株「会社四季報」の鬼100則 (ASUKA BUSINESS)

著者 :
  • 明日香出版社
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本棚登録 : 76
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756921536

作品紹介・あらすじ

10万部突破の人気シリーズ「株の鬼100則」シリーズ最新刊!
東洋経済新報社の季刊『会社四季報』をもとに、
儲かる株を見抜く方法、動兆を予測する方法などを100項に渡って説きます。
四季報を活用して「勝つ」ための本。

感想・レビュー・書評

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  • テンバガーを買いたい人向けの四季報の読み方。
    基本的にはキャピタルゲインを目指す人向け。
    四季報の読み方としては十分すぎるほど面白かったので良し。

  • 株式投資の知識を学びながら、経営に必要な知識まで学べる本です。
    株の売買の判断基準となるのは、まずは業績になりますが、最初はどうやってそれを調べるかも戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
    会社四季報には、業績を分析するための情報が豊富に掲載されていますので、その読み方がわかれば、判断材料として使えるようになります。
    実は、業績を分析するのに必要な知識は、経営にとっても必要な知識であることが多いようです。
    株式投資はしないというビジネスパーソンにとっても、使える知識を得られそうですよ。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
    「『うちの会社の株を持ちましょう』と社員にいえる『持ち株会』が株主にいるのは、『株を持っておけば価値が上がる、配当が出る』というメリットを自信を持って言える会社。実際に結構な数数を持ち株会が持っているなら、社員たちは自社に希望を持っているので『信用できる』要素になる。」
    →社員に還元しようとする方法です。社員の満足度を高め、働きがいのある会社となる可能性の1つとして考えてみてもよいかと。
    「会社の研究費、開発費は次なる成長のエンジン。計上している会社の方が将来への期待は大きい。DXが盛んに言われ、これからは仕事や生活全てがデジタルにつながり、従来のアナログの仕組みや思考は通用しなくなる。これを取り入れることで効率的に高付加価値を生み出せるなら、注力しない手はない。」
    「全ての業界にはトレンドがある。その中での『勝ち負け』は一律ではない。人間がやる仕事なので、当たり前に揺れがあると認識したい。環境が同じでも、差が出るのは仕方ないのは、投資の世界でも同様。」
    →確かに、経営において、いつも順調ということは基本的にないのかもしれません。大事なのは、順調な時にもトレンドを見て、そうでなくなった時にどうするかを考えておくことかもしれません。現状維持ではなく、常に投資を考えておくことが重要です。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ○「業績」を読む
    ・実業の世界では売上が多いことより「儲け=利益が多い」ビジネスの方が評価される。利益の中で最もシンプルなのが「営業利益」。本業の売上高から売上にかかった費用等を差し引いたもので、この数値が良いと、会社が本当に儲かっている。いかに売上が伸びても、人件費がかさんだり、広告費を使いすぎて、会社の活動が効率的でなければ、利益も現金も残らない。
    ・会社が儲かっていて、投資運用もできて経営の舵取りがうまくできているのかを判断するには「経常利益」に注目。IFRS方式では「税前利益」。企業が、本業以外の利益を含む事業全体から経常的に得た利益。会社は利益を得る機会を増やすため、本業以外にもあらゆる方法で収益の道を探す傾向にある。営業利益と経常利益に大きく差がある企業は、何から利益を得ているかチェックする。

    ○会社の安定性、やる気、信用を判断する
    ・株主構成、社長の株の持ち分はしっかり見ておく。社長の個性、能力、人脈等はその会社の成長、将来性に大きく関わる。会社は法人でも、それを動かしているのは人間。特に、トップである社長にかかわることの影響は極めて大きい。
    ・社長が筆頭株主であるオーナー社長は、意思決定の速さ、創業社長の意欲が業績のポイント。人となり、考え、ポリシー、経歴、特性といったことは知っておきたい。
    ・社長以外の親族が株主の上位の場合、経営方針も家族優先という可能性もある。家族はまとまっていればよいが、時に割れることもある。経営は透明性を求められるが、家族内の内輪の事情で経営方針や判断が大きく左右されるようでは問題もある。
    ・「うちの会社の株を持ちましょう」と社員にいえる「持ち株会」が株主にいるのは、「株を持っておけば価値が上がる、配当が出る」というメリットを自信を持って言える会社。実際に結構な数数を持ち株会が持っているなら、社員たちは自社に希望を持っているので「信用できる」要素になる。

    ○財務状況を見逃すな
    ・赤字続きの会社は、返済の必要がない自己資本が決まって少ない。借入金が多いと、金利が低くても負担は大きく、倒産の危険性は上がる。運転資金の原資としての借入が常習化する自転車操業に陥っていないかは、外から見えにくい。40%の自己資本比率は欲しい。
    ・負債総額が資産総額を超える債務超過は、イコール倒産とは限らない。借金を何らかの形で返すか、新たに株を売り出して資金調達するとか、思わぬ事業の好転で危機を脱することもある。赤字と債務超過は同一ではない。赤字でも支援する金融機関があれば生き残れるし、しかるべき展望に基づいた経営方針があれば、やがて黒字化し、会社の財務が改善することはある。
    ・有利子負債が大きくても、過大な債務でなければ「借金体質」と見るのは早計。特に新興の企業は、結果を出す前に「種をまく」「研究する」という活動を行う。それを支援するために金融機関は資金を貸し、投資家が株を買って支援する。銀行は、返済の見込のない企業には貸さない。
    ・会社の研究費、開発費は次なる成長のエンジン。計上している会社の方が将来への期待は大きい。DXが盛んに言われ、これからは仕事や生活全てがデジタルにつながり、従来のアナログの仕組みや思考は通用しなくなる。これを取り入れることで効率的に高付加価値を生み出せるなら、注力しない手はない。
    ・設備投資は企業の活動の中でもわかりやすく前向きな動き。これを行わない企業は投資の対象として疑問。現在はSDGsの動きや脱炭素、再生エネルギー、水素社会に向け、多くの企業が公共性の高い、環境に配慮した経営に向け、設備投資を行いつつある。
    ・キャッシュフロー(CF)がマイナスの会社は要注意。赤字が続いている企業はキャッシュが少ないかマイナスなので、よく見ておく。
    ・営業CFは本業による稼ぎを表し、これがマイナスだと売上不振、代金回収に問題、経費が多すぎる等の経営上の重大な問題が潜んでいることが多い。
    ・投資CFがマイナスなのは、未来志向で成長する企業の特徴。営業CFのプラスを投資に回すことを継続的に行っているかが大切。
    ・資金調達による財務CFは、借入金の返済や、投資家への優待や配当によりマイナスとなる。営業CFのプラスで賄えているのであれば、マイナスは悪いことではない。
    ・CFは全体のバランスが大事。上場間もない場合は仕方ないが、全体でプラスでも、営業CFのマイナスを財務CFで補っている場合は、借入過多で経営状態は良いとは言えない。投資CFで補っている場合は、資産売却で補填しており、これも良くない状態。

    ○「コメント」から読み解く内容
    ・それぞれの企業には「儲けのタネ」があり、それがどれだけ業績の伸長に貢献するのか、個々の業績の変化率を検証しながら見ていくことが大切。企業は常に「その先」を見据えながら、新しい手を打ち、強化する。それが適切で、勢いのあるものであれば、ユーザー等から受け入れられ、販路が広がり、売上が伸びる。つねに前を向いて、希望される事業を展開する。それを読み取れるかが投資では重要。
    ・全ての業界にはトレンドがある。その中での「勝ち負け」は一律ではない。人間がやる仕事なので、当たり前に揺れがあると認識したい。環境が同じでも、差が出るのは仕方ないのは、投資の世界でも同様。

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著者プロフィール

早稲田大学政治経済学部卒。1939年生まれ。
宇都宮工業高校から、高卒で文化放送に就職。働きながら夜学独力で大学を出た苦労人。
政党機関紙のの記者を23年勤めた後、住宅、金融等の著作、評論活動で独立。バブル時代は不動産投資で活躍して投資のオピニオンリーダーとなり、全国講演、テレビ・ラジオ出演を数多くこなす。
以降、住宅、金融、株式投資、自己啓発など著作は400冊に迫り、2019年から開始したTwitterでは2.2万人のフォロワーを持つ。
近著は投資歴45年の経験に裏打ちされた実績をもとにした『株の鬼100則』『株価チャートの鬼100則』『株「デイトレ」の鬼100則』(明日香出版社)等、いずれも大増刷。個人投資家から人気を博している。
Twitter:@kabu100rule

「2022年 『投資の鬼100則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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