • 今まで読んだ読書術の中で一番文章が強気で背中を押されます。納得するだけで終わらず、行動を起こすことの重要性が書かれています。読書の質が確実に上がります‼︎

  • とても読みやすく1時間で読み終えました。主張は一貫して読書で得たことを実践しよう!です。内容は当たり前なことが多かったですが「本は読み切る必要が無い」ってフレーズはとても心に残りましたね

  • 感想とかレビューとかではない、絶望の吐露になってしまっています。わりと口汚く罵ってます。読んでくださるかたはその辺りだけご承知おきのうえで、どうぞです。


    流行りなんですかね、思考の托卵。
    自分で考えずに、過去の誰かが考えて出した解決策を借りて、お手軽お気軽に結論までショートカットしようとする方法論て。

    書籍に書かれている物事は、著作権フリーの文章ではないことがほとんどだ。ちょっと拝借して、自分の名前を記名すれば所有権が移るというものではない。
    そんなお手軽なものではない。
    過度に書物に(それとも著作者に)敬意を持てというつもりはない。だが本に書かれている内容は誰かが頭をひねり、人生を通して得た財産だ。敢えて言えば、著者の人生そのもの、少なくとも人生そのものの一部だ。
    書を軽んずるということは、一個の人間を軽んずるということなのだ。

    誰か他者の思想を、理論を、気に入って、その気に入った部分をコピーして収集する。そんなコレクションを切り貼りして自分の署名を入れ、己れの思想として恥ずかしげもなく表に出す。
    それは読書なのか。それは学問なのか。それは思想なのか。

    そんな「仕事」を自己啓発でございますと発表する。如何に要領よく、効率的に、他者の思想を借りるかの方法を説く。己れの頭で悩み抜くべき諸問題を解決するために、どうやって他人から答えらしきものを掠めとるのか、他人に考えてもらうのか、その方法論をして、学びと標榜する。
    そこに学びなど欠片もないだろうに。

    大学の学びの集大成としてものする卒業論文を、Web上の関連ページから切り貼りして仕上げる学生が増えるわけだ。
    情けない。
    としか言いようがない。

    浅ましいよ。これで頭を使った気になっているのなら、その短絡さ、そのおめでたさに呆れ果てる。醜悪だね。

    そもそも帯に「勉強嫌いがケンブリッジ入学を果たした」云々とあるけど、この時点で厭な予感しかないよ。
    勉強が苦手とか成績が足りないとか、そういうひとが、にもかかわらず学びたい衝動で海外有名大学に入った、とかなら全然かまわない。むしろ称賛する。
    勉強が嫌いなら何のために留学するのか。経歴のため? 箔がつくからなの? 学びを深めたい動機もなく、高等教育の場に、学問の府に赴いたのか。

    一言でいえば、単純に、水があわない、ってだけなんでしょう。
    たまにどうしても相容れない存在のありかたのひとに出くわして、ああ、世界というのは確かに広いと感歎します。
    私には理解できないこの本の著者に幸いあれかし。

  • 【要約】
    読書で成長する人としない人の差は、アウトプットするかどうかである。インプットとアプトプットの時間差は、短ければ短いほど良い。アウトプットにおいては、自ら実践することとシェアすることが重要。目的を持って疑問点等を書き出しながら読み、必要に応じてアレンジしながら実行したことを振り返り、習慣づけること。

    【感想】
    内容が薄い。エピソードや国内外の研究で論を補強しているが、別にこんなハウツー本でそこまでの論証立ては要らないのでは…とにかく内容が薄く引き延ばされている感があり、非常に頭に入りづらかった。自著の宣伝も多い。単純に文体が相性悪いのかもしれないが。それにしてもアウトプットの例でUSAと記載あるが、Aは「集める」って…インプットじゃないか…しかもその用途が、論説の補強に使うフレーズやエビデンスを集めるって。。。物書きじゃなきゃ使わないんじゃないか。そうやって集めた言葉を引用しまくってるから薄く思えるのかも。

    【メモ】
    ・A41枚に、自分の中にある解決したい問いを書き出してみる。読みながら考えたこと、疑問点はその周囲に書き出す

    ・読書する目的を明確にして、自分に置き換えながら読む
    ・真似して上手くいくイメージがあれば真似する。自分の置かれている環境に応じてアレンジする。
    ・上手くいけば習慣化させる、上手くいかなければ振り返って次の手を打つ

    ・良いフレーズ、知識、エビデンスはGmailに書き込んで保管しておく。日々、メールをタグ付けして整理する

  • 読書を行動に結び付けるための方法ということで手に取ってみたが、既知の内容も多く、少し物足りない印象でした。
    もう少し具体例が多いとよかったかなと思います。


    ▼主張をサポートする文章の4つのパターン
    ①具体例(体験)
    ②引用
    ③対比
    ④因果
    ▼アウトプットの基本は「動く」「シェアする」「あつめる」の3つ
    ▼習慣化のコツは、意志力×環境×感情の公式を抑えること


    <目次>
    第1章 すぐやる人とやれない人の読書術
    第2章 すぐやる人の読書術グランドルール
    第3章 本を読んで「動く」
    第4章 「シェア」で成長を加速させる
    第5章 将来、すぐやるために「あつめる」
    第6章 1日1冊読む!習慣のつけ方
    第7章 行動につながる!本の選び方

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。高校時代、偏差値30台、退学寸前の問題児から一念発起し、同志社大学に現役合格。その後、ケンブリッジ大学で心理学を学び、修士課程修了。帰国後、京都にてグローバルリーダー育成を専門とした「ジーエルアカデミア」を設立。心理学に基づいた指導法が注目され、国内外の教育機関などから指導依頼が殺到。これまでのべ4000人に対して、世界に通用する人材の育成・指導を行う。 また、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のディレクター兼振付師であるトラヴィス・ペイン氏をはじめ、世界の一流エンターテイナーの通訳を務める。2020年にはスポーツを通じてよりよい地域社会作りを目指すサッカークラブ「マッチャモーレ京都山城」を設立。 著書に『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(高橋書店)、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(すばる舎)、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)などがある。

「2023年 『素敵なあの人特別編集 早起きって幸せ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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