現場で使える 会計知識

  • 明日香出版社 (2019年6月13日発売)
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756920348

作品紹介・あらすじ

<b>役員を目指す! 「経営者の目線」を手にしたい人へ
実践できる【アカウンティング思考】の決定版! </b>

経済紙(誌)を読めば必ず登場する「キャッシュ・フロー経営」「連結決算」「M&A」「税効果会計」「減損」「のれん」「新会計基準」といった言葉たち。
これらはマネジメントにも必須の知識ですが、経理・財務担当者以外の人には、大企業でも苦手とする人が多いのが実際のところです。
しかし最近は、時価会計の考え方が浸透したり、収益認識の方法が変わってきたりと、専門職でない方にとっても、避けて通れない「必須の教養」と言えるものになってきました。

一方で、こうした財務会計の知識を学ぶ手頃な書籍はまだまだ少なく、とりわけ営業現場などで使うレベルの知識をまとめた書籍はほとんど見当たりません。
そこで本書は、主に現場のマネジメントリーダー層に向けて、現場レベルで知っておくべき会計知識に絞って解説を試みたものです。

本書では、いささか難しい会計の理解を助けるために、事例を豊富に盛り込んだことも特徴です。
例えば、キャッシュ・フロー会計の解説ではアマゾン・ドット・コムやフェイスブック、M&A会計ではライザップ、税効果会計ではジョイフル本田、減損・資産除去会計では東芝など、事例をもとに学んでいきます。

本書を読むことで、毎日の経済ニュースや株式投資に向き合う姿勢に深みが増すことはもちろんのこと、経営層や顧客、そして部下に対しても、非常に説得力ある発言ができるようになるでしょう。

不祥事を防ぐ「守り」にも、適切に攻めていく「武器」としても使える、『現場で使える会計知識』をぜひ身につけてください。


<b>◎目次</b>

第1章 「教養」から「武器」になる会計知識
第2章 現場で使える キャッシュ・フロー会計
第3章 現場で使える 連結会計
第4章 現場で使える M&A会計
第5章 現場で使える 税効果会計
第6章 現場で使える 減損・資産除去会計
第7章 現場で使える 新会計基準

感想・レビュー・書評

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  • 『現場で使える会計』

    【動機・目的】
    「会計」。社内および社外ともに重要なビジネススキルのひとつ。
    とくに社外では、会計が「共通用語」となるわけだから。
    バンカー、アナリスト、株主。
    したがって、会計をタイトルのとおり現場で使える状態まで
    仕上げておくのは必要だから。

    【結論】
    社内および社外でどのように会計を活用するのか?
    <社内>
    財務、経理部門の会計処理のみならず、営業/収益認識、
    システム/仕入れ、買掛、在庫と妥当性の確認を行うこと。
    <社外>
    競合、ベンチマーク企業の財務諸表は、セグメント変更、注記を含めて観察すること。
    なぜならば、PPT資料では説明がない重要な要素が含まれているから。
    財務諸表は共通言語であるため装飾が不可である。
    したがって、認知も比較もやりやすい。

    【この書籍の魅力】
    著者が監査法人、事業会社のいずれも経験がある公認会計士であること。
    また、東芝にいたっては、内部にいたこともあり、どのような経緯で▲会計処理となったおのか?の記述は、具体性があって学びがある。
    さらに、Amazon、GEの資金繰り、フリーキャッシュリッチな企業の分析も、ページが少ないながら記述がある。これが◎である。

  • 最低限のレベル感把握
    わかりやすいと思います。もとは広報部門向けの研修とのこと。

    新会計リースとPPAはもう少し仕入れることにします。

  • 会計に関する知識で、今の自分に欠けている部分を解説してくれている。対象は会計の実務担当者ではなく現場のリーダー向けに、連結会計の仕組みやM&Aで注意することなど、テーマ別に事例も用いた説明があるのでわかりやすかった。
    一度読んだだけでは身につかないので、手元に置いて必要な時に何度も読み返そうと思う。

  • もっと賢くなってからもう一度読みます。


  • 後半になるほど会計士的な要素が強く理解するのに苦労しましたが、今まで漠然としていた会計知識を補強できました。
    実際の財務諸表からここまで読めるのかと目から鱗でした。企業の事業改変に伴うマネジメント層が押さえておくべき要点も理解できました。

  • ビジネスの世界で生きていく上では重要な会計知識をわかりやすく解説していておもしろかった。
    CF会計、連結、M&A、税効果、減損、収益認識基準という経理系の業務をしていなければなかなかとっつきにくいテーマであるが、そこを端的にポイントをとらえ具体的な事例を交えながら解説している。
    経理専門職の人からすれば、得られる知識は少ないかもしれないが、専門外の人に説明する時の参考にはなると思います。

  • 監査法人に勤務経験のある会計に精通した著者が現場担当者向けに書いた会計の知識をまとめた一冊。

    キャッシュフローや連結、減損などについて東芝やLIXILなどの実例も多く掲載されており非常に勉強になりました。
    キャッシュフローにおける運転資金の重要性や連結決算におけるダブりの消去の重要性やM&Aにおけるデューデリジェンスやのれんの関係性、評価制引当金や税効果会計、減損にらおけるグルーピングなど初学者では分かりにくい会計知識にについてわかりやすく学ぶとともに最近の会計で論点となる部分も本書で知ることができました。
    東芝の不適切会計や日本郵政の大型買収など疑惑のあった事例も財務諸表から読み解くことができることも本書を読んで理解することができました。
    IFRSや収益認識基準などの近年話題となっていることにも触れられておりそちらも勉強になりました。

    本書を読んで目先のことだけでなく長期的に考えることが大切であり、専門家にポイントを確認できる会計に対する10%の理解を得ることができました。
    会計の大きな骨組みを知ることができ、現場においてどのような心構えで取り組んでいくべきかも学ぶことができた一冊でした。

  • 短時間でざっと理解するには良いかもしれません
    収益認識の話をもう少し

  • 「現場で使える知識」=「専門家にポイントを絞って聞ける10%の理解」という定義と理解したが、専門外の人間にとっては助かる。内容としては、現場の人間として押さえておくべき会計ルールやトレンドをポイントを絞って解説している。

  • 会計を知りたい、勉強したいと思い読むに至りました。内容はまだまだ理解できていませんがこれからの勉強のきっかけになりましたし、2021年から会計基準が変わった時に今仕事をしている環境にどう影響が出るのか考えたいと思いました。

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著者プロフィール

㈱ハンズオン・CFO・パートナーズ代表取締役社長

1964年大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、テンプル大学経営大学院修了(MBA)。公認会計士、税理士。

大学卒業後、国民金融公庫(現日本政策金融公庫)を経て、アーサー・アンダーセン(現あずさ監査法人)、日本コカ・コーラ、GEの外資系企業3社に勤務。財務・経営企画担当ディレクター、米国本社経営企画担当マネジャーなどを歴任した。

その後日系ベンチャー企業(上場、非上場含む)でCFO(最高財務責任者)や米系大手コンサルティング会社で経営コンサルタントとして活躍後、独立開業。ベンチャー・外資系企業の事業計画、PMI(買収後統合計画)、会計・税務のコンサルティング業務、講演・セミナーなどを手がけている。

著書に『現場で使える 会計知識』『部長の仕事術』(以上、明日香出版社)、『外資系エリートが実践する「すぐ成長する」仕事術』(日本実業出版社)がある。

「2020年 『現場で使える 決算書思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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