大暴落! その時、どう資産を守り、育てるか

著者 :
  • 明日香出版社
3.08
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本棚登録 : 51
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756921468

作品紹介・あらすじ

長引くコロナ禍でも3万円台を回復した株式市場——。空前の金融緩和にともなう「バブル」との声もある中、激震のときが迫っていると著者は言います。長期の視点で投資を続けるこの道50年の著者が、これから確実に来ると見据える大混乱を前に、とるべき対策を徹底解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年7月現在、空前のカネ余りの最中、来たるべき下げ相場に個人投資家としてどのように対応するかのヒントを求めに行ったが全くのムダだった。

    本の前半でなぜ今がバブルなのかをツラツラと書き連ねてあり、債権暴落、長期金利上昇、株価下落といったストーリーが示されているが客観的な指標に基づいてではなく、ひたすら澤上氏の個人的な見解が綴られている。
    巻末を見てもらえれば分かるが、どの本にも必ずある出典が全く無い。
    これだけでも老齢のイチファンドマネージャーが感情と勢いに任せて書きなぐるかの如くバタバタ本に仕立てたのがよく分かる。
    最後の最後にやっと具体的な手法や考え方を示してくれるのかと思ったら「暴落相場で心から応援したいと思える企業を買え」ってなんじゃそりゃ。
    まぁ70オーバーのベテラン投資家からしたら株式相場なんてそんなもんって話なのかもしれんが、なんだかなーという感じ。ガッカリとしか言いようがない。ポジショントーク全開で中身が薄い。
    3ページで書き終わる内容を無理矢理、300ページ弱に引き伸ばした、そんな感じ。

    尚、本の中での澤上氏の主張について否定するつもりはない。
    私にとっては、「そんなこと分かっとるわい」9.5割、「なんじゃそりゃ」0.5割な内容だった。

  • 2022/03/13:読了
     もうじき、大暴落が起こるカノ性が高く、長期投資家はそれを、投資チャンスと考える。そのための準備をどうするか、良い勉強になる本だと思う。

  • 暴落に備えよう。株と債券。債券価格低下と高金利。

  • 東京五輪が終了しました、そして雨のため順延が続いていますが、夏の高校野球も始まりました、その後にパラリンピックがあって、プロ野球の日本シリーズでしょうか。

    コロナ禍で自粛ムードとはいえ、お祭りムードとは正面切って言えないにしても、見たくないものを「コロナ・ワクチン・大雨情報等」で覆い隠しているような気がしているのは私だけでしょうか。

    東京五輪を開催するのに多くの追加費用が必要となりました、誘致の時に言われた「スリムなオリンピック」はコロナ対策という名目で誰も文句を言える状態でなく、その上、無観客にしたので当てにした収入も大幅に減少して、この決算が明らかになるのは今年の年末頃でしょうか。

    この本は「さわかみファンド」を創設した澤上氏により書かれた本です。彼の本には5年程前に出会って、それまで何度となく失敗してきたファンドとは違うだろう、と思いそれを検証するために購入を始めました。それ以来、彼の書かれた本には目を通すようにしています。この本も今ままで描かれてきた内容と重なる部分もありますが、いつきてもおかしくない大暴落の日に備えての対策が示されています。

    以下は気になったポイントです。

    ・ゼロ金利の状態が、まだこれから2年も続き資金も続き(2021年6月出版)資金も大量に供給されるとなれば、金融マーケットはもう怖いもの知らず、債券市場はずっと高値圏にありながらも値崩れの気配すらない。(p27)この金融バブル、どんなに長く続いたとしても、せいぜいあと2年だろう。この金融バブルが崩壊すれば、株価全般が40-60%暴落するのは容易に想像できる(p37)

    ・発行金利が上昇し出したのを見るや、債券投資家の間で今保有している債券を売って、新発の債券に乗り換えようとする動きが即座に出てくる。高利回りで魅力的なので(p61)

    ・1983年からおよそ37年間というもの、債券投資家にとっては天国のような状態が続いた、長期金利がずっと下げ基調にあったということは、債権価格は上昇に注ぐ上昇を続けたことを同義である。つまり世界の債券市場は、ずっと天井圏に張り付いたまま推移してきた。ところが40数年前、1970年代半ばから1982年にかけて、世界の債権市場は地獄をのたうち回っていた、米国金利は10%台にあり瞬間では16、18%をつけていた、つまりボロボロの安値で売り叩かれていた。あの悲惨な状況を経験している債券運用者は、もうほとんど現役を退いて、その恐ろしさを知らない運用者達ばかりである(p67)

    ・機関投資家は運用のプロだといったところで投資家顧客があってのビジネスである、独自の判断で売ったのちになおも上昇相場が続くと運用成績で競争相手との差が広がってしまうので、それで悪い評価を受けるのは、なんとしても避けたいので(p91)10年とかの時間軸で成績評価していてはマーケティングにならないので、あっという間に毎年の成績で評価しようということになった、この流れが、世界の運用業界を狂わせた(p98)

    ・日本の場合、今年度の当初予算では新規国際発行額は、43兆円、借換債の発行は、147兆円、合計で190兆円にもなる。発行金利が1%上がると年間で1.9兆円の金利コスト増になる、43兆円の財政赤字となっている今年度の予算からすると、金利コスト増は大きい(p146)

    ・今日本国内で流通している日銀券(つまり通貨の量)は、118兆円、それに対して日本経済の現場では遥かに上回る巨額の資金が動き回っていて、それは信用で動いている。個人の預貯金額は、1947兆円(2020年12月末)その中で預貯金の通帳残高は、954緒円、それに対して現金流通額は、118兆円ということ(p149)

    ・日米欧(日銀、ECB,FRB)の中央銀行の資産は急膨張している、特に日銀はすごい、お金の価値が下がっているのは間違いない、ただ、コロナ禍の経済混乱もあって価値の下がっているお金を何にシフトして良いのか見えない、それで価値は下がっているものの、人々はお金を抱え込んだままでいる。従って、何かお金に代わる価値が見え出すや、たちまちインフレの火が燃え広がるだろう(p157)

    ・日本の借金は2021年3月末で、1216兆円(GDP比較2.3倍)、コロナ禍で財政出動が拡大したこともあり、この1年間だけでも国の借金は101兆円増加した。それでも日本は巨額の経常黒字をベースに今の所は、世界最大の債権国の座を保っている、米国は最大の債務国だが(新しく刷るドル紙幣の60%は国外へ流出)基軸通貨なので強い。バイデン政権は財政出動(中低所得者の保育費負担軽減、介護などの有給休暇の整備、子育て世帯の税額控除拡充、EC設備の整備など)に対して、増税(富裕者への税率アップ、税務調査の徹底、多国籍企業の海外収益に増税など)を行なっている(p183)

    2021年8月15日作成

  • 投資の専門家が、現在の投資環境から今後の大暴落を予想した本。言っていることは概ね理解できるのだが、全てが定性的で説得力がない。文章も冗長で、同じような内容が何度も出てくる。内容は薄い。
    「(大暴落によって)この30年間ずっと日本経済の重荷になってきたゾンビ企業が、ひとまとめに淘汰されていくのは大きい。懸案だった日本経済の生産性向上に大きなプラスとなる」p193

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著者プロフィール

さわかみホールディングス代表取締役、さわかみ投信会長。1971 年から 74 年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後 79 年から 96 年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を 99 年から運営している。同社の投信はこの 1 本のみで、純資産は約 3300 億円、顧客数は 11 万 5000 人を超え、日本における長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。著書多数。『日経マネー』で 2000 年 9 月号から連載執筆中。

「2022年 『インフレ不可避の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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